みなさまこんにちは!ヤマガタ未来ラボ生き方研究員のナナコです。

客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの価値観にあった生き方に合うのは田舎なの?都会なの?ということを考えるのが私の研究テーマ。(関連記事:生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.1「人の多さと暮らしやすさの関係」

今回の研究テーマも、皆さんの人生の岐路の道しるべとしてお役に立てればいいなって思います。

 

研究テーマ2「幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?」

第1回:幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?その1

第2回:生存欲求を満たすなら東京・山形どっち!?

第3回:安全欲求を満たすなら東京・山形どっち!?

第4回:承認欲求を重視して仕事をしたいなら東京・山形どっち!?

第5回:自己実現欲求を重視して仕事をしたいなら東京・山形どっち!?

第6回:【まとめ】働くなら東京・山形どっち!?

 

 

研究テーマ2-2:『安全欲求を満たすなら東京・山形どっちだ!?』

前々回のコラム(幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?その1〜生き方研究員ナナコの人生研究コラムvol.2〜)で、「自分はどんなもの・どんなことを大切にして働くのが幸せなのか」を見つけるツールとして、よく心理学やマーケティングの話で出てくる「マズローの欲求5段階説」を使って考えていくことをお伝えしました。

今回は、その深掘り第二弾!

安全欲求_マズロー

『幸せサラリーマンになりたいなら東京(都会)?山形?安全欲求を満たすならどっちだ!』について考えてみましょう!
第一弾はこちら

 

「安全欲求が満たされている」の定義とは?

サラリーマンと安全…。
さらっと言うと「安定して暮らしたい」っていうことよね。でも安定…ねぇ。安定って、どんな状態を満たしていれば「安定している」なんでしょうね?

企業と安定っていうと、就職活動の時とか、聞くよね。「大企業は安定しているところが魅力です。」とか。その他にも、自分が大企業で働いているころ「大企業は安定しているからいいよねー。」とか言われていたなぁって。

大企業は安定、ねぇ。

これって本当なのかしら?

でも、最近ニュースを騒がせているあの大企業なんて記憶に新しいけど、多くの人が思っているほど大企業って安定して働けている場所じゃないと思うんだけどなぁ。実際に、上場しているような大企業でも倒産するニュースもよく聞くし。大規模リストラや早期退職制度の話も…よく聞くし。でも、そういう大企業だから報道されやすいだけかもしれないし…。うーん。

こうやって考えていくと、サラリーマンが求めている安全欲求が満たされている状態って『失業しないこと』なのかも。ということで、今回は『失業のしにくさ』について考えていきたいと思います。


えっ?山形は完全失業率が低いのに有効求人倍率も低い?

『山形は仕事が無い、東京は仕事がある』

これって、山形に住んでいると”当たり前”として聞く話ですよね。
それならきっと、東京のほうが仕事があって失業者も少ない!んじゃないかしら?というわけで、仕事があるかどうかを測ることができる「有効求人倍率」と失業している人がどのくらいいるかという「完全失業率」について、東京と山形を比べてみましょう。

安全欲求_有効求人倍率

有効求人倍率とは、全国のハローワークで仕事を探す人1人あたり何件の求人があるかを示す数字です。

やっぱり東京は仕事が多いんだなぁー…すごいなぁ、有効求人倍率2倍って。(ちなみに、全国平均は1.45倍です。2017年4月現在)

東京に行けば仕事めっちゃあるんだー…。

 

では、次は完全失業率も見ていきましょう。

完全失業率とは、労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)のうち、完全失業者(職がなく、求職活動をしている人)が占める割合のこと。

安全欲求_完全失業率

あれ? 失業率も東京が高いっ!

 

・・・・おかしくない?

 

普通に考えたら「仕事がある → 失業しない」から有効求人倍率が高い東京のほうが、本当は失業率が低いと思っていたけど。。

 

なんで、仕事が無い山形のほうが失業率が低いの?

