みなさまはじめまして。ヤマガタ未来ラボ生き方研究員のナナコです。

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山形県出身。大学進学をきっかけに東京に移住して、東京で”バリキャリ女子”やってました。ところがどっこい、結婚した東京出身の夫が「山形が好き!」とUIターンするって決めちゃって・・・。「雪があるよ?」とか「山形何もないよ?」とか脅したんですけどね。「山形には東京にない価値がある!」って言うんです。

そんなこんなで、夫の熱意に負けて帰ってきました。 UIターンや移住は人生の一大転機。 戻ってきちゃった今でも「田舎の良さって何?本当に田舎はいいの?」と思うのです。

なので、客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの価値観にあった生き方に合うのは田舎なの?都会なの?ということを考えるのが私の研究テーマ。

今度から、その研究を、ヤマガタ未来ラボでコラムとして書いていくことになりました。

皆さんの人生の岐路の道しるべとしてお役に立てればいいなって思います。

研究テーマ1:『東京と山形の人の多さの違い、と、その影響』

山形に引っ越してから久しぶりに東京に来ると思うこと。やっぱり人が多いなぁ!ということ。 朝の通勤ラッシュの電車に乗ると、それだけでヘトヘト。ぎゅうぎゅう押されて降りたらヨレヨレ。

よくまぁ、私、毎朝毎朝、こんな電車に乗って仕事していたもんだ。すごいわ。 どこもかしこも”人・人・人”。いったい東京はどれだけ人がいるんだろう? そこで今回は、東京と山形の人の多さの違い、と、その影響について研究していくことにしました。

 

東京と山形ってどのくらい人の多さが違うのか検証してみた

誰だってそりゃあ、”東京のほうが人が多い”っていうのは知っていますよね。

でも東京と山形と「どのくらい人が多いのか」は、さすがに知っている人は少ないかも、と思って、まずはどのくらい人の多さが違うのかについて調査することにしました。

調査対象は・・・山形は山が多いので、一番人の住んでいる「山形市」と同じ都道府県庁所在地の「新宿区」で比較をGO!

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調べてみて意外だったのは、新宿区って山形市の1.3倍の人しか住んでいない。

え?もっと5倍くらい住んでいるんじゃないの?って感覚として思っていたけど、そんなことないんだ!って、一瞬思った。 うん、一瞬、ね。

でもよくよく見てみたら、面積が違う。圧倒的に違う。山形市のほうが21倍も大きい。

え?そんなの山形市のほうが圧倒的に広いなんて、調べる前から想像つくことじゃない!って。まぁ、そうかもしれないけど・・・・。

人口と面積の倍数だけで見ても、なーんだかそのスケール感がわからない。と、いうわけで1人当たり面積の差について計算してみましょう。

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予想通り、山形市のほうが広い。ぜーんぜん広い! でもこれだと、正直、実感わかない。。。 ということで、もう少し実感が持てそうなものに計算しなおしてみましょう。

誰でも何となく広さが想像できるもの・・・・

うん、サッカーグラウンドで計算してみましょう。

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新宿区はドリブルもパスさえも大変な感じ。

山形は・・・うーん、キーパー有りの1on1状態。

うーん、どっちもサッカー成り立たない!(笑)

でも、こうやってみると、新宿区は何もかも見えすぎてしまってプライベート空間が作りたくなる距離だと感じます。 もしかしたら、東京の人が「人がいないところに行きたい」とよく言うのは、このくらい人口密度が高いからかもしれないですね。それに、隣の人の話し声もちゃんと聞こえちゃうくらいの距離なので・・・同じように話し声がしてもうるさいと感じてしまう人が多そう。

昨今の保育園の問題も人と人との物理的距離の問題もあるのかもしれません。 一方、山形市並みに人がいなかったら、なんか寂しくなって隣の人に敢えて会いに行きたくなっちゃいそう。

山形のほうが東京よりも人に寛容という声があるのも、このような人と人との物理的な距離がそもそも遠いから、というのも一つ理由としてあるのかもしれません。

人がいるからこそ、選べる選択肢がたくさんある東京

確かに東京っていやになるほど人は多いかもしれない。

でも、その代わりそれだけ人が密集しているからこそ、いろんなお店や施設がより近くにあるのではないか、とも思うのです。

試しに、電話帳サイトでコンビニエンスストアで検索をかけてみると、新宿区は319件ヒット。山形市は117件ヒット。先ほどの新宿区の面積から計算すると、だいたい250mに1軒コンビニエンスあるのが新宿、1,800mに1軒あるのが山形。

