2017年10月9日(月・祝)、三連休の最終日。
山形市七日町にある『子育てランド あ~べ』研修室にて、“キャリアも子育ても充実させたい山形の女性のための場”として起ち上げられた【Wignal(ウィグナル)~山形ワーキングマザーの会~】キックオフイベントが開催されました。
キャリア・仕事も子育ても充実させて自分らしく働くを叶えたい女性のコミュニティ「山形ワーキングマザーの会(Wignal)」
イベント概要:5年後、10年後をイメージ~仕事も育児も楽しみたいママたちの交流会
13:00~ オープニング
施設内の託児サービス(有料・要予約)を利用し、自分自身のことだけに集中できる状態になってから、イベントに臨むママ達。
半数以上のママが、パパや祖父母にお子さんのお世話を任せての参加だとのことで、“ママが働くこと”への理解度、協力体制の充実度の高さが伺えます。
テレビ局の取材カメラも数台入っており、また初回イベントということで、若干、緊張気味のスタートです。
まずは、共同代表の金子さん(山形市出身千葉県在住 2児のママ)、堀野さん(山形市出身村山市在住 2児のママ)の自己紹介から。
この《Wignal~山形ワーキングマザーの会~》は、現在東京で転職サイトの編集者として働く金子さん自身が、第1子育休復帰後にマミートラックにハマった経験から、社外にも同じようなモヤモヤを抱えながら働いているママがいるんじゃないか?それは故郷である山形のワーキングマザー(以下ワーママ)も同じなんじゃないか?という想いから起ち上ったもの。(参照記事:キャリア・仕事も子育ても充実させて自分らしく働くを叶えたい女性のコミュニティ「山形ワーキングマザーの会(Wignal)」https://mirailab.info/column/16365 )
“同じ想いを持つワーママ達が集まるこの場では、理想と現実の中での悩みや葛藤を、安心して話してほしい。
すぐに解決策が見つかるとは限らないけれど、それぞれの経験や考えを話し合うことで、新しい気づきや次の行動への勇気を得てほしい”と、参加者の皆さんへの想いが伝えられました。
第1部 参加者の自己紹介
参加のキッカケ、これまでの働き方、現在の悩みや不安等を共有しました。その一部をご紹介します。(カッコ内は、子どもの年齢)
*営業(3歳、第2子妊娠中)
自分の体調等に合わせて、アポを調整している。第1子育休復帰後も、部署異動や業務の変更はなく、マミートラックには乗っていないと思う。祖父母のサポートも得られ、海外出張や夜の席にも参加している。第2子出産にあたって、営業以外の働き方のパターンを検討してみたい。
*Webデザイナー(11ヶ月)
1ヶ月後に育休復帰予定で、仕事と育児を両立できるのか、とても不安。これまで仕事の話をできるママと出逢えなかった。先輩ママの経験談を聞いて、モチベーションアップしたい。
*イラストレーター(3歳)
会社員時代、残業時間が長かったことから、子育てするには無理な環境なのでは?とセルフマミートラック状態に陥った。会社を辞めてフリーランスになったが、他の選択肢もあったのでは?と考えてしまう。
*コンサルタント(3歳、2歳)
東京にある会社で働いているが、普段は、山形でノマドワークしている。全国に顧客がいるが、仕事量、出張回数をセーブしている状況。フルタイム勤務のため帰宅時間が遅く、家事従事時間を確保できないのが悩み。今後の仕事量、管理職を目指すかどうかについて、考えていきたい。
*国家公務員(4歳、10ヶ月)
転勤族。第1子の育休復帰後、思うように仕事ができなかった。現在、第2子の育休中。今後、遠方に転勤になってしまう可能性もあり不安だが、好きな仕事なので続けていきたい。来春の復帰に向けて、望む働き方ができるように、行動すべきことを考えてみたい。
*銀行員(7ヶ月)
山形出身だが祖父母からのサポートは難しい状況で、どう結婚・育児するか、考えているうちに、就職後10数年が経ち、管理職に近い立場になった。
その間、山形女性の働く環境の変化を実感。「出産しても辞める必要はない」と言われるようになってきたが、「その代わり、出産前と同じような働き方をして当然」という雰囲気に、辞めていく先輩達を見てきた。ロールモデルを探していた当時の自分と同じように、後輩から見られることも分かっている。復帰後の環境に埋もれないよう、残りの育休期間を大事にしたくて参加した。
第2部 5年後、10年後をイメージするワークショップ
《Work1》Will(これからやりたいこと)、Can(実際に今、出来ること)、Must(会社・職場から求められている任務、役割)の3つの観点から、自分を見つめ直してみよう
皆さん、真剣な表情です。自分自身のWill,Can,Mustを5分間で書き出してみました。
女性の場合、自分を過小評価しがちなので、自分のスキルを120%に盛って話すくらいが、ちょうど良いのだとか。
書き出したら、2人ペアになって、発表し合います。笑顔や笑い声も交じりながら、活発に展開されていました。
ママ達からは、
「自分にはこんなことが出来たんだ!こんなことをやりたいと思っていたんだ!ということを改めて、気づけました。自分とは違う考え方を知ることができたのも良かった。」という感想が。
金子さんからは、