そんなことを疑問に思いながら2つのグラフを見比べると、気づいたところが2つほど…。

 

 

考察ポイント(1) リーマン・ショックでの東京と山形の失業率の動き

1つは、リーマン・ショック後の景気後退期の対応です。景気後退期には確かに山形・東京ともに失業率が同じくらい悪くなりました。注目したいのはその後のグラフの動きです。

安全欲求_完全失業率_抜粋03
完全失業率のグラフから抜粋してみました。

2009年から2010年への動きは、山形と東京と全く逆の動きをしています。東京は失業者が増え続け、山形は失業者が減っています。有効求人倍率はどちらの地域とも相変わらず1倍を切っている状況にも関わらず、です。
これは、いろんな要因はあるかと思いますが、東京でリストラの嵐が相変わらず吹き荒れている中、山形の経営者たちが自分の会社の従業員を切らずに、雇用を増やす努力をしていたからかも?しれないですね。

 

 

有効求人倍率の伸びの割りに、失業率の下がらない東京

もう一つは昨今の有効求人倍率の東京での伸びの割りに、イマイチ失業率が下がらないよね、ということ。
有効求人倍率2倍を超えるって、実は「伝説のバブル期」並み!

なのに、言うほど、下がっていない。

なんかもっとどーんと下がってもいいんじゃない?って思うのに…。

安全欲求_比較_抜粋

なんで東京って、完全失業率が下がりきらないのかなぁ。
もしかして、前回考察した中で出てきた長時間労働の問題で、一回体調を崩しちゃった方が戻りたいけど戻れそうな職場が少ない…とか?
それとも、有効求人倍率の増えっぷりは「リストラしてどんどん優秀な人を入れよう!」みたいな、ちょっとアメリカっぽい新陳代謝を狙うような施策をする企業が多い…とか?

 

大企業のほうが職を失わないって思いこんでたけど…。

その他にも『150人の法則』というイギリスの学者の方が論じているものがあります。
これは『ちゃんと名前と顔を一致して覚えていられる組織の限界の人数は150人である』と言うものだそうです。

顔と名前が一致している人をリストラすることと、顔と名前が一致しない人をリストラすること。あなたにとって、どちらが辛いですか?って、顔と名前が一致している人をリストラするほうが辛い、ですよね。
このことからも、一般的にはリストラをするとき、中小企業の経営者の方のほうがリストラをしたくない、と思ってなんとか踏みとどまる人が多くいる…とも言えるかもしれません。

ということは、決して東京(大企業)に勤めるほうが、山形(中小企業)に勤めるよりもリストラに遭わない!なんてこと言えないんじゃないかって思います。

 

結局、安全欲求は山形のほうが満たされそう…

こんなことを見ていくと、職を失いにくいのは実は山形なんじゃないかな?って。
つまり、統計からみるとサラリーマンとしての安全欲求は山形のほうが満たされる!ということです。
うーん、まさか東京のほうが不安定だとは…ちょっと想像していなかったなぁ。
あなたの感覚はどうですか?

前回は、「一人暮らしは金銭的には大変そうな山形、でも過労死注意な職場があちこちにある東京」ということが見えてきましたが、今回は、「一回職に就いたら安定しそうな山形。」ということが見えてきました。

今のところまでだと…私は山形のほうがいいなぁ。仕事のしすぎで死にたくないし。職に就いたら安定するし…。

しかーし、「働くための欲求」はまだまだポイントがあります!

 

皆さんは、何を大事にして生きたいですか?

すぐには答えを出さずに、ゆっくり焦らず考えていきましょう。

 

 

次回予告:『仲間を大事にして仕事をするなら東京?山形?(仮題)』

というわけで次回は、社会的欲求が満たされやすいのは東京なの?山形なの?ということについて検証をしていきたいと思っています!

皆さんは、どちらを「自分の生き方をする場所」として選びたいですか?


その答えが見えるかな?まで残り3回!
データからどんなことが見えてくるのか、楽しみです。

 

とりあえず今回はここまで! 今後も、客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの「価値観にあった生き方」に合うのは、田舎なの?都会なの?ということを考えていきたいと思います。

その他に「このことについて調査してほしい!」ということがあればお気軽にご連絡くださいね!

※表記上の数値等調査は2017年4月現在の結果です。

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生き方研究員ナナコ

ライター情報

生き方研究員 ナナコ

山形県出身。東京に進学後、大手保険会社の本社でバリキャリ女子として働く。当時の仕事のお題は「お金と人生」。30代半ばの時、夫が山形が好きに...