みなさまこんにちは!ヤマガタ未来ラボ生き方研究員のナナコです。

客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの価値観にあった生き方に合うのは田舎なの?都会なの?ということを考えるのが私の研究テーマ。(関連記事:生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.1「人の多さと暮らしやすさの関係」

今回の研究テーマも、皆さんの人生の岐路の道しるべとしてお役に立てればいいなって思います。

 

研究テーマ2-1:『生存欲求を満たすなら東京・山形どっちだ!?』

前回のコラム(幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?その1〜生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.2〜)で、「自分はどんなもの・どんなことを大切にして働くのが幸せなのか」を見つけるツールとして、よく心理学やマーケティングの話で出てくる「マズローの欲求5段階説」を使って考えていくことをお伝えしました。

今回は、その深掘り第一弾!。
『幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?生存欲求を満たすならどっちだ!』について今回は考えてみましょう!

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「生存欲求が満たされている」の定義とは?

生存欲求とは、はっきり言っちゃえば「生きたい!」という気持ちのこと。

ですが、これがどんな状態だったら生存欲求が満たされているのか!という定義って、今回の研究を開始する前に一番困ったことだったんです。

例えば生存欲求の一つに「食欲」ってあるけど・・・食欲をただ満たしても…ねぇ。

「生きていけるか」ってなんかちょっと違うかなーって。

ほら、サラリーマンとして生きていくためには、食費だけじゃなくて、家賃とか光熱費とか働きに行く服だって必要じゃない?
なーんて考えていたら『いったいどんな状態だったら”生存欲求を満たした”ことになるんだろう』って、もんもんしちゃって。

高校の授業で「健康で文化的な最低限度の生活」とかってあったなー…でも、”健康で文化的な最低限度の生活”ってなぁに?を本気で検証していったら、たぶんそれだけで今回終わっちゃうな、とか。
悶々と。。。

いろいろと考えてみたんだけど、結局いろんな人の言う「暮らせない」という状態は「人並みの生活ができない」っていうことなのかな、って。
でも、かかるお金は、子供がいるかいないか!結婚しているかしていないか!などなどいろんな状況で変わってくる!
うーん。うーん。

いろいろ考えましたが
1.一人暮らしで平均的にかかるお金が、平均の賃金でまかなえているか!
2.寝ることができているか!
の2点について、考察していきたいと思います。

 

生活費は、東北・北海道の方が安い!

一人暮らしで平均的な生活ができる金額っていくら?なんでしょう。
「生活費は地方が安い」とあたり前!って感じに言われているし、私もよく「山形は給与は低いけど、食費とか安いから生活に必要な金額もかからないから、そんなに稼がなくてもやっていけるよ!」なんて言葉、聞くけど…。
でも、個人的には「確かに食費や住居費は安いけど、車代と暖房代かかるから意外にそんなに生活に必要な金額は変わらないんじゃない?」なんて思ってて。

というわけで、一人暮らしで平均的な生活ができる金額について地域差があるのか、調べてみることにしました!
ということで調べてみることにしました。
…ぐ。単身者世帯だと県別のデータがない…ので、仕方ない!地方で比較してみましょう!

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年間約40万円ちょっと、月額に直すと3万円近く関東のほうがお金かかる!
みなさんの感覚とはどうだったでしょうか?
食費や住居費とか…やっぱり関東のほうが高いんだなぁ、とか。光熱費はやっぱり北海道・東北のほうがかかっているなぁ、とか。やっぱり、実感と合ってくる部分ってありますよね。

ちなみに!私の個人的な感想!
このデータを見たときに自分の一人暮らし時代と比較して「関東の住居費やすっ!」って思っちゃいました。
でも、住居費が安いのは、関東ということで見ているからなのかもしれません。東京…それも23区に住むとしたら、もっと高いと考えたほうがいいですね。

あともう一つ!この表には「税金や社会保険」も入っているので、自分の収入と比べるときには毎月振り込まれる金額(手取り)じゃなくて「額面」です!
手取りで見るなら、税金・社会保険の金額を引いて計算してみてくださいね。

それでは、次はこの金額を平均的に稼げているのか!について検証をしてみたいと思います。

 

お金は、東京の方が稼げる

生活費と同じく「給与は地方のほうが安い」ということも何となく当たり前だよね、ってことの一つ。

よくニュースで聞く単語でいうと「最低賃金」なんて、1つの例として挙げられるかもしれません。
2016年12月25日現在、東京は時給932円、山形は時給717円となっています。
ここから、1か月にもらえる金額を1日8時間・週5日・1か月を4週間!ということで計算すると、
 東京:時給932円×8時間×5日×4週間=14万9,120円
 山形:時給717円×8時間×5日×4週間=11万4,720円
…どっちもぜんぜーん足りないじゃん!

うーん、でもよく考えたら、サラリーマンで考えましょう、って私、自分で言っているんだから、やっぱり給与で見てみましょうか…。
ということで「サラリーマンが毎月決まって確実にもらえる額面の金額(つまりボーナスとか残業代除く)でどのくらいもらっているか?」を見てみましょう。

え?女性と男性ってそれぞれの性別が多い職業が違うから、女性が少なめだって聞いたことあるって?
まぁ、じゃあ、男女分けてみてみましょうか。
え?年齢によっても状況が違うんじゃないかって?
まぁ、そしたら、年齢でも分けてみましょうか。

どーん!

