UIターンの参考書は、山形へのUIターンを検討している方に「参考になる」記事をお届けします!
(2016年4月1日 追記)
今回は、「山形は仕事がない」という事について。
ヤマガタ未来Lab.では、「県外在住の方に、自分らしく山形と関わって前向きなアクションを起こすきっかけ」を提供したい!と思っているわけですが、「県外在住者が山形と関わる」の一番代表的なアクションといえば、「山形への移住」。そう、つまりUターン、Iターンです。(もちろん強制ではありませんよ)
なぜ、「山形には仕事がない」と言われるのか
山形へのUターン、Iターン。
この話題になると、老若男女、異口同音で「田舎には仕事がないから…」という前置きの元、「まぁねぇ」という、お茶を濁す感じのやや渋い表情で会話がやり取りさせる場面を多々見かけます。かつては私もそう思っていました。
しかし、本当に「山形には仕事がない」のでしょうか?
いや、仕事はあります。
断言します。田舎は人不足です。
では、なぜ「田舎には仕事がない」と言われるのでしょうか?
「山形には仕事はない」理由の1位は「思い込み」
高校を卒業すると、進学を機に山形県から転出人が多くいます(大学進学者の約8割が県外転出)。「地元は好きだけどしょうがなく」という人もいれば、「田舎の人間関係がいやだから山形から出ていきたくてしょうがなかった」という人もいるでしょう。
現在20代後半〜それより上の世代の方は、「田舎には仕事がない」のが常識でした。学生時代にバブル崩壊後の失われた20年を経験し「田舎=不景気=仕事がない」で常識が止まっている方も多のでは?
しかし、地方から若年層が流出し続けていることや、団塊の世代が現役リタイアして少子化により若者が少なくなるなど人口構造の変化により、人が足りていない企業はたくさんあります。
みなさんが県外に出ている間に、状況は変化しました。
そう、田舎には仕事がない、は思い込みです。
そうは言っても、「じゃあ東京と同じような仕事が同じくらいの量あるのか」といったら、正直、ないです。
しかし、仕事が全くないわけではありません。
「山形には、仕事がない」とは、「どのようにない」と言われてしまうのかを解説します。
山形は人材不足である。しかし、「採用情報の詳細」が表に出て来にくい。
仕事は「ある」んだけど、その「ある」ということが、仕事を探している人の目の前に届きにくい、というのが大きい要因の1つです。
いわゆる「転職サイト」には地元企業の求人情報が掲載されていない。。。
山形県の求人情報を捜そう!となった時、離れた場所に暮らす県外在住者の仕事探しの手段は、「大手求人サイト」「地元求人サイト」「ハローワークインターネットサービス」など、WEBに掲載されている求人情報。特に忙しく働く社会人の人はそうせざるを得ませんよね。
そこで、「山形県」を勤務地に探してみると…。
民間企業が運営している「大手求人サイト(全国エリア)」では、山形県の地元企業の求人件数は0~数件(全国各地に転勤アリの仕事はよくあります)。。
人材採用したいと思っている企業は多い。しかし、求職者がよく見る民間の求人サイトを利用している地元企業はあまり多くありません。大手求人サイトの掲載料金は、数週間で〇〇万円と、地方の中小企業にとっては、『かなり高額』と受け取られてしまう事も、求人がオモテに出てこない、ひとつの要因として、あるでしょう。
ただし、最近ではあまりの人手不足により、本格的に採用に力を入れている企業も増えてきたので、引き続き要チェックです!
