好きなこと・得意なこと・役に立つことで、部活ののりでプチ起業
菊池さんと言えば「干し柿」部!菊池さんと干し柿の魅力に迫ります。
– 菊池さん、本日は宜しくお願いします。
「宜しくお願いします。」
– 菊池さんは酒田氏出身、旦那様は栃木県出身だったと思いますが、ここ羽黒桜ヶ丘に移住したきっかけを教えて頂けますか?
「主人は転勤族で新潟・仙台・東京・・・と会議出張など日本全国色んな土地を見てきたんですが、その中でも庄内は、山、海、平野、食べ物がうまい、米がうまい。まさに日本の「桃源郷」って言っていて、東京で暮らしていた時から、ゆくゆくは定住したい想いがあったんですよね。特にお米が大好きなんです。東京からUターンする時に親は酒田市内に住んで欲しいと言っていたのですが、住宅街に住んでしまったら町の様子が変わっていくのが嫌。変わらない場所、そして子供にとって子供にとってここが故郷だといえる場所に住みたいと思いました。近くに親戚、友達は誰もいないけど、「THE田舎」の景色に惚れて決めました。」
– ほんとに自然豊かな場所ですね、お子さんにはたまらないですね。ここなら美味しい干し柿も出来そうです。ところで、菊池さんと干し柿の出会いは?
「近所の道沿いに干し柿を毎年3000個もつくっている兄弟がいたんです。干してある柿をみて、ものすごく「つくりたいな~っ」て思いました。私、干し柿食べるのが大好きなんです。その近所の兄弟が親切な方々で道具から作り方まですべて教えてくれました。
– なるほど。ご近所さんの干し柿がご縁だったのですね。干し柿づくりって難しそうですよね?
「干し柿はデリケートなんです。干す場所のポイントとして、雨があたらない、風通しが良い、日が当たるの3条件があるんですが、1つでも駄目だとカビが生えたりするのです。」
– ほぉ〜デリケートですね〜。1年でどのくらいつくられるのですか?
「1年目は一人で600個つくってしまいました!」
– 600個ですか!? 皮むきだけでも大変そうですね。干し柿づくりのプロセスを教えてください。
「 皮向き→ロープに括り付け→上下ひっくり返す→干す→渋の味見→粉を吹かせる作業→糖分を出す為の皮傷付け作業→柔らかくする為の揉み作業→紙箱にしまう。干し柿づくりは大好きなんですが、これだけをやっている訳ではないので結構大変なんです。去年は風邪を引いてしまって200個くらいしから出来なかった。」
– 凄い行程ですね。元々好きだった干し柿づくりですが、ナリワイ工房さんとの出会いは?
「去年、鶴岡で開催された藤村靖之先生の「月3万円ビジネス」セミナーのチラシを図書館で目にして、これは!と思いました。元々、起業に興味があって、何か自分でやりたいと思っていたんです。講演を聞いて、ぴたっと何かがはまりました。あくせく働いて、消費するだけの生活には疑問を感じていたこともあり働き方の転換が自分にはまったんです。ワークショップにも参加して、来ている人たちが個性的で面白い人が集まっていると感じました。実は同世代の人はファッションの話など全然話しが合わないと思っていたんです。ただ、ナリワイ工房に来る人は何か違う。とても素敵な出会いでした。」
– 個性的な部活が多くて面白い方多いですよね!現在の部活の状況を教えてください。
「部員は9名集まりました。こんなに集まるとは思わなかったのでビックリしています。打ち合わせを一度実施して、自己紹介や何故干し柿部に入りたいと思ったのかなども聞きました。お母さんが好き、お父さんが好き、自分でつくったけどうまくいかなかった、お菓子屋さんで商売にむすびつけられないかなど、みんな夫々の思いを旨に参加してくれています。」
– 今後はどんな活動をしていくのですか?
「1年目なので儲けではなく、まずは部員それぞれが干し柿をつくれるようになることが目標です。今年はみんなで1000個つくって、知り合いに売れるようにしたいです。その後、部員が自分でやったりするのも自由だと考えています。楽しくやれればそれで良いです。」
– 1000個ですか!みんなでやれば楽しいですね。最後に菊池さんにとって干し柿とは?
「うまいものは自分でつくるということです。昔はなんでも家でつくっていたんです。皆わすれてしまって、なんでも買ってしまうようになって。うちでつくったほうが何倍も美味しい。目の前でつくった料理は美味しいです。」
– 菊池さんどうもありがとうございました。