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2016年度、山形市の創業応援プランでは、受講すると、株式会社設立時の登録免許税が軽減されるなどの特典が受けれられる「創業ゼミ」や、事業での失敗を経験しドン底を味わったこともある経営塾の講師による「創業セミナー」を実施している。

今回、県外からUIターンして山形県内で独立も視野に入れている方に向けて、「”最近山形市で創業・独立した”ということだけ共通しているけれど、創業・独立スタイルや形態(ジャンル)はバラバラな4人”の、ぶっちゃけ、”山形市で独立・創業する”って、実際のところどうなの?という、独立・創業体験談をお伝えする。

4人の取材を通して見えてきたのは、人が多い都会と違う山形市で独立・創業して成功・継続するために特に必要な視点は、『わざわざ、その場所(お店)に来てもらうだけの魅力・ウリをつくる』ことではないか、という、実は都会でも田舎でも変わらない普遍的なことだった。

山形市での独立には、どんな心構えが必要なのかー。その「リアル」を伝える仕事図鑑の、第1弾。

 

山形市の南にあるニュータウン「蔵王みはらしの丘」。

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「雄大な蔵王連峰への眺めをシンボルに、季節感あふれる自然とゆとりある生活環境とが調和した舞台」というキャッチフレーズの通り、広々とした空間が丘の上に広がります。

管理棟(はらっぱ館)、多目的広場、グラウンドゴルフ場、芝生広場、芋煮広場、緑の庭(オープンガーデン)、スケートパークなど参加体験型のフィールドミュージアム=新しいタイプの公園もあるニュータウンです。

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このエリアに、1軒のカフェがあります。

「カフェ ベビィ ティアーズ」

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とても落ち着いた、ゆったりとした時間が流れるこのカフェをOPENさせたのは、千葉県から移住し、第2の人生を謳歌する姉妹でした。

 

今回のやまがたで働く人

服部以知子さん、鈴木優子さん(ご姉妹)

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姉妹2人とも縁があった山形

第二の人生は自然豊かな所でと、10年ほど前から妹の優子さん夫婦が山形へのIターンを計画。東京で仕事を続けているご主人を残して、会社を早期退職したお姉様とお母様を誘って、姉妹でカフェをスタートさせました。

優子さん

(キレのよいトークの妹・優子さん)

妹の優子さんはご主人が尾花沢市出身で、且つ転勤で3年ほど山形市に住んでいたご経験があり、姉の以知子さんは20年来蔵王に通っていたことなど、それぞれ山形とは縁があったそうです。

お姉さん

 (優しい笑顔が印象的な姉・以知子さん)

日帰りの簡単な山梨や長野のリゾート地とは違う、東京からちょっと遠い旅感のあるところも、山形がイイ!と選んだ理由の一つ。

妹の優子さんが姉の以知子さんを誘っての山形移住へ動き出しました。

 

千葉県から姉妹でIターンし、自宅カフェを開業

ご主人が以前から移住を考えていた山形で、みはらしの丘に出会い一目惚れ。

春、初めてこの土地に立ったときはとてもワクワクされたそうです。

長年やってきた物作りを景色の良い場所でアトリエとして広げたいと夢を描いていた優子さんとバリバリ会社員として東京で働いてきた以知子さんが山形での生活を充実したものにするために浮かんだのが「カフェ」でした。

「カフェしちゃう?」

家を建てると同時に、人が集まる空間をとカフェを併設することを決意。建設中は東京から何度となく足を運び、冬、蔵王スキー場の灯りが見えたときはとても得をした気分となったそうです。

都会の夜景に慣れているお二方にとって、雄大な蔵王連峰から見える夜景は星空を見るようにとても新鮮なものだったのかもしれません。

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(取材で伺ったこの日は、あいにくのお天気で蔵王連峰は見えずも、心落ち着きたい時にはこれぐらいがちょうどいい景色)

カフェに関わる準備資金は自己資金のみで開業しました。

 

山形の自然と共にあるカフェ経営

東京でイタリア料理を習った姉・以知子さんが腕を振るうパスタランチにはお客様がいらして下さいますが、カフェタイムはなかなか集客ができない状況です。

“ゆるやかな時間の流れの中でのカフェタイム、さらにはのんびり昼ビール”というお客様の姿を思い描いて店作りを始めましたが、山形にはカフェ文化があまりない?と気づいたのはスタートしてからのことでした。

しかし、「第二の人生、無理はしない。」というのが、二人に共通した思い。

売り上げを上げるために躍起になって、というよりも自然体でマイペースにカフェを続けています。

ベビィティアーズ

お客さんが少ないという時でも、カフェを続けてこれた原動力は?と伺うと、それは「自然あふれる環境」。

突然パッと始まる春や、ゆっくりと降りてくる秋、など、四季折々の美しさをもったこの景色が自分たちの心の持ちようを良くしてくれる。ことあるごとに景色が私たちを助けてくれるのだと言います。

お店の一番のウリはなんといっても景色。

お客様を心地よくしてくれる眺めは、ここでしか得られない。

人もカフェも沢山ある東京では絶対できないカフェ経営が、ここ山形にはあるといいます。

 

しかし、都会育ちのご姉妹にとって、雪との闘いは想像以上のものだったそう。

除雪は大変だし、買い出しのための運転も怖い。オープンした当初は冬も営業するつもりでいたそうですが、思い切って冬期休業という営業体制に変更。

ストーブ

(うっかり冬期休業で出番の少なくなってしまった薪ストーブ)

冬は旅行を楽しんだり、アクセサリー作家でもある妹の優子さんは創作時間にあてたりと、さまざまな過ごし方で山形の長い冬の時間を上手に活用。ちょうどいいリフレッシュタイムにもなっています。

ベビィティアーズ2

  (妹・優子さんの作品、ビーズアクセサリー)

お客様にお店に来てよかったと思ってもらえることが何より嬉しい。そして、「いい生き方をしてますね」「手作りの優しい味がする」「かわいいお店」といった言葉をかけていただけたこと、ここで初デートをしたカップルが結婚したことなども、とてもうれしい出来事だったそうです。

 

ゆるゆるの中に、新しい出会いを

これまでの日々の積み重ねに加え、これからはこの街の成長とともに自分たちも少しずつお店を変えていこうとお話しされているお二人。

展示会を企画したり、「読書や編み物でのんびりできるようなカフェタイムを作り出せるよう工夫をこらしていきたい」「景色に会いに観光客にも来てほしい」と意欲を語り、「自分たちらしくゆるゆると」と言いながらも新しい出会いを待っているお二方なのでした。

カフェ ベビィ ティアーズWEBサイト

 

編集後記

都会から山形へ移住する際には、「なんのために山形にいくのか?」という目的を自分自身の中で見つめ、どんな価値観を大切にして暮らしていきたいのか?(例・お金?自然?家族との時間?)という問いに対して考えを深めることが大事です。

山形に移住して、どんな暮らしがしたいのか?をきちんと考え、それをブレずに実行しているお2人。ゆったりとしたペースで第2の人生を歩んでいます。

 

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Profile

服部以知子さん、鈴木優子さん

東京都出身。山形市みはらしの丘に移住してCafe Baby Tearsを開業。店名の由来は、植物のベビィーティーアーズ(イラクサ科、常緑蔓生植物。別名「天使の涙」)と、お店の入り口にある天使をモチーフとした銅版画作品から。

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