飲み屋街・三軒茶屋。にぎやかな街を抜け、閑静な住宅街へ。「よりみちどうぞ。」の文字を目印に、階段を上ると・・・

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今回紹介するお店「オドモ」は、鶴岡出身の店長・高橋歩(あゆむ)さんの人柄に魅せられた人々が集うBarです。
・東京で“山形”とつながりたい!
・東京で「庄内弁」を話したい!
・山形の美味しいお酒が飲みたい!
・可愛いワンちゃんと触れ合いたい!

ひとつでも当てはまったあなたは三軒茶屋にある「オドモ」へ足を運んでみませんか?

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オドモ=子供×大人〜遊び心を忘れない大人が集う場所〜

ー編集部:今日はよろしくお願いします!早速ですが、オドモの原点はどのようなお店だったのですか?

「元々はここに住んでて、毎週土曜日に自分たちでDIYした屋上でBarごっこをして遊ました。ドンキとかでお酒を買って、カクテルとか作って集まって飲むことが楽しかったです。当時の店名は『Do it』。とりあえずやろう。友達と『Do it〜!』って騒いでいました(笑)。」

 

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ー編集部:本格的に始めたきっかけはなんですか?

「1,000円飲み放題とかでやってたら口コミで広がっていきましたね。いろんな友達が増えて、飲食面白いなって。当時はサラリーマンやっていたので、本格的にやるなら場所借りてしっかりやりたいなって思いました。そしたらちょうど、この下のフロアが空いて。汚い倉庫だったんですよ。お化けでそうなくらい(笑)。それをまた自分たちでDIYして今の店舗が出来上がりました。

店名も心機一転、新しい名前で始めることにしました。友達もお酒も騒ぐのも好き。いつまでも遊び心を大切にしたいって思って、『子供×大人=オドモ』。これがオドモの始まりです。」

 

お店の看板犬・ハル君

オドモの扉を開けると迎えてくれる、看板犬のハル君。犬種はコーギーです。

ー編集部:ハルくん可愛いですね。

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「実は前の飼い主にいじめられたんです。それを僕が引き取ったことが出会いでした。ハル目当てのお客さんもたくさんいます。この前も女の子がひとり、『犬と触れ合えるお店で調べてきました。』って。」

歩さんが外に出ていくとハルくんは窓に飛びつき、心配そうに外を眺めていました。そして、歩さんが戻ってくると、すぐさま歩さんの元へ。二人の絆もオドモの魅力のひとつです。

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東京で“山形”とつながれる場所に

ー編集部:“山形”に対してどんな思いがありますか?

「山形って聞いただけでうわぁーって盛り上がれる、その場所がここオドモであったら素敵だなと思います。せっかく山形から上京して、自分の可能性を引き出してくれる東京という街にいるんだから、東京で何も見いだせずに帰るよりも、東京でしっかり何かを吸収して山形に持ち帰って欲しいですよね。そしたら山形がもっと盛り上がるはずです。オドモがそのきっかけとなる場所になってくれればいいですね。

よくここにも、どこから検索してやってきたかは知らないけれど『山形と聞いてやってきました』っていうお客さんも来てくれます。あと、たまたまきたお客さんが訛ってたから『なんか訛ってんな』って声をかけてみたら、『あんたも訛ってだな』ってなったり。

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おしゃれな場所じゃなくていいんです。カジュアルに、フランクにお酒が飲める、山形人の集まる場所になればいい。今は構想中だけど、もっと山形色を出していけたらなと思います。お客さんは三軒茶屋周辺の人が多いけど、山形人がきたら愛をもって受け入れます(笑)。

あと、三軒茶屋には意外と山形人のお店多いんです。そういった人たちとコラボして、どんどん盛り上げていけたら面白いなとも思っています。」

 

山形愛は“お酒”で表現

ー編集部:山形メニューで一番こだわりは?

「やっぱり一番こだわりたいのは、お酒ですね。やっぱり山形って言ったらお酒。日本酒もブームになっています。酒造も多いし、“純米王国”って呼ばれてるくらい有名ですからね。特にフルーツにも注目しています。女性も飲みやすいフルーツ酒をいっぱい揃えています。」

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山形ならではの定食も充実。

「あとは定食ですかね。山形にまつわる定食を夜でも食べることができるよう提供しています。山形出身の人に限らず、夜に定食を食べれるということで、大人気のメニューとなっています。」

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ひっぱりうどん定食。ひっぱりうどんは山形県民が誇るソウルフードです。納豆をはじめ様々な具材がクセになる美味しさとなっています。

 

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限定マグロ塩納豆定食。お魚は毎朝、歩さんが築地で調達しているそう。「自転車で30分、意外と近いんだよね。」食材への愛があふれています。築地で仕入れた新鮮なマグロと、庄内の郷土料理・塩納豆を取り入れた定食です。

 

下馬二丁目食堂・オドモとして

ー編集部:これからのオドモについて教えてください。

「実は店名を変えようと思っています。ここの住所、下馬二丁目っていうんです。だから『下馬二丁目食堂・オドモ』ってつけようと思ってます。新しくそこに日本大学のキャンパスが出来るんだって。ちょうど通学路になるので、この『食堂』に、昼は学生が、夜は地元の人々とか色んな人が集まる場所になってほしいなって思っています。」

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「ひょいっときて、すぐ隣の人と仲良くなれる、違うグループの人と仲良くなれる空間を作りたいですね。カウンターに座ったら否応なしに隣の人と話す空間を。嫌って言っても僕がくっつけちゃいますが(笑)。そのために、お店のレイアウトもいろいろと考え中です。ソファーをなくして、テーブルにしようかなとも思っています。」

ー編集部:ソファーなくなっちゃうんですか?

「だって、『食堂』だからソファーじゃ食べにくいでしょ(笑)」。

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編集後記:オドモを、あなたらしく”山形と東京”を繋ぐきっかけに

「仕事して、帰って疲れて寝てさ、あっと間に時間が過ぎていって…。でもたまにはこうやって飲み行って友達がいて。そしたら仕事がもっと頑張れるんじゃないかなって。仕事ばっかりで楽しくないと思うんです。僕みたいに自分に合った転職先を見つけてれば別ですが(笑)、そうもいかないじゃないですか。自分の可能性以上を持った人たちと会えて、自分の可能性を広げられるチャンスがあるのに、それを広げるきっかけがない。人とつながるきっかけがなく、気づくことさえなく山形帰ってしまうのはもったいないです。」

山形と東京。田舎と都会。ふたつの要素はかけ離れていますが、実は繋がりに出会っていないだけかもしれません。みなさんもぜひ東京で、三軒茶屋で、オドモで、山形の温かみを感じてみませんか?

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ヤマガタ未来Lab.会員特典
店長のあゆむさんと庄内弁で会話が出来ます!!

オドモ

住所
東京都世田谷区下馬2-19-6 オドモビル2階

営業時間
平日:20:00ー翌1:00
土・日・祝:18:00-翌1:00

夜10時以降入店可、夜12時以降入店可。

電話番号
03-6759-1172

アクセス
1.東急田園都市線三軒茶 南口B から地上に出ます。出て目の前にパン屋さん。
2.そのまま出口を出たらまっすぐ歩く。カラ館を通り過ぎます。
3.銀だこがあるので左折し、栄通り商店街に進入。
4.松屋を過ぎて商店街を突き抜けてそのまま道なりに歩きます。
5.ドラッグストアー、スリーエフ、ファミマを通り過ぎて一つ目の十字路を右折。
6.曲がると屋上にオドモ看板が電気がついてるので、そのビルの2階です。

平均予算
2,000-3,000円。

定休日
不定休