みんな、どんな仕事をして、どんなことで悩んで、どんな夢を持っているの?
山形県内で働く20代社会人に、突撃インタビュー!!
ヤマガタ未来ラボ編集部では、山形で働く20代を“ミライさん”と呼んで、応援しています!
今月のミライさん★
鈴木遼(すずき りょう)さん
職業:『道の駅米沢』企画・広報・施設管理担当
年齢:25歳
出身:福島県会津若松市
社会人歴:2年目
好きな言葉:No.2に徹する(自分と関わる人がみんなNo.1になるように)
就活の最後で出会った運命の求人
――福島県の会津若松出身ということですが、なぜ、道の駅米沢で働こうと思ったんですか?
就職活動では地元や東京の企業を受けていて、実は内定ももらっていました。もう就職活動を終わりにしようかなと思っていたときに、なんとなく求人情報を眺めていたら、ふと『道の駅米沢』の新卒募集が目に飛び込んできて…。面白そうだなと思って話を聞きに行ったんです。
僕は山形大学出身なんですが、正直、最初は「米沢って何もないな〜」って思ってたんですよ。でも、大学2年の頃から、米沢青年会議所や商工会議所の方々と一緒に地域活性化のイベントに関わらせてもらうようになって、そこで活動しているうちに米沢のことが好きになっていって…。米沢で出会った皆さんにいろいろ教えていただいたり、良くしてもらったので、何か恩返しがしたいなと思っていました。
“ゼロからつくりあげる”新しい事業にワクワクした
――他にも内定をもらっていたのに、最後の最後でここに決めた理由は?
そのときはまだ道の駅の建物もできていなかったので、説明を聞いても「こうなる予定です」という話だけで、安心できる材料は何一つありませんでした(笑)。でも、逆にそこが良かったんですよね。ゼロからつくるということに、なんだかワクワクしたんです。
新しい事業の立ち上げから関われるチャンスってなかなかないし、自分の仕事そのものが地域貢献につながるという点もすごく魅力的に感じました。受けてみてダメだったら別な道に進めばいいし、とにかく挑戦してみようと…。
イベント企画からクレーム対応まで幅広い業務
――自分が一番ワクワクする仕事に挑戦したわけですね。道の駅米沢のオープンは大きな話題になりましたが、立ち上げは大変でしたか?
オープンが4月20日だったのですが、実は、僕たち社員は全員4月1日入社だったんですよ。つまり、入社後20日間ですべてを準備しなければならなかったので、かなり大変でした。オープン当初は予想以上のお客様が来てくださったので対応しきれず、クレームの嵐で…。機械が故障したりレジがエラーになったり、あちこちでトラブルが起きて、もうてんやわんやでした。
でも、学生時代にイベントをやった経験があったので、それがかなり役に立ちました。お客様への気遣いやゴミの問題、リスクマネジメントなど、学生時代にやってきたことが生きたなと思いましたね。
――今、道の駅米沢でどんなお仕事をしているのか教えて下さい。
イベントの企画や広報、採用、その他、お客様がより快適に使いやすいように設備を整える施設管理の仕事、レジが混んでいればレジも入ります。何事も「やります!」と言っていたら、こうなりました。早く部下が欲しいです(笑)。
『道の駅米沢』には、何万人ものお客様を笑顔にできるチャンスがある
――クレーム対応など、辛いなとか嫌だなと思うことはありませんか?
僕は、逆にクレームがあったときこそ燃えるタイプです(笑)。誠心誠意対応して、最後に笑顔で「ありがとう」と言ってもらえると嬉しいですし、やっぱり丁寧に対応するとお客様にも伝わると思います。まあ、ときどきものすごく怒っていて話を聞いてもらえないこともあるんですが…。
まだ入社して1ヶ月ぐらいの頃、お客様からクレームの電話が来て僕が対応したのですが、後日、その方から手紙がきたんです。「あなたのような真摯に対応してくださる方がいて安心しました。これからもよろしくお願いします。今度また行きます」と。すごく感動しましたね。それが一番最初のクレーム対応だったので、とても心に残っています。そういう良いお客様と出会えたおかげで、その後はもうクレームが怖くなくなりました。
――今の仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
今は、すべてにおいてやりがいを感じていますが、特にイベントの責任者として任せてもらえているところが一番やりがいがあります。
道の駅米沢は、来場者数が250万人を突破したのですが、この地域で、何万人ものお客様を笑顔にできるチャンスがあるというのは非常にワクワクします。いろいろな地域の方が来てくださいますし、ここでしか体験できないことがギュッと詰まっているので、毎日いろんな刺激や発見があって楽しいですよ。
▲道の駅米沢の『オリジナルアップルパイ』おすすめです!
