こんにちは、なかなか山に近づけない…【山姥RPG】プレイヤー橋本 蕗(@fuki_butterbur)です。
【山姥RPG】2ヶ月経ちまして一旦頭も心も整理したくなったので、今回はまとめからはじめます。
この2ヶ月の振り返り
1、「山とともに生きる」はじまりのお話…【山姥RPG】~プロローグ1~
2、京都から山を求めて、単身「山」形へ…【山姥RPG】~プロローグ2~
3、桃色ウサヒに導かれ始まった山形生活…【山姥RPG】~プロローグ3~
4、ウサヒとの2年間、そして始まる挑戦… 【山姥RPG】~プロローグ4~
☆☆ゲームスタート☆☆
5、山の師匠との出会い、私は山で生きる…【山姥RPG】~都会人の旅立ち~
6、「助けて」の一言で始まった蕗Night…【山姥RPG】~都会人の旅立ち 蕗Night編~
☆☆レベルアップ☆☆
7、プレイヤーが思い知る里山感覚の無さ…【山姥RPG】~都会人の目覚め~
8、「山、あげようか」ひとり山へ向かう…【山姥RPG】~都会人の目覚め2~
↑こんな感じで進んで来ました。
総集編っぽくまとめると
「ビルや商業施設が立ち並ぶ埼玉で生まれ育ったプレイヤー蕗、東京の会社に勤務していたが東日本大震災後、リストラされ単身京都へ。心も身体もボロボロのプレイヤーは、山と出会い自分を取り戻していく…」
「自分を取り戻したプレイヤーは、導かれるように山形へ。『桃色ウサヒ』というキャラクターとともに地域PRに精を出す中で、山男とでもいうべき師と出会う。キャラクターの仕事に区切りをつけ、山の師とともに山に入っていくプレイヤー、そこでプレイヤーは山とともに生きれない都会感覚の自分と出会ってしまう。都会感覚で生きている人間が、山とともに生きれるのか…リアルタイムでお楽しみください。」
山の師匠と朝日登山へ
山の師匠から
「お前が来ると邪魔になる」
と、山に連れて行って貰えなくなったプレイヤー
このままだと、せっかくスタートした【山姥RPG】が終わってしまいます。
そこで、山の師匠について行けるようにトレーニングをすることにしました。
▲朝日町のとある小高い山
朝や夕方、10分程度で登れるこの小高い山へ行き、2回登ったり、3回登ったりします。
10分で登れるとはいえ、急な山道もあるので3日間も続けて登るとふくらはぎに筋肉痛が来ました。
「何もしないよりは…」とはじめたトレーニングでしたが、登りながら気持ちの整理をしたり
体を動かすこと自体がリフレッシュになったりとなんとなく山に慣れてきた気がしていました。
「よし! これなら行けるかも」そう思い、登山イベントに挑むことにしました。
▲前回の次回予告でご説明した登山イベント、5/30に開催しました。
「日本一のクロベに会いに行こう」
というタイトルで企画したこのイベント
山のお師匠さんが
「大好きなクロベの木に山が好きな人達とワイワイ登りたい」
と言っていたので、山が好きな友達や日頃お世話になっている方に声をかけ、10名ほどで朝日連峰上倉山(標高1,144m)のクロベ(ネズコともいう)の木を目指します。
▲上倉山には日本一のクロベの巨木があります。
胸高幹周り9.27m。林野庁「森の巨人たち」で日本の巨木100選に選ばれたこのクロベの木は上倉山の頂上を越えたあたりの登山道から少し入った所にあります。
山のお師匠さん
「ゆっくり登っても3時間ぐらいで登れるので、楽しみながらゆっくり登りましょう!」
その言葉に参加者の誰もが
「ちょっとした登山なんだろう」と思いました。
▲出発前、余裕綽々の参加者
油断しまくりの参加者に、日本百名山朝日連峰の険しさが襲いかかります。
▲不安定な吊り橋
▲急な登り
脱落しかける参加者も…
山の師匠が先頭、プレイヤー蕗は一番後ろを歩いていたのですが、
山の師匠 「蕗が一番前で歩け、俺は年寄りだから一番後ろ行く」
遅れてしまった参加者を気遣い、参加者の荷物も背負い最後尾にまわる師匠。
逆に、プレイヤー蕗はもう泣き言とか言えません。
後ろから追い上げてくる参加者の様子を見たり、ペースを合わせたりしながら道も分からない山を(上倉山は初めて登る所でした)ひたすら登っていきます。
とにかくキツい登りをひたすら3時間登り続け、参加者全員脱落することなく上倉山に到着することができました。
▲山形県のキャラクター 「ぺろりん」と集合写真
▲上倉山からは朝日連峰の主峰、大朝日岳が綺麗に見渡せました。
山頂にたどり着いたという安堵感と素晴らしい景色をみた感動で参加者も元気を取り戻し、目標のクロベの木に向かいます。
▲さっきまで苦しそうだったのに、余裕の笑みまで浮かべる参加者
そして頂上から20分ほど歩いた場所に、その木は鎮座していました。
▲幹回り9.27m、参加者9名(蕗は撮影係)で取り囲みます。
▲クロベの木の裏側はこんな感じでした。
無事、一人も脱落することなくたどり着いた日本一のクロベの木
参加者からはきつい登りの最中
「こんなきつい登山とは聞いていない」
という声も上がっていましたが(焦)。
クロベの木にたどり着くと
「頑張ってここまで来て良かった」
「屋久島にはいったことが無いけれど、屋久島の木のようだ」
「この木と出会えて良かった」
「また頑張って登りたい」
というお誘いしたプレイヤー蕗にとってとても嬉しい感想がいただけました。
▲大好きなクロベの木と会えてご満悦な山の師匠
山の師匠からは
「お前(プレイヤー)は、先頭ガンガン登りおってかわいくない…まぁでも根性あるな。」
という照れ隠しなのかなんなのか良く分からない評価をいただきました。
山の師匠 「明後日から・・・6月、山のシーズンだな」
プレイヤー 「それって・・・」
山の師匠 「毎日山に入るから、ついて来れるだけついて来い」
▲ヤター! 山に入る許可デター(撮影場所は海)
「『おとなしそう』『運動とかしなさそう』なのに、なんで山に登るの?」
プレイヤー自身に自覚は無いのですが、外見からそういう風に言われることも多く、その上本当に山に連れて行って貰えないので「やっぱり私はダメなのか」と落ち込む日々でした。
その中でもやるべきことを必死に考えてやってみたら、結果がついてきてくれました。
きっとこれから先も沢山「山で失敗」をすると思います。
けれど、「山とともに生きる」と決めたから。これからも「どう頑張っても無理でした」とならない限り、山姥(やまんば)目指して頑張っていきます。
どう生きる?【山姥RPG】
次回、どうなるのか。プレイヤー蕗も毎回戸惑い、失敗の連続ですが少しずつ進んでいるようです。
山への道は険しく楽しい!
次回予告:筍を取りに…
▲山との日々、再び始まる・・・
大きく育った山菜、山菜のシーズンが終わり、姫竹・ネマガリなどと呼ばれるタケノコのシーズンがはじまりました。
新たな感覚、山の中には里とは全く別の世界が広がっていました。
次回、お楽しみに。