こんにちは。
農業を行いながら、かりんとうを作ったり、イベントをやったりしている、庄内町在住26歳、佐藤です。
今季も、未来ラボにコラムを書けることになりました。とても嬉しいです。

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これまで、
「当人のスタンス次第で山形が東京を越える街になり得る」話や、
「町おこしっていう名前が既に町おこしを遠ざけてるんだよね」みたいな話を書きました。
もし良かったら読んでみてくださいね。(↑リンクしてます)

 

で、今回はまたもや、農業でもなく、6次産業でもなく、街について書こうと思います。

というのも、先日、奇跡的な気付きをしてしまったのです。

僕は、いち農民でありながら、もとい、であるからして、いち生活者の立場で、
「山形をなんとかしたい! 」
「このつまらん現状を面白おかしく変えたい! 」
と、日々息巻いてきました。

なんで僕の思いが伝わらないのか、
なんでこういった仕組みで世の中動いちゃってるのか、
なんでこれで満足できる(しているようにみえる)のか、
地域に対して日々溜まっていく僕のフラストレーション。

その「精神的な差異」は、地域と僕との差異であり、
同時に、大人と僕との差異であるかも、なんて考えたりもしました。

僕は、ずっと地域を「変えたくて」、動いてきました。
イベント打つのも、なにか書くのも、だれかと喋るのも、
全部自分や周りの人にとってナイスでオモローな地域に「変えたくて」。

が、

それはきっと間違っていました。

地域は「変える」ものではなく、「広げる」ものだと、気付いてしまいました。

同様に、「日常」や「暮らし」や「生活」も、
「変える」ものではなく、「広げる」ものだと、
気付いてしまいました。

例えば、人と人との出会い。
昨年から、僕は山形中で色んな人と出会って、
沢山の言葉や乾杯を交わして、
多くの影響を受けて、ぐるぐる考えて、
結果、僕が「変わった」のではなく、「広がった」んだと、感じています。

広がったから、僕の山形は楽しいんです。

納得出来ない現実に対抗する策は、それを否定して1から変えるのではなく、
現実や生活を拡張するのが手っ取り早いんだと感じています。

まだ見ぬ出会いや経験を繰り返すことで、僕にとっての庄内は広がり、これを読んでいる人にとっての地域も広がる。
その果てに、自分にはなかった何かを見たり聞いたり感じたりして、自分が、広がっていく。
幸せや豊かさの判断基準が、じわじわ、広くなっていく。
その先の、ナイスでオモローな地域。

あれです。前にも書いた、
「町おこし」なんて言葉を使わずに、とにかくワクワクと面白をイベントに込めれば、
結果的に町起こっちゃう感覚です。

「婚活」なんて言葉を使わなくても、
皆で大人の運動会しよう(ちょっと表現的にアレですね)なんて言って、昔に還って全力で綱引きとか玉入れやれば、
結果的にカップルがたくさん出来て、結果的に婚活になってました。
みたいな感覚です。

街を変えたいと思っているから、自分の理想にそぐわない街に憤慨する(してた)のかもしれません。
「なんでこうなんだよ! 」なんて。

それってきっと不健全で、
老若男女、貴賤貧富、様々な価値観を認めて噛み砕いて、少しでも影響受けて、納得して、
「そういうのもありだよね ! 」なんて 認める。で、自分が広がる。

そんな感覚を大事にしたいと思いました。

庄内をディズニーランドみたいに感じたいんです。

入園時に手に取るMAPをイメージして頂いて、、
ワールドバザールに行けばお土産が買えて、ウエスタンランドに行けばビッグサンダーマウンテンに乗れて、ファンタジーランドに行けばプーさんに会える感覚を、
クラッセに行けばお土産が買えて、カートソレイユに行けばカートに乗れて、酒田市役所に行けばあのひとに会える。そんなところまで、委細にわたって、移しこみたい。

それがまだ出来ていないのは、「僕にとっての庄内が広がっていないから」で、
八幡にステキな喫茶店を見つけたり、温海にグッドバイブスな家具屋を見つけたりすれば、
ディズニーを歩くようなワクワクとウキウキとドキドキを、誰もが街に落とし込めるかもしれない。

連綿とした歴史や繋がりや伝統を否定せず、広げた先のものと受け止めて、限りない庄内を楽しんで探索していきたいと、改めて決意を新たにした次第です。

そこで、いきなりなんですが、

音楽を軸にした「暮らしのイベント」を立ち上げることにしました。

名前だけ決まっていて、
「ドゥワチャライク」というイベントです。

「DO WHAT YOU LIKE」という英語は、「勝手にしやがれ」「お気に召すまま」「ご自由にどうぞ」など、様々な意味があります。
名前を決めるにあたって、かつて雑誌『olive』で小沢健二さんが連載していた「DOOWUTCHYALIKE」というエッセイのタイトルと、フジロッ久(仮) さんの「ドゥワチャライ久」という名曲のタイトルを、大いに参考にさせていただきました。

フジロッ久(仮) 「ドゥワチャライ久」【MV】
https://www.youtube.com/watch?v=Ts7tE7xPOXA

かつて、早稲田大学企画集団便利舎というサークルを足場に、トークライブを中心としたイベントをワイワイ開催してきた経験を活かして、昨年11月22日、映画『劇場版テレクラキャノンボール2013 』酒田港座上映会!!! を実施しました。