“しゃべらないキャラ”からの脱却
ーーすごく前向きに仕事に取り組んでいますね。もともとポジティブなんですか?
以前は、何でも自分一人で抱え込むタイプでした。誰にも言わずに、何でも自分でやってしまうところがあったのですが、大学生になってから「そういう考え方はやめよう」と思って…。いろいろな経験をしていく中で、自分の性格もずいぶん変わったと思います。
昔はこんなにしゃべるキャラじゃなかったんですよ。人前で話すのも苦手で、接客業にはまったく向いていない性格でしたね(笑)。
大学時代はイベントのほかに居酒屋、引っ越し、ワイナリー、稲刈りなど、アルバイトを30種類ぐらいやりました。トラブルもあったし、怒られたこともたくさんありましたけど、経験を重ねていくうちに臨機応変に対応することを覚えて、コミュニケーション能力も自然と鍛えられたと思います。
▲学生時代に関わっていたイベント“米沢Music Festival”(現TEENS ROCK IN YONEZAWA)
――イベント運営やさまざまなアルバイトの経験が今につながっているのですね。
そうですね。いろいろな活動を通して人とのつながりも増えたし、ある意味自分の人生が変わりましたね。イベントも最初は受け身だったのですが、途中から自分でやりたいという気持ちに変わっていきました。
大学最後の年に、友人と一緒に開催した日本酒のイベントが成功したとき、すごく達成感があったんですよね。みんなが喜んでくれたのが嬉しくて…。はじめて自分たちで企画からやって、イベントをゼロから作りあげるという経験をしたことが大きな自信につながりましたし、それがきっかけでいろいろなイベントを開催するようになりました。
仕事に依存しすぎず、好きなことをする時間を大切にしたい
――お仕事がかなり忙しそうですが、ストレスはありませんか?
まわりから見ると大変そうに見えるかもしれませんが、自分自身はけっこう楽しんでやっているので、ストレスはあまり感じないですね。ただ、一日中歩きまわったりずっと外にいたりで体力的にわりとハードなので、ジムに通ってトレーニングしています。筋トレが一番のストレス発散かな(笑)。
仕事に依存してしまうと心も体も壊してしまうと思うので、基本的に残業はしないですし、休みはきっちり休んでます。
実は、学生時代にバイトを頑張りすぎて体を壊してしまったことがあって…。好きなことをして生きている大人や起業家の方などさまざまな人生の先輩からお話を聞いて、自分が好きなことをする時間を1秒でも増やすことが大切だなと思いました。
▲道の駅米沢開業1周年感謝祭
1秒でも長く笑って過ごすために、自分のまわりを面白く
――将来の夢は?
夢はいろいろあります。自分のお店を持ちたいとか、地元の会津で地域に関わる仕事をしたいとか…。米沢と会津をつなげて何かできれば一番いいですね。あとは、農業も本気でやってみたいです。実家でお米も野菜もつくってるので、ときどき手伝いに行くんですけど、楽しくて(笑)。農作業した後のメシって、めちゃくちゃうまいんですよ(笑)。自分で手をかけて育てたものを食べるって、いいですよね。
いずれにせよ、地域と関わって町を元気にしていくような仕事をしたいですね。やっぱり人生楽しく生きたいし、1秒でも長く笑って過ごしていたいじゃないですか。そのためにはまわりの状況を自分で変えていくしかないと思うんです。
自分のまわりを面白くしていけば自然と面白い人が集まってくるし、面白い人が集まれば面白いことができる。だから今は、『道の駅米沢』での仕事を通して少しずつ自分のまわりを面白くしていけたらいいなと。その面白い円をどんどん大きくしていくか、別な場所で新たな円をつくるのか、どうなるかまだわかりませんが、楽しみながらやっていきたいなと思います。
仕事も人生も楽しんでね、ミライさん☆
ヤマガタ未来ラボは、山形のミライさんを応援しています。
祝・来場者数300万人突破!<道の駅米沢 感謝祭!>
2019年11月2日(土)・3日(日)・4日(祝) 10:00〜17:00
★宿泊券やお食事券が当たる!大抽選会もあるよ〜!
詳しくは、道の駅米沢のHPをご覧ください。