山形県最北部の金山町で9月13日〜15日、「金山共語組合ツアー」が開催されました。
過去4年間に渡り開催された「カネヤマノジカンデザインスクール」修了生を中心とした関係人口7名が集い、金山の木材(金山杉)をテーマに町の魅力を再発見する3日間。関係人口目線で企画されたこのツアーは、体験と交流を通じて金山との絆をさらに深める機会となりました。

「金山共語組合」が企画協力
今回のツアーは、デザインスクール修了生を中心に形成された関係人口の団体「金山共語組合」が企画協力。関係人口の視点を取り入れた、これまでにない形のツアーとなりました。
参加者は三重県、東京都から7名。デザインスクール修了生とその家族・友人が、金山の木材や自然に触れながら、11月の東京でのマルシェに向けたプロダクト制作を目指しました。
樹齢300年の大美輪の大杉を見学
初日は新庄駅に集合後、金山町内の飲食店「肴や太郎」で米の娘豚丼を堪能。 蔵史館でのオリエンテーションでは、ツアーの目的やスケジュールを確認しました。
午後は、地元の林業事業社「三英クラフト」の星川社長のアテンドで大美輪の大杉を見学。樹齢300年を超える巨木の迫力に、参加者たちは圧倒されました。
夜は「まちライブラリーMOYA」をお借りして餃子パーティー。デザインスクール修了生の引間さんプロデュースで、大商金山牧場の餃子やちょうほうやの漬物、肉の山形やの惣菜を囲みながら、笑い声の絶えない温かな時間となりました。




ニラ収穫から金山杉アクセサリー制作まで 金山の第一次産業を体験
2日目は早朝6時から、希望者が町内の農家さんのニラ畑で収穫体験。朝の清々しい空気の中、金山の一次産業に直接触れる貴重な機会となりました。
その後、ニラの選別・パック詰め体験を実施。参加者からは「普段見れないものに参加、体験出来るのは社会科見学のようでとても面白い。作業を教えてくださった地元のお母さんの指導が素晴らしく、作業の意味をより深く理解できた」との声が。希望者には収穫したニラがプレゼントされ、自宅まで郵送する手配も行われました。
午後は、岸家具店でのアクセサリー制作体験と遊学の森でのブナ林トレッキングに分かれて実施。
岸家具店では、金山杉の端材を使ったアクセサリー制作に挑戦。「大美輪の杉を実際に見た上で岸家具さんでワークショップ型でアクセサリーを作れたこと」が印象に残ったという声も。
夜は「ホテルシェーネスハイム金山」内にあるカムロヒュッテで夕食。その後、デザインスクール修了生の黒羽さんご夫妻と飯田さんプロデュースの焚き火バーが開催され、参加者たちは星空の下で語り合いました。





本に溢れる空間でツアーを振り返り
最終日は、「まちライブラリーMOYA」でツアーの振り返り会を実施。3日間の体験を共有しながら、11月に東京・尾山台のタタタハウスで開催予定のマルシェに向けて、制作するプロダクトについて話し合いました。
参加者たちは、金山杉の端材を再利用した木工アクセサリー「koguchi」や、金山の自然素材を使った展示物の制作を提案。地元協力者とともに各プロジェクトを進めていくこととなりました。

関係人口の深化を目指して
参加者からは、今後の関係人口のあり方についても意見が寄せられました。
「関係人口のこの先について考えることは重要。参加回数や金山熟知度によって、ゲスト側が各々考えて関係していくフェーズもあるのでは」
「ツアーも、おまかせツアーと勝手にやりますツアー、こちらで人を呼びますツアーなど、従来の役場主体ではないところで一緒に作っていけると良い関係人口になる」
「地域が何を必要としているかを考えるきっかけになる。地元の人にはない目線や角度から金山の魅力を発見する機会を作りたい」
今後も関係人口の皆さんと協働して、金山を盛り上げる企画を展開していきます!
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金山町
山形県の最北部に位置する人口5,000人ほどのまち
観光よりも暮らしという言葉が似合う小さな山里「金山町」
金山町には金山町にしかない時間...










