みなさまこんにちは!ヤマガタ未来ラボ生き方研究員のナナコです。

客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの価値観にあった生き方に合うのは田舎なの?都会なの?ということを考えるのが私の研究テーマ。(関連記事:生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.1「人の多さと暮らしやすさの関係」

今回の研究テーマも、皆さんの人生の岐路の道しるべとしてお役に立てればいいなって思います。

 

研究テーマ2「幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?」

第1回:幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?その1

第2回:生存欲求を満たすなら東京・山形どっち!?

第3回:安全欲求を満たすなら東京・山形どっち!?

第4回:社会的欲求を重視して仕事をしたいなら東京・山形どっち!?

第5回:自己実現欲求を重視して仕事をしたいなら東京・山形どっち!?

第6回:【まとめ】働くなら東京・山形どっち!?

 

研究テーマ2-5:『自己実現欲求を重視して仕事をしたいなら東京・山形どっちだ!?』

「自分はどんなもの・どんなことを大切にして働くのが幸せなのか」を考えることになり(幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?その1〜生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.2〜)、その着眼点を見つけるツールとして、よく心理学やマーケティングの話で出てくる「マズローの欲求5段階説」を使って考えていくこの研究コラム。

今回は、ついにきた!深掘り最終章第五弾

マズロー5

『幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?自己実現欲求を重視して働くならどっちだ!』について考えてみましょう!
第一弾はこちら

 

「自己実現欲求が満たされている」の定義とは?

自己実現欲求ってなぁに?って。

この言葉は超有名ですよね。なりたい自分になる!とか。
自己啓発系のセミナー・本・雑誌…もー、いろんなところに溢れかえっている!ぶっちゃけお腹いっぱいレベル。

就職活動の時なんか耳タコ。

ちなみに、ウィキペディアではこんな風に書かれてたり。

4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。(出展:ウィキペディア

うぐっ。

なんか…なんか、むしろわかりにくくなったような気もしないでもないというか…。

”自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならない”かぁ…。

これのことをもっと短く、わかりやすく?したのが「なりたい自分になる」なんだろうな、きっと。

それにしても…サラリーマンと自己実現なりたい自分になる…かぁ。
…そりゃ、めっちゃ関係あるけど…。就職活動とか転職活動とかでもよーーーく聞くわけだしね。

でも、自己実現欲求と東京(大企業)or山形(中小企業)という”どこで働くか”っていう話…
この図でもちょっと挙げているけど、自己実現欲求って「外から与えられて満足する欲求」じゃないんだよなぁ。

って考えると、場所で差って出るの?って感じもあるよね、正直なところ。

 

だから、自分で満たす欲求って東京だろうが山形だろうが関係なくない?

 

ぶっちゃけ、「どこで」なんて外的要因(場所)に左右されなくない?

と…うーんっては悩んでみたけど…。

じゃあ山形出身の私が、大学卒業時にどうして山形にUターン就職しなかったの?って聞かれたら

「東京で内定が出た会社が面白そうだったから」

って…それって、”生存・安全・社会的・承認・自己実現”のうち、どの欲求だったー?って考えたら、自己実現だよね。

ってことは、やっぱりなーんかあるんだよね…

なんだろうね。

 

 

なりたい自分になるためのキャリアパスが整備されている企業が多いのは山形?東京?

仕事と自己実現…。

自己実現達成しているサラリーマンってどのくらいいるのかしら?それって、あなたは自己実現していますか?

なんてデータはないから…なぁ。

うーん。

そう考えてみると、自己実現欲求って、確かに外部から与えられる欲求ではないけれども、少なくとも「こういう自分になりたい」っていうのを後押ししてくれる会社環境があるかどうか、みたいなのは実現していく時に違うんじゃないかしら?
「自分はこうなりたい」って宣言したら、「じゃあ、こうやってみよう」って応援してくれたり、後押ししてくれるような制度があったら、自己実現欲求が満たされるのも、無いよりは早いんじゃない?

っていうことで、ちょっと調べてみたら…

グッドキャリアアワードって、なんかキャリア形成にいい動きしている企業を表彰するなんてこと、厚生労働省がやっていたんだー。

へぇー。
キャプチャ
どんな企業が受賞しているのかしら?

そして、なーんとなくだけどやっぱり東京の企業が多いのかしら?

ちょっと見てみましょう!

 

グッド企業アワード

いやー・・・・。

確かに東京って企業数多いから東京が多いって思っていたけどさー。

ちょっとさー、山形どころか東北少なすぎない!?

確かに企業は東京に比べて少ないよ?

でもさ、日本の他の地域でも受賞している企業があるわけじゃない。

そこからすると、1社だけって、ちょーっと寂しくない?(いや、北海道も確かにないっちゃーないんだけどさ)。

そして、誰かが見つけて表彰するんじゃなくて、自分たちでエントリーした企業から受賞するこの賞。だから、もしかしたら載っていないだけで山形でもいい取り組みしている企業があるのかもしれない…じゃない?

 

…でも、ここまで東北の企業がいないってことは、そもそも”このアワード事態を知らない=キャリア形成について意識が低い”ということだから、やっぱりきっと少ない…のかな、やっぱり。

というわけで、たぶん、キャリア形成について意識が高いのは東京のほうってことは言えそうです。

 

 

今、山形と東京ではよくある職種って違うのかしら?