「意思表示をしなければ、上司(会社)も対応できないので、言い出しづらい部分もあるけれど“やりたいこと”を、いかに周りの人に伝えていくかが重要。そのときに、ただWillを要求するだけでなく、より説得力を持たせるためにCanとMustの部分をセットで伝えるのがポイントです。」とアドバイス。
《Work2》真っ白な画用紙に、5年後・10年後のワーママとしての、自分のイメージ像を描こう
好きな色のペンを使ってカラフルにしたり、イラストを添えたりして、後で見返したときに、モチベーションアップするような一枚に仕上げて、最後に、一人ずつ宣言します。
一部をご紹介します。
・子どもの成長を見逃したくないし、目の前の仕事も逃したくないし、自分の趣味や美容も妥協したくない。
・欲張りすぎて、困った状態になったときでも、家族や職場の人、周りの人に応援してもらえるように、笑顔で日々努力していきたい。
・仕事をもっと頑張りたいと思っていたが、“やっぱり子どもが大事”と気付いた。子どもの前で笑顔でいられるように、会社の人に上手く気持ちを伝えて、仕事量を調整できるようにしていきたい。
・ダイニングテーブルで子どもの宿題を見ながら、仕事をするのが夢。
・後輩女子社員達に、ワーママ像のロールモデルとして見られるような人になりたい。
・子どもを産み育てる人生を選択して良かった、と思えるように生きたい。
・子どもとの時間も大切にしながら、県外での仕事も受けるなど妥協しない働き方をしたい。
・目先に追われて“自分のやりたい”を見失わないワーママでいたい。
・“育児をしながら働くことは、楽しいこと”と背中で見せられる母親でありたい。
・自分の仕事の意義や価値を感じてもらえるような働きぶりを、子どもに見せていきたい。
▲「描いた未来像は、お家に持ち帰って目に触れるところに貼っておいて、パパともシェアしてくださいね。」と金子さん。
14:30~ 交流会
菓子’s kitchen 淑shukuさんの予約制の焼き菓子をいただきながら、トークの続きを再開です。
食べるのも忘れるほどの、白熱っぷり。室内の一角では、テレビ局のインタビューも行われていました。
15:00 イベント終了
まだまだ話し足りませんが、お開きです。
延長料金が発生する前に、託児コーナーにお子さん達をお迎えに行きます。お昼寝中でぐっすり眠ったまま戻ってきた子や、初めての託児を泣きながら頑張ってくれた子達を、
「待っててくれて、ありがと~!!」ぎゅ~~っと抱きしめるママ達。
さっきまでのキリッとした働く女性の顔から、温かく優しいママの笑顔に変化していくのが、とても印象的でした。
また、金子さんと堀野さんは、ママ達が、この場を離れるのが名残惜しい様子で、自発的に連絡先を交換するのを見て、「この会の最大の目的は、ワーママさん達が繋がる場を作ること。その第一歩めを踏み出せました」と、瞳を輝かせていました。
【11/5開催】~先輩ワーキングマザーからのエール~仕事も育児も楽しみたい ママたちの交流会
次回は、山形市宮町にある川越医院の副院長で内科医師の神村裕子さんをお招きし、トークセッションを行います。(詳細は、こちら★)
Guest Profile
1955年岩手県生まれ。37歳、35歳、32歳の3児の母で、5人のお孫さんにかこまれています。
3人目の娘さんが1歳のころ、シングルマザーに。保育ママや近所に助けられ、仕事と育児を両立。ご自身がまわりに助けられたこと、また2人の娘さんもワーキングマザーであることから、「活躍しようと思っているママたちがつらい思いをしている、なんとかしてあげたい」と、今のがんばるワーキングマザーをあたたかく応援してくださいます。
イベント概要
■日時:2017年11月5日(日) 13:00~15:00(受付12:45~)
■場所:Pont tree café(子育てランドあ~べ隣)
山形市七日町1-1-1 N-GATE1階
■参加費:500円(スイーツ・飲み物付き)
■申込はこくちーずから URL: http://kokucheese.com/event/index/491547/
■定員:10人
■お申込み〆切:11月2日(木)
■:問い合わせ mail: wignal.yamagata@gmail.com
《Facebookページ》 https://www.facebook.com/Wignal山形ワーキングマザーの会-103259350391172/
Wignal活動情報等は、Facebookページからチェックしてみてください。
▲次回会場となるカフェ入口は、『あ~べ』入口とは異なりますので、ご注意くださいね。
取材後記
「山形のワーママさんのリアルな実態を知れて、良かったです。
東京も山形も、悩んでることは同じなんだなって感じました。ワークに取り組むと、ママ達の表情が次第にイキイキし始めて、場の空気が一変したことに感動しました。
“自分は母親として、ビジネスマンとして、どうありたいか”を考える時間を改めて作ることは大切なんだ!っていう手ごたえを感じました」と力強く語る代表の金子さんと堀野さん。
これから、山形のワーママ達がどのような行動を起こし、理想のキャリアを叶えていくのか、私もとても楽しみです。
あなたも、その仲間を見つけてみませんか?
▲交流会でのおやつも、お楽しみのひとつです♡
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