結果、東北全域から 120名の観客が集まりました。

これはちょっと衝撃で、山形のイベントに何も期待せず、本業の農業だけに取り組んでいた2年間が、一気に覆り、「ないものは作ればいい」し、「東京まで見に行っていた方々や作品を、こっちに呼べば皆で楽しめる」し、「どんどんフォロワー(仲間) が発見できる(広がる)」ことに感動し、愕然としました。

今こそ、東京での経験を活かせば、地元が楽しく、笑顔あふれる街に広がると確信したのです。

その果てに、庄内地方がもっともっと楽しく、色んな文化が入り混じる文化都市にしたい。
そんな願望を込めて、この度、イベントを立ち上げることにしました。

と、東京で見た素晴らしいイベントを、どんどん山形に輸入する作業をしていきたいなあと思っていたのですが、
前述のフジロッ久(仮)の藤原さんと電話で話していたら、

やっぱり、東京のイベントを、そのまま山形に持ってくるだけみたいな、ブッキングありきのイベントではダメだろうと思ったのです。

繰り返しになりますが、地域を変えるんではなく、「地域を広げる」感覚。
同様に、現実を否定して「変えたい」と願うのではなく、「日常を拡張する」感覚を、
このイベントでは大切にします。

なので、大切にしたいのは「今日」ではなく、「今日と明日」です。

ドゥワチャライクWANTED

ドゥワチャライクは、いろんな人の様々な暮らしが集まる、『暮らしのお祭り』にしたいんです。

ドゥワチャライクの企画を始めて、色んな人と出会い、気持ちを交わし、僕たちの山形が広くなっていく中で、何気なく流していた風景も、ただの岩場がステージに見えたり、転がる木がお宝に見えたり。
今まで見えなかったこと、見ていなかったことが見えるようになってきました。

お祭り当日に楽しく盛り上がってそこで終わり、ではなく、お祭りを通して出会った繋がりや、お祭りを通して感じた自分にとって新しい価値観や物の見方を、日常に持ち込んで、もっと毎日を楽しくやってこう

会場を後にするとき、家を出るときに比べて、なんとなく、山形が、暮らしが、人生が、豊かになっている。

( 田舎は狭いな~と思っていたけど実際はとても) 広くて豊かだった「この街」を、ドゥワチャライクというお祭りを通して体現していくことで、みんなの日常が、なんとなく豊かになっていく。

「普段」とか「生活」を楽しく広くした結果、「普段そのもの」が豊かになり、結果的にいつの間にか街が変わっていた。

僕たちが目指したいのは、そんな静かで力強い暮らしの革命です。

なので、ドゥワチャライクでは、そうした思いを表現してくれる、「今日と明日を」大切にするアーティストに参加してほしいと思っています。

更に、山形庄内で活躍する「フラワーリース屋さん」や「伝統工芸作家さん」「農家さん」「お菓子屋さん」「ラーメン屋さん」も、暮らしを広げるきっかけとして、集まります。

繋がりが生まれる、祭りが動く、そこに寄り添う音楽が、イベントとその次の日以降の生活を、きらめきを帯びたものにしてくれる。
そんなイベントがドゥワチャライク、そんなイベントをDO WHAT YOU LIKE。そんなイメージです。

それにあたって、まずは、ドゥワチャライクを一緒に作ってくれる仲間を探しています。

募集人員は無限大。運営する僕たちの庄内が広がらなければ、広がりを感じられる庄内を作れないと思うからです。

以下、僕たちが「こんなひとがいたら良いイベントになるだろうな」と考えたリストを列挙します。
これは、こんなひとに会えたら

・人が好き
・音楽が好き
・音楽が流れている所が好き
・美味しいものが好き
・飯が好き
・カレーが好き
・とんかつが好き
・カツカレーが好き
・豆大福が好き
・チョコレートが好き
・酒に詳しい
・お風呂が好き
・旅行が好き
・おばあちゃんが好き
・子どもが好き
・運動が好き
・花に詳しい
・手芸部
・服が好き
・パソコンに強い
・写真が好き
・映像が好き
・フライヤーが好き
・デザインが好き
・WEBデザインが好き
・山に詳しい
・乗り物系強い
・道路に詳しい
・絵本が好き
・絵が好き
・工作が好き
・美味しい組み合わせを知ってる
・外に出たい
・出会いが欲しい
・昔話が好き
・体を動かしたい
・雑貨詳しい
・応急手当がうまい
・祭が好き
・いい古着屋さん知ってる
・美味しい野菜作れる
・自分の住んでいる町を知りたい
・自分のルーツを知りたい
・なんかしたい
・なんとかしたい

どれか1つでも当てはまる人、老若男女、貴賤貧富、一切問いません。
一緒にイベントを作りませんか??まじでまじでまじでやったりましょうよ

そして、知り合いで、「あいつこんなん好きだったな」と思いあたる人がいれば、この記事をシェアしていただけませんか?

既に、先日FBでこれに似た記事を上げたところ、なんと39人の方から、なんかやりたい! が届きまして、ちょっと感動しています。山形に関心と思いがあれば、住んでいる場所、年齢も全く関係ないです。

僕たちが生活する山形庄内の豊かさが集結する、お祭りを、作りたいんです。

一緒にやりたい! という人は、僕まで、メッセージをください。
https://www.facebook.com/base.ys
y.sato@beisist.co.jp

よろしくお願いします!

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この記事を書いた人

佐藤 優人

鶴岡南高校卒業後、早稲田大学文学部中退。流浪の東京生活の果てに地元庄内町に帰還。現在有限会社米シスト庄内にてお米の生産に励みつつ、「かり...

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