最新バージョン※2017年4月25日 データに誤りがありましたので修正いたしました。

うーん。うーん(汗
全体的に35歳までは1人暮らしはカツカツ。そして、思ったよりも山形での暮らしが厳しい。
うーん。
山形は共働き世帯が多い、とか、未婚の人は親元に住んでいる人が多い、とか言うのもこの結果を見ると納得というか…。親元から離れて独立したい、という人が都会に行くのもなんだか納得の結果が出てしまいました。

ちなみに、この金額は確実にもらえる額面の金額。つまり、”労働契約上、固定としてもらえる金額”だそうです。
月々で変わってくる部分…例えば、営業のかたが目標を達成するともらえるインセンティブ・歩合給といったものは、入っていません。なので、実際にはもうちょっと額面の金額が多いんじゃないかな、とも思います。

 

思ったほど睡眠時間の違いってない…かも

次に睡眠時間について見ていきましょう!
山形のサラリーマンは「早く帰ってきて、通勤も短いから睡眠時間長い!」というイメージ。ということで、仕事時間と睡眠時間についてもついでに比較の図を作ってみました。

ん?

言うほど…違いがないような。

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いや、確かに朝の10分ってすっごいすっごい二度寝、気持ちいい。でも、10分しか違わないの?

通勤時間はあーんなに違うのに。

ということももちろんだけど、平均の仕事時間も山形県、長いよ!?
え?なんか長時間労働って東京のほうが多いってイメージがあるんだけど、どういうこと?

 

東京の方が長時間労働している人が多い

本当に山形のほうが長い時間働いているの?
調べていくうちに、ちょっと違ったデータを見つけました。

総務省の別の調査の結果です。厚生労働省が、メンタルヘルスに影響が出てくると指摘する「月残業80時間」になっている可能性の高い職場で働く人の割合は、やはり東京のほうが多くなっています。

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最近も長時間労働で心が追い詰められてしまい、亡くなられてしまった女の子のニュースがありましたが、東京のほうがこういった「長時間ブラック労働企業」は身近に存在しているとも言えるのかもしれません。

長時間労働で心を壊してしまう職場にあたる可能性を考えたら、山形のほうがよいと言えそうです。

 

結局、生存欲求は山形と東京どっちが満たされるのだろう…

金銭面的に暮らしていきやすいけど、長時間ブラックにあたりやすい東京。
長時間ブラック労働が少ないけど、金銭的に暮らしていきにくい山形。

で、どっちがいいの?
って
どっちもイヤよねっ!(キッパリ)
何その究極の選択!
でも、言えるのは
お金も家庭の状況(既婚や実家暮らし)やその使い道・使い方、労働時間も職場によって違う!ということ。

あたりまえのことかもしれないけど、大事なことだからまた同じこと書きます。

「幸せサラリーマンになるために、どこで働くのを選択するか」の意思決定に、唯一の絶対解はありません。『これが正しい』ってものはないです。ある人が「それは山形だよ!」「それは都会(東京)だよ!」って言っても、「その人の場合は」という前提付きです。

だから「自分の場合は」をいろんな視点から考えること、自分は何が大切?と自分と対話すること、どう暮らしていきたいかをシミュレーションすることが、本当に大事だなって今回しみじみと思いました…。

あなたは、何を大事にして生きていきたいですか?

すぐには答えが出ないかもしれない問いなので、焦らずに。

答えが見つからなくて苦しいかもしれないけれど、誰かと比べるのではなく、自分はどんな生き方・働き方をしていきたいかに向き合い続けて、「自分がどんな状態であればゴキゲンに働くことが出来るか」をなんとなくでも見つけることが、「幸せサラリーマン」への近道になるのではないかと思うのです。

 

 

次回予告:『安全に生きたい。そのために仕事をするなら東京?山形?(仮題)』

というわけで次回は、安全欲求が満たされやすいのは東京なの?山形なの?ということについて検証をしていきたいと思っています!

皆さんは、どちらを「自分の生き方をする場所」として選びたいですか?


その答えが見えるかな?まで残り4回!

うーん。私の場合は…長時間労働のほうが嫌だなぁ。だって…健康って、一生ものだもん。
死んでるように生きてくより、多少お金がなくても…の方がいいかなぁ。

(それにFPだから生活に関するお金のやりくりの知識はあるしね。うん、我が家の場合はね。)

とりあえず今回はここまで! 今後も、客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの「価値観にあった生き方」に合うのは、田舎なの?都会なの?ということを考えていきたいと思います。

その他に「このことについて調査してほしい!」ということがあればお気軽にご連絡くださいね!

※表記上の数値等調査は2016年12月現在の結果です。

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生き方研究員ナナコ

ライター情報

生き方研究員 ナナコ

山形県出身。東京に進学後、大手保険会社の本社でバリキャリ女子として働く。当時の仕事のお題は「お金と人生」。30代半ばの時、夫が山形が好きに...