さっき、私の新卒の時の就職活動で「面白そうな仕事だから」なんて仕事を選んだ話をしたけど、よーくよく思い出すと、就職活動の時って「この会社に入ってこんなことをしてみたい」なんて思っていたなぁって。

そう考えてみると、山形の人と東京の人と、それぞれどんな仕事に就いているのかってところから何か見えてきたりしないかなぁ。
この職業でがんばりたいと思うなら山形でしょ!みたいな。

っていうわけで、現在どんなお仕事をしているか、調べてみることにしました。

職業分類_注釈あり

特に差が開いているところは・・・ってことで、2倍以上さが開いているところに色を付けてみました。
山形のほうが、農業や漁業といった一次産業の他、製造関係や建設関係など何かをつくるいわゆる「ものづくり」に関するお仕事の割合が多い!

それに対して東京の場合…分類不能って何…?調べると、書類上の不備とかそういうので分類不能のなるケースがほとんどのようなんだけど…それにしても10%越えって…多くない?

っていうことは、命を作るとか命と向き合う一次産業と、ものづくりをする二次産業と建設業についてみたい!と思うひとは山形のほうが就職先があるかも。

その他の職業は…思っているよりあまり変わりがないのかも、しれないですね。

って言っても、専門職とかってお医者さんやIT技術者や芸能人やプロスポーツ選手とか、めっちゃはばひろーいから、もっと細かく見ていくと東京にしかない!とかあるかもしれないけどね。

 

社長輩出率全国2位の山形、地区別最下位の関東

そういえば…よく山形って「社長が多い県」って聞きませんか?
どの位多いのか、調べてみました。

株式会社東京商工リサーチの2015年「全国社長出身地」調査によると、山形県は全国第2位(1.331%)!

これに対して関東は地区別最下位(0.49%)

思ったよりも随分違っています。

いらすとや‗kaisya_nakayoshi

山形は100人に1.3人以上!小学校の時のクラスが1クラス30人だとすると、3クラスに1人は社長になった同級生がいるということになります。

…うーん、言われてみれば案外いるかもしれない。

なんで山形が多いかということについては、地場産業だとか県民性だとかそういうことを良くききますが、結局のところ社長をやりやすいというか、なりやすいというか。

そういうところは山形のほうがあるのかもしれません。

そう考えると、サラリーマンとして人から指示命令を受けて働き続ける人生よりも、自分で仕事を作ったりやっていくぞ!という人にとっては、山形のほうが可能性が高いといえるのかも?ですね。

 

自己実現欲求を重視して働くなら…。

こんなことを見て行くと…どうなんでしょう。

なんとなーく、一見東京のほうが「自己実現欲求」が満たすのを応援してくれるような職場が多そうな雰囲気はあるけれども、職種で行くと農業・漁業・ものづくり・建設あたりだと山形のほうがその職種に従事できる可能性が高そうだし。
そもそもサラリーマンを抜け出して、新たなステージへ!なんてときには、山形だって…ね。

 

むっずかしいよねー。正直。

あなたの感覚はどうですか?

自分のやりたい仕事をやって、ありがとうと言われよう!
とか
自分を成長させ続けよう!
とか。

うーん、きれいですね。

うん、なんか今までの欲求に比べて意識高い系な感じにとってもきれい!

自己実現欲求を満たされている人、カッコイイ!!!
って、思いませんでした?

確かにカッコイイかもしれません。
でも、1つだけ考えて欲しいことがあります。

「やりがい搾取」 なんて言葉、ちょっと前に流行ったの知っているかなぁ。

「夢を叶えるため」とか「自分を成長させ続ける」だとか、自己実現欲求をくすぐるような言葉で働いている人のモチベーションをあげて、実は会社が儲けるために低い賃金で働かせたり、サビ残めっちゃ多い…みたいなやつ。

でも、働いている人は、自己実現欲求を満たしているから、けっこう満足していたりするの。

それって、働いている本人は幸せなんだろうけど…
いつか過労で倒れちゃうとか、気が付けば貧困状態だとか。
それって幸せなのかな?うーん。

結局、自己実現欲求ってものすごい理想的で魅力的だから、他の欲求が見えなくなっちゃう。だからこそ、ちゃんと意識して他の欲求も見てあげることが大事なんじゃないかなって思うのです。

やりがい

 

そう、自己実現欲求だけじゃ、ご飯は食べていけない。

でも、ご飯食べているだけじゃ、自分の欲求は満たされない。

 

だからバランスが大事だと思うのです。

 

皆さんは、何を大事にして生きたいですか?

 

 

次回予告:『で、結局山形で働くのが幸せなの?東京で働くのが幸せなの?まとめ編(仮題)』

というわけで次回は、長々と5回書いてまいりましたが、次回は総集編!

皆さんは、どちらを「自分の生き方をする場所」として選びたいですか?



まとめるとどんなことが見えてくるのか、楽しみです。

とりあえず今回はここまで! 今後も、客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの「価値観にあった生き方」に合うのは、田舎なの?都会なの?ということを考えていきたいと思います。

その他に「このことについて調査してほしい!」ということがあればお気軽にご連絡くださいね!

※表記上の数値等調査は2017年7月現在の結果です。

次回はこちら↓

【まとめ】働くなら東京・山形どっち!?〜生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.8〜

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この記事を書いた人

生き方研究員 ナナコ

山形県出身。東京に進学後、大手保険会社の本社でバリキャリ女子として働く。当時の仕事のお題は「お金と人生」。30代半ばの時、夫が山形が好きに...

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