この記事は、マイプロ部2017に参加したメンバーが書きました。

 

（担当・庄司育）

高校を卒業してから庄内を出て25年、空間デザインの仕事で独立して２年。

年に数回帰省する最近の庄内が気になる。。。と、参加した「マイプロ部in鶴岡/マイプロ部in酒田」。

 

首都圏にいる家族のこともあるし、一足飛びに庄内に移住というのは難しいかもしれないけど、フリーランスで仕事をしてるし、東京と庄内の２拠点で働くということも興味がある、ということを、マイプロ部メンバーが集まる場で話したところ、酒田市に起業家を支援するおしゃれなインキュベーション施設ができた！という話を聞いて、そこで「庄内で働く」を体験してみることになりました。

 

 

 

日本西海岸計画　インキュベーションオフィス「 Lighthouse」体験レポート

日本西海岸計画は、「山形県庄内地方が属する“日本海側“を日本の“西海岸”とし「起業するなら日本の西海岸、日本版シリコンビーチ」と国内外の起業家が訪れてくるような文化・環境を作ろうと動いているコミュニティ」のこと。

起業を体験するイベントやライブハウスで地元のイケてる大人のトークイベント、移住プログラムやゲストハウス運営などを行うなど、精力的に活動しています。（日本西海岸計画WEBサイト）

新しいプロジェクトとして始まったのが、2017年9月1日にオープンしたインキュベーション施設「 Lighthouse（ライトハウス）」。（クラウドファンディングで300万円近くの支援を集めています！）

 

酒田に出来た！と聞き、是非見てみたい、使ってみたいと、今回「 Lighthouse」の1日体験をしてきました。

「庄内＝西海岸」みたいな冗談を、本気で実現しているなんて面白いと半分冷やかしのような感じでしたが、そんな思いは見事に裏切られました。

 

 

実家のある「あつみ温泉駅」を出発し、90分ほどで「酒田駅」に到着。

今回は、（マイプロ部は酒田市の事業ということもあって）酒田駅から、酒田市職員の方から送迎してもらいました。

（自分で駅から行くことを考え、交通手段を調べてみたところ、駅を含め市内観光地何箇所かに「観光用自転車」の貸し出しサービスがあり、しかも無料。しかし、「Lighthouse 」付近には、自転車ポートがない。）

酒田駅から歩くと、20分程度で到着します。

歩きでもそこまで遠くない。

酒田市新橋の「 Lighthouse 」に到着。

７号線沿いの建物のため、車でのアクセスは便利そう。

駐車場も完備しているため、東京から飛行機で到着し、レンタカーで来るという手段もありそうです。

エントランスを入り、1日使用するドロップイン会員の受付をすませると、外資系企業のような首から下げるタイプのセキュリティのキーを渡されます。

施設内は、元は建築資材の倉庫だったということもあり、 NYブルックリンの倉庫のような天井が高い吹き抜けの空間。

１階は、私のような1日会員が使用出来る場所、兼、フリーデスクと呼ばれる月決めの会員費を払い自由にワークスペースとして使うメンバー用の空間。

無垢材の木製テーブルに、カラフルなイームズチェアのデスクスペースや、打ち合わせなどでも使用出来る、レザーのソファスペース。

中央部には、ステージと大きなプロジェクタースクリーンがあり、プレゼンの発表や、練習、セミナー開催時にも使用できそうな、TEDを思い起こさせる広々としたカジュアルな空間になっています。

奥には、バーエリアがあり、コーヒー、お茶、レッドブルなどのドリンクが飲み放題。

自動販売機も完備しているため、打ち合わせなどで外部の取引先の方が急に見えても大丈夫そう。

奥には人に聞かれたくない打ち合わせの際などに利用できる、「 CHOKAI 」など庄内を意識した名前がついた打ち合わせスペースが２つ完備。使用している人がいなければ、仕事スペースとしても使用できるそう。

今回は、「 CHOKAI 」や一番日の当たる長い木テーブルスペースを利用。

図面や空間に利用するサンプルなど、パソコンを利用しながら、いろいろな資料を広げて仕事をしたい私にも、光の当たる場所や、テーブルのサイズを選んで仕事できることはとても最適でした。

もちろん、WIFI完備に加え、プリンター FAX、スキャナーなども自由に使用でき、何十枚も。。。というのでなければ印刷も無料とのこと！

プレゼン前の資料作りだけなどの利用なんかでも、とても便利！と感じました。

 

 

東京と庄内の比較

1日「ライトハウス」を体験してみて、東京でも、取引先やお客様との打ち合わせスペースを兼ねたシェアオフィスを借りている私にとっては、東京も庄内で働くのも、仕事場としてはあまり変わらないなと感じました。

体験した日が、３連休の真ん中ということもあり、固定オフィスを使用している方や、他のワーカーの方はいらっしゃらなかったのですが、平日はもっと使用者がいらっしゃるとのこと。

他に事業をしてらっしゃる方や、ワーカーの方とのコミュニケーションを通じて、コラボレーションなどで仕事が生まれる場になりそうな画期的な場所になるのではという可能性も感じました。

 

 

２拠点居住の仕事場として、こんなのあったらいいなと思うもの。

私が目指す２拠点居住の仕事場としての利用は、郵便も受け取れる、登記もできる、仕事場としても確保できるという点では、言うことなしでした。

今後改善などを求めるとすれば、車を持たない東京をはじめ県外の利用者への駅や空港からのアクセスなどの情報がもっと欲しいこと。

施設内で利用者に貸し出す、レンタサイクルなどの設備があれば、ランチに行ったりコンビニに行ったり、文具を調達したり。。ともっと利用者フレンドリーな施設になるかな。

1日利用すると仮定して、施設内にはドリンクなどの供給しかないため、近くのベーカリーなどから委託販売を受けるなど、ちょっとした空腹を満たす食べ物やスナックの販売や、USB, クリアファイルなどちょっとした文具の販売もあると便利。（近くのコンビニは１キロと歩くには少し距離があるため。道路を挟んで目の前にはマルホンカウボーイ（スーパー）があります）。

それから、ランチを取れる場所などのレストランマップ。

バーにあるドリンクスペースも、コーヒーメーカーなど、どのように使用していいか、ドリンクはどのようにいくら払うのか。。などメニューやインストラクションもあると気軽に利用しやすいです。

（これらを、ライトハウスの方にお伝えしたところ、早速やろう！という話をしてくれたため、今頃＆これからは、色々と充実しているかもしれません！）

 

個人的には、東京での幾つかのワーキングスペースにある、ヨガなど身体が動かせるスペースや定期的なワークショップなどがあるともっと魅力的で、女性起業家にも利用したくなるスペースになるかなと。

 

その他に、感じたこと。

・ビジネス関連の雑誌が見れるラウンジ的なコーナーの設置があるといいな。

・ワークスペース内喫煙スペース（個室）があるため、ガラスへデザイン性のあるシートを張るなどして目隠しをしたり、タバコの臭いに敏感な禁煙者にも優しくなるように、空間にアロマを炊くなどの配慮もあってもいいかと感じました。

・自分の好きなことで起業したいStart-upにとって、財務や法律、事務的なことは一番の問題点。誰に聞けばいい、契約書、