しぇぴたれプレイヤー【山姥RPG】橋本 蕗(@fuki_butterbur)です。
※しぇぴたれ=しみったれ(いくじなしを意味する山形弁だそう)
「蕗ちゃん、しぇぴたれだなー」
先日言われて、ちょっと「ん?」となったのですが、よく考えてみたら私を良く言いあらわしているなぁと思いました。というわけで、しぇぴたれプレイヤー蕗で【山姥RPG】レベル2 ~都会人の目覚め~ いってみます。
>>前回のお話【山姥RPG】~都会人の旅立ち 蕗Night編~の続きです。
はじめての山へ…
▲以前ご紹介した山の師匠に同行し、山に行ってきました
山の師匠との出会いは
>>【山姥RPG】~都会人の旅立ち~ <<
で詳しく書いています。時間がある時にでも読んでみて下さい。
残雪で山の入口まで車で行けないため、整備された砂利道を少し歩いて山の入口を目指します。
(上の写真奥にある山が目指す、ぬくい山です)
※なお、プレイヤーは登山道や整備された山と普段人が入らない道なき道を行くような山とを区別して考えています。山の師匠に連れて行って貰うのは後者の山。
▲いきなり山の中に入っていく師匠。
プレイヤー蕗が
「えっ?ここ入っていくの?」
と問う間も与えず、ガードレールの隙間から山に入り、道なき道(にプレイヤーには見える)を師匠はどんどん登っていきます。
▲沢もヒョイヒョイっと駆け上がっていく師匠
普段の登山では通らないような岩と急勾配に驚きつつ、後をついていくと師匠が何やら見渡しています。
登ってはまわりを見渡し、登ってはまわりを見渡し…
【ウド・細竹(ネマガリダケ)・クワダイ・アイコ】等、どんどん山菜を見つけていきます。
「細竹は、笹の根元を見て(細竹が)出ていないからまだ早いとかいうものじゃないんだ。笹の新芽がどのぐらい伸びてるかで、あと何日ぐらいで細竹が出てくるなぁと分かるものなんだ」
「この辺は、昔はアイコやウドが山ほど採れたんだ。山に沢山人が入ってきて山菜をめちゃくちゃにとっていくからだいぶ減ってしまったんだ。」
▲これはコゴミ採りの悪い例(山の途中で見つけました)
「こういう採り方(残さないで全部とってしまうこと)をしてしまうと、もう来年からでなくなってしまうんだ。」
「この辺のあいこは全部採るな!全部一本しか出てないから来年、再来年、もっと先のために残しておくんだ!」
▲山うども来年以降のために矢印の所でカット
山の師匠についていくと、
「そんな根元から採るな、もっと上からだ!」
と言われることが多く、確かにそういえば蕗Nightで使用した山菜は根元付近から採ってしまいましたが、固くて捨ててしまった部分が多かったことに気がつきました…
蕗「あれ?私、良かれと思って山菜に酷いことしてた?」
そういえば小学生だった頃、
「植物は葉っぱで光合成をして生きている」
と習ったはずなのに、
私は根っこ以外の多くを、生きるために必要な葉っぱの大半を、奪っていたのか…
「山の10年後、100年後、1000年後を考えて山とともに生きていく」
きっと、少し前までの山里で暮らす人たちには当たり前に根付いていた感覚を私は全く失ってしまっている…
そんな自分がやっぱり「しゃぴたれ」都会人だなぁ…と感じたのでした。
▲師匠には今まで根こそぎ採ってしまっていたことは内緒です。
山の師匠は
「俺が死んだ後も、山に入っていく人がここで山菜を採り続けられる山にしていくんだ」
と言いながら山菜を採りつつガケをスタスタと登っていきます。
▲つかまるところもほとんどないガケ
プレイヤー蕗はついていくのが精一杯で情けない…
今まで「山菜採って暮らしていくんだ!」とか言っていた自分も情けない…
で悲しくなりましたが、なんとか一緒についていきました。
「この道は、炭焼きの人たちが通った道なんだ」
と師匠が言うも、崩れ落ちる足元、折れる枝、もう生きて下山することに必死です。
東京に住んでいた頃、壁を登るスポーツ、ボルダリング(>>詳しくはこちら)をやっていましたが、それよりはるかに夢中になってしまう時間でした。
▲うちの師匠は私の100倍足取り軽やか
ちなみに、はじめて山に同行した結果、師匠より
「…お前が来ると邪魔になるから、本気で山に行く時は連れていけない」
という厳しい評価を頂いたプレイヤー蕗。
なんか、悲しいけれど都会人としては正当な評価が下ったような気がします…
さて次回…
山に連れて行ってもらえない…ピンチ【山姥RPG】
さて、山に連れて行って貰えません…
どうしましょう…山姥RPG、ここで終了か…?
次回一体どうなるのか…お楽しみに!
※プレイヤーも予想外の事態に困っています。いいアイデアがあれば、ご連絡ください。