東京は「今日はこっちのおでんが食べたいからこっちのコンビニに寄ろうかな」なんてできる感じ。でも山形の場合、そもそもその1軒に歩いていくのに気合いがいるな・・・って感じ。っていうかね、そもそもソフトクリームでおなじみの「ミニストップ」は山形県に1店舗もない。だから、夏にあのスイーツが食べたい!と思っても・・・食べられない。 こういう「えっ!山形にないの?」みたいなことが多々、ある。東京生活に慣れた身からすると、これは少し辛い。

今回はコンビニエンスストアを例にあげたけど、遊ぶ場所だって選択肢がたくさんある。同僚と夜飲みに行こう!って言ったときに、東京だと新宿・渋谷・池袋・銀座・新橋・・・・・・きりがないほどあげられるけど、山形市は「駅前?七日町?」くらいの選択肢しかない、みたいな具合で。

やっぱり人がいればそれだけ場所や選択肢も増えるんだなぁ、って思うのです。

 

人がいるからこそ、ストレスもかかる東京

しかし、人が多いとそれだけストレスもかかる。

満員電車を「嫌だ」と感じる人は多いのは、パーソナルスペースを保てないからと言われています。 「パーソナルスペース」とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のこと(アメリカの学者の方が提唱)。親しい間柄だけ許せるすぐ隣のような距離は、おおよそ45cmくらいまでとされています。

なのに、満員電車はぎゅーぎゅーに混んでいて、隣の人と顔の距離が10cmあるかないかで、知らない人と密接距離はおろか、ぴーったりくっついて移動するわけですから、そりゃあ、ストレスになってイライラしてくるのも当然といえば当然ですね。

そしてこの「パーソナルスペース」が侵害されることでのストレスは、通勤の間だけではありません。たとえば、先ほどの1人当たりの面積で、新宿区は54.66平方メートル/人だったわけですが、これを隣の人との距離に直すとおおよそ7.5mくらい。

この距離はだいたい、講演会などで聴衆と話し手が取る距離。つまり無視することはできない、お互い気にし続ける距離であるといわれています。

しかも、この7.5mという計算、新宿区の道路や駅や線路なども全部ぜーんぶ含めての隣との距離。 道路などの公共の場所を除いて考えると、きっともっと狭い…。 東京に居ると知らず知らずのうちにストレスと感じてしまうのでは、人と人との距離が近いからということが言えるのかもしれませんね。

山形はというと?先ほど1人当たりの面積の計算から求めると、隣の人との距離はおおよそ39m。 声をちょっと張り上げないと会話できないレベル。 これだけ距離があると、「隣の人を気にしなくていい距離」だと思いませんか?

 

研究まとめ:山形は物理的に物理的に人が少ないから、人に対してゆるっと寛容。

結論として、山形は物理的に人が少ない。だから人に対してゆるっと寛容。

それに対して、東京は人が多いからこそいろいろな選択肢がある。でも、人が多くてストレスたまりやすい。 つまり「対人」に関しては山形のほうが暮らしやすい可能性が高く、「モノの選択肢」としては東京のほうが暮らしやすい可能性が高い、ということと考えられるのではないでしょうか。 それぞれの個人や家庭の事情によって、どっちのほうが嬉しいの?っていうのはもちろん違う。

皆さんは、どちらを「自分の生き方をする場所」として選びたいですか?

え、うち?・・・ うーん、モノはネットショッピングで買っちゃうし・・・。 そういえば、通勤電車に乗らなくなって疲れなくなったからか、山形に移住してからのほうがお夕飯の品がちょっと多いような・・・。

とりあえず今回はここまで! 今後も、客観的なデータや調査資料を見ながら、それぞれの「価値観にあった生き方」に合うのは、田舎なの?都会なの?ということを考えていきたいと思います。

その他に「このことについて調査してほしい!」ということがあればお気軽にご連絡くださいね!

 

ヤマガタ未来Lab.生き方研究員 ナナコ

nanaco

山形県出身。東京に進学後、大手保険会社の本社でバリキャリ女子として働く。当時の仕事のお題は「お金と人生」。30代半ばの時、夫が山形が好きになりすぎてUターンすることに。「田舎の良さは何?本当に田舎はいいの?」ということを、様々な調査データを見ながら日々研究している。所持資格:FP2級。趣味:ダイエット。好きなもの:お酒。嫌いなもの:雪。

 

 

※表記上の数値等調査は2016年10月現在の結果です。