こんにちは、都会生まれ都会育ち【山姥RPG】プレイヤー橋本 蕗(@fuki_butterbur)です。
▲私の地元、埼玉県新座市の風景です。
朝日町の方々に、
「俺も昔、出稼ぎに埼玉に行っていたことがある、埼玉もなかなか田舎だよな」
と言われたので(出稼ぎって何年前…?)、
「てやんでぃ!こちとら江戸っ子ではないけれど子どもの頃からビル街育ちじゃ!」
と上記の写真を見せたところ、
「こんな(緑のない)所、人の住むところじゃない!」と言われ、都会認定していただけました。
ちょっと、複雑な気持ちになりましたが、プレイヤー蕗の出身地はここ、
人口約15万人、池袋駅まで電車で20分、今若い夫婦に人気の新座市。
私は生まれてから20年、この山のにおいなどほとんどしないような町で育ちました。
山姥RPGへの質問があったのでこちらでお答えします
前回の「【山姥RPG】~都会人の旅立ち~」を読んだ方から、
「『プレイヤーが生きるか死ぬかは、あなた次第ですよ。』
ってラストに書いてある!蕗じゃ、危険だ!他のプレイヤーに変えられないのか!?」
とご質問をいただきました。いい質問ですね!
答えは…
「無理です!」
残念でした。
プロローグの最中であれば、もしかしてもしかしたらもしかするとしたらプレイヤーを変えることができたかもしれませんが、既に時遅しです。
これを読んでくれているあなたは、私=プレイヤー蕗とともにひとつずつ経験値を積みゲームクリアを目指しましょう。
というわけで…どうだったのよ蕗Night…
▲主催のこめやかたさんが作ってくれた、ウエルカム落書き
<【山姥RPG】~山とともに生きる~ プロローグ3>でお話した通り、
ゴールデンウィーク最終日の5月6日、村山市の「こめやかたゲストハウス」でイベント
【蕗Night~蕗・ふきのとうはでません~】
が開催されました。
さてさて、HP5しかない都会人プレイヤーがやろうとするイベントです。
不安すぎるので、開催が決まってすぐにプレイヤーは朝日町の方に助けを求めました。
▲まずは昨年から山菜を採らせてもらっているミツコさんにお願いしました
蕗 「山菜でちょっとしたパーティをしたいので今年も山菜を採らせてもらえませんか?」
ミツコさん 「採りにくる前の日にでも電話貰えたらいいよー」
というわけで、5月6日の午前9時頃、ミツコさんのお宅に伺い軽トラックで裏山へ。ミツコさんちの裏山は生えているものが8割方食べられる豊かな所で、それは自然にそうなったわけではなく、ミツコさんのお姑さんが、若い頃せっせとこの山に山菜を植えたからだそうです。
お姑さんに感謝しつつ、せっせと山菜を収穫させていただきます。
※山菜は地元の方が植えられている場合がほとんどです。勝手に採取しないようお願いします。
▲ちょうど大学の恩師が東京から遊びに来ていたので手伝って貰いました。
都会人のプレイヤー蕗ですが、都会から人が来た時には急に山形人ぶります。
「これが、コゴミでこれが、しどけ、これがアイコ、全部山菜ですよー食べたことあります?」
朝日町の人たちから
「お前だって昨年までほとんど見分けつかなかっただろう!」
とつっこまれそうですが、昨年から何度か訪れている山での収穫だったので調子にのっていました。
▲この一見草むらに見える所には…
など、東京ではあまりお目にかかれない山菜が生えていて、私たちは夢中になって採取しました。
▲イベントのためとはいえ、ちょっと取りすぎました。
▲ちなみに恩師も山菜を夢中で採っていました。
2時間ほどかけて、
[しどけ、あいこ、うるい、くわだい、こごみ、たらの芽、ワラビ、つくし、よもぎ]
などの山菜を採取させていただき、開催地のこめやかたゲストハウスへ向かいます。
早めにいって準備しようと思いつつ、色々用事を済ませていたら遅くなってしまいイベントスタートの1時間前にこめやかたゲストハウスに到着。
朝日町産業創造推進機構開発技術普及員(平たく言うと商品開発担当)の阿部裕子さんに手伝ってもらい、イベントの準備に取りかかります。
※プレイヤー蕗は今年の4月から阿部裕子さんの元で料理の勉強をしていて、蕗Nightの話をした所「これも起業支援のひとつ」と手伝いに来てくれることになりました。
▲裕子さんは普段廃校を活用して商品開発を行っています
あく抜きしたり、葉っぱをとったり…と意外と下処理に時間がかかる山菜。
まごまごしていたら、あっという間に参加者が集まってきました。
「どうしよう…これじゃあ、17時にスタートできない…」
「よし!お客さんにも参加し(手伝っ)てもらおう!」
蕗は自分では大したことができない【レベル1都会人】なのでこの発想に至りました。
というわけで…
▲参加者にこめやかたのお釜でご飯を炊いてもらい…
▲山菜の処理を手伝ってもらい…
▲次々並んでいく山菜料理
▲蕗Nightと書いてありますが…
蕗Nightという名前で開催したこのイベントでしたが、やっぱり【レベル1】だけあって
大したことはできず、いつの間にやら手伝いに来てくれたはずの阿部裕子さんを中心に回る調理。
※実際、私が何もしていない瞬間とかありました。ごめんなさい(笑)
そして、来て下さった皆さんの総力が結集され、17時半頃には乾杯にたどり着けました。
▲お客様は【参加】者です!
