2018/7/2　にオープンした「ふるさとごはんまめの」。
JR武蔵浦和駅東口から徒歩12分ほどの閑静な住宅街にあります。

 

新鮮な山形食材を使ったふるさとごはん

毎回旬のものを食べることができるランチメニューには、「海のごはん」「里のごはん」があります。

こちらは「海のごはん」“ハマチの塩焼き”（お味噌汁を芋煮：小に変更）。

（今日のランチメニュー）

「海のごはん」「里のごはん」の種類は、その日の食材の仕入れ状況によって変わるので、訪れた日によって何があるのかも楽しみであります。

 

魚はこのように、発泡スチロールに入った状態で主に由良漁港からの直送。

この日は、赤ガレイ、いくら、鱈でした。特に赤ガレイが立派です。

肉、野菜は鶴岡市在住のオーナーが美味しいと思った食材が届きます。

山形には在来野菜が多く、野菜以外のものも含めた在来の作物の品種は150を超えると言われています。主に鶴岡産の在来野菜などを取り寄せているそうです。特に山菜の季節は、オーナーが自ら採ってきたものが届いたりするとのこと。

 

自分が食べて美味しいと思う食材を、県外の人にも食べて欲しいと言うオーナーの想い

地元食材にこだわるのは、鶴岡の美味しいものを一品でも多く食べて欲しい、ひとりでも多くの人に味わって欲しいというオーナーや店長の荒井さんの想いから。

実は、オーナーは、荒井さんのお母様でもあります。

オーナーには、自分が食べて美味しいと思う食材を、県外の人にも食べて欲しいという純粋な気持ちがあり、コスパや売り上げを重視するよりも、好きなものを取り揃えた店でそれを好きだと思って来てくれるお客さまを大切にして細く長くお店に立ちたいという想いがあるそうです。

『だって、お金のために働いてもつまんないじゃない？って、オーナーは言うんですよ。庄内のものにこだわるのは、鶴岡の食材を宣伝したいというより、オーナー自身のためかもしれない』と店長の荒井さんは笑います。

鶴岡市在住のオーナーは現職中のため、退職後、後々は一緒にお店に立つ予定とのこと。現在は、オーナーは月に1度鶴岡から上京し、土曜日にお店に立っているとのことですので、土曜日に訪れたらオーナーのアツい想いが聞けるかもしれません。

こちらは、オーナーの好きな日本酒も取り揃えた、現在の日本酒ラインナップ。ちなみに、ビールは「月山ビール」のみです。

器の多くはオーナーが買い付けたもので、鶴岡市在住の陶芸家　中村秀和さんの作品だそうです。また、店内に飾られた絵は、酒田美術館や銀座でも個展を開催している酒田市出身の画家あべ としゆきさんの水彩画。

店内には食材、料理、だけではなく、器や水彩画、刺し子や着物の帯をリメイクしたコースター（オーナーの手作り）など、お店全体がまるで故郷のようでした。

店内には「からからせんべい」や、「しょうゆの実」、鶴岡から取り寄せている「とちもち」、「自家製の渋皮煮」、定番の「玉こん」など、山形と季節を味わえるものもたくさんあるのでお土産にも最適です。

 

 

いつかやりたい庄内会

『お客様との距離が近いのも、小さいお店だからこそなんですよね。特になんの宣伝もしてないのに、なぜかリピーターさんが多いんですよね～。あと、チラシなども作ってなくて、あんまりチラシ、チラシと（お客さんに）言われるので、やっと自分で名刺を作ったんです』と屈託のない笑顔で仰る店長の荒井さん。

（店内の様子：カウンター及びテーブル席で11～12人位がゆったり座れる様子）

おひとりさまのお客様も多く、ゆっくり落ち着いて食事を味わうことができるからホッとできるし、友人知人も連れて行きたくなるようなお店です。

 

お店は、『山形料理のお店』と明確には謳っていませんが、この看板を見て、通りすがりの方で「山形の人のお店ですか？」と尋ねてくる方が多いそう。

山形出身者が集まってきつつも、お客様は近所のお客様も多いので、なかなか庄内弁が飛び交う店内にはなりにくいそうですが、「いつかは関東在住庄内会のような会を、ここでできたらいいな。当日は貸し切りにして、なかなか会えないこっちに住んでる友人も呼んで、山形の食材とお酒を味わいながら庄内弁で語り合うって楽しそうですよね」と、荒井さんは楽しそうに話していました。

 

 

日本海の新鮮な魚、鶴岡の食材や旬の野菜を食べたくなったら「ふるさとごはんまめの」へ。

おひとりさまでも入りやすく、お子様連れの方も安心して味わえるふるさとごはんと出会えます。

 

（補足情報）
・店内禁煙
・駐車場：2台

（ライター：本多裕子、酒田市出身）