ヤマガタ未来Lab.の求人記事もご覧ください!(宣伝です)
仕事や会社の内容が詳しくわからないと、「応募!」までいたりづらい、、、
「ハローワークインターネットサービス」では、仕事内容が箇条書き程度。大手求人サイトなどでの「それなりに詳細な仕事情報」を見た上で応募するかどうか判断する、という行為に慣れている人にとっては、とてもじゃないけど、情報が少なくて「応募」までに至らない、となるかもしれませんね。
ましてやUIターンは、人生の大きな転機。仕事を選ぶにあたっても、慎重になりますよね。
縁故採用が活発
人材採用する際に大事なのは「仕事が出来るか」だけではなく、「職場の人間とうまくやっていけるか」などの企業との相性も大切。そういったときに、「知人からの紹介」などの採用方法は、事前に人となりやその人のバックボーンがわかって安心できるという側面があります。
転職する人の4人に1人は、縁故採用と言われているので、特段珍しいことではないのですが、山形県は都会より人間関係が濃ゆいので、縁故採用が活発な傾向があるように思います。
(これは、何かのデータに基づいたものではなく、編集部の感覚値です)
ゆえに、企業が求人広告等を利用する事を検討するのは、「本当に、なかなか人が見つからない場合」という事も往々にしてあります。
そこに、周囲の人からの「刷り込み」も加わる
仕事は確実にあるけど、表に出て来にくい状況。
それに加えて、山形県内にいる友達や家族に「山形に行こう(帰ろう)かな…」という事を、相談すると「山形仕事ないよ~」とか、と言われることもあります。(追記:2016年4月1日、本日Uターン面談した人も、友人知人に「山形には仕事がないから考え直した方が良い」と言われたそうです”)
有効求人倍率が上がっていたり、「人口減少社会」「人不足」とニュースで言ってても、相談する相手の方が、「山形は仕事がない」という『常識』の持ち主だと、どうしても「仕事ないよ〜」と言われてしまうかもしれませんね。
「仕事あんのが〜大丈夫か~」と心配してくれる山形県民は、心優しく、私たちの誇りでもあります。しかし、優しい家族・友人は、残念ながら山形県の「就転職事情」を知っているプロではありません。。。
なので、「仕事がない」を鵜呑みにするのは危険です。
1人で考えるのが大変、というときには、ハローワークや、山形県Uターン情報センター、転職支援会社など、「Uターン転職のプロ」がいる相談機関を利用することをお勧めします。
とはいえ、それって「選ばなきゃ仕事ある」ってことでしょ?」と思ったそこの人
人口規模が違えば、会社の数も違います。仕事はある!けど、東京と比べればそりゃあ数も種類も少ない。
山形県内には、約50,000社の会社があり、そのうち6割は個人事業。個人経営ではない企業も、従業員30人みなんの小さな企業が9割を占めています。
人口・事業所の総数が都会と比べると少ないので、それに伴って、仕事の数・種類も比例して少ないです。
そう、だから「選ばなきゃ仕事ある」ってことです。
そう、あなたは正しい。
じゃあ、どう選びたいでしょうか? 選ぶ基準って何でしょうか? その「選ぶ基準」によっても、「仕事がない」にもなるし「全然あるよ」ともなります。
世の中の大抵の業界・職種は山形にもありますよ。もちろん、ない業界・職種もたくさんある(けど、「ない」からこそ作ると、第一人者とか独占市場になりますよ。起業してって意味じゃなくて、会社員の仕事にそれ混ぜていくとかやり方はいろいろある)
ただ、間違いなく言えるのは、給与水準は都会より低いことは事実なので、「都会と全く同じ賃金が欲しい」という基準で仕事選びがしたい人は「仕事ない」ってなるでしょうね。(薬剤師などの国家資格は別。また、世界に通用する鶴岡市のバイオベンチャーなどはそんなことはないでしょうね。)
これから、どんな風に働き、生きていきたいですか?
まずは、「仕事がない」を鵜呑みにせず、「自分はどうしたいのか」、Uターン転職するときに大事にしたいモノの「優先順位」は何かをしっかり考えていきましょう。
関連記事:山形で『自分の仕事がない』状態を脱するためには、KYが大事?!
周囲の人が言う「仕事がない」が意味する「仕事」は、あなたが意味する「仕事」と同じでしょうか?
あなたにとって、どんな仕事が「良い仕事」「やりたい仕事」なのでしょうか?
何があれば良くて、何がないとダメなのでしょうか?
いくらお給料がもらえればいいのでしょうか?
どんな風に「働く」を捉えますか?
働くことに何を求めますか?
「自分にとっての良い仕事」が、都会の基準に合わせたものであると、なかなか仕事も見つからない、ときっとなると思います。
そうなったら、Uターンはしない方がいいかも。
「これから、どう働き、生きていきたいですか?」
まとめ
山形にしごとは、あります!
ただちょっと表に出て来にくいのがタマにキズ。。。
こうした状況を改善しようと、民間企業も行政も頑張っていますので、「山形には仕事なんてな〜い!」と思い込まずにぜひ、前向きに情報収集してみてください!
こちらでもUIターン相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
山形県内の求人情報は、転職サイト「山形転職」からご覧いただけます。