「はじめてお釜でご飯炊いた!すごく面白かった!」
「○○さんたちが炊いたご飯、美味しい!」
「私がさっき葉っぱ採った山菜!こんな味がするんだー」
お客さんがお客さんというポジションだけでなく、どんどん参加者になっていってくれて、みんなでイベントを作って楽しむ雰囲気になっていきました。
▲演奏をしだす方も現れました
私が山菜を調理している間、新庄市から来てくれたぬまのひろしさんが手作りの楽器で色んな曲を演奏してくれました。
※ぬまのさんはお弟子さんを募集しています。興味がある方は、コメントもしくは蕗のツイッター(@fuki_butterbur)で声をかけて下さい。
そして演奏で盛り上がった勢いで…
▲自己紹介タイム
私自身、参加者の半分近くがお会いしたことのない方やしばらくお会いしていなかった方でしたが、参加者は昔からの友達のようにそれぞれの話(自己紹介)を楽しみ次々に出される山菜料理をつまみつつ、様々な話題で盛り上がっていました。
20人でも食べきれないほどの山菜を採ってきてしまっていたので、(イベントで使ったのは採ってきた分の半分)イベント中調理する時間が長かったのですが、後半手を止め、参加者の方々と山菜料理を楽しみました。
蕗Nightで気づいたのは「ひとりでやらない」ということ
「いつも楽しく過ごさせてもらっているこめやかたゲストハウスさんの何か力になれたら」
そんな思いで開催した「蕗Night」
イベントの準備中は
「ああ、どうしよう、全然準備が追いつかない…」
と若干パニックにも陥りかけましたが
「自分ひとりではできないことでも、色んな力を少しずつ借りればなんとかなる」
「むしろひとりでやらずに、色んな力を借りたほうが一緒に楽しむことができる」
私は「上手に頼る」ということが苦手で、どうしてもひとりでやろうとする傾向があるのですが
今回、心強いパートナーや優しいお客さんたちのおかげで「頼って楽しくやる」ということに少し触れられたような気がしました。
▲料理を取り仕切ってくれた裕子さん
山姥RPG開始の時にメッセージとしてお伝えした
「『プレイヤーが生きるか死ぬかは、あなた次第ですよ。』
という文面…これは、
「私はあなたを頼ってます」「あなたも私に頼って下さい」
「お互いに助け合って生きていきましょう!」
というそれだけのことです。
今回のイベント【蕗Night】は図らずも、そういうイベントとなりましたが
(プレイヤーが一人ではできないことを周りの人に助けてもらう状態)
私はこれからも、この考えをベースに山姥RPGをすすめていきたいと考えています。
目的はひとつ
「これを見て下さっているあなたと一緒にプレイヤーが経験値を積み山姥を生み出すこと」
今回の【蕗Night】でプレイヤーは経験値+2を得て、
☆☆☆レベルアップ☆☆☆
【レベル2 都会人の目覚め】になりました。あれ?レベルアップしたのにまだ都会人ですね。
次回はいったいどんな学びがあるのか、経験値は増えるのか…次回はこちらです。
次回予告:都会人、初めての山へ…
▲いよいよ山姥RPGの本領発揮です。
舗装された道路から道なき道へ…山の人の後を追いかけてガケを登っていきます。
そこで気がついたこと…
「やっぱり自分は都会人だ…都会の感覚で山を考えていた…」
プレイヤーに一体何があったのか、次回お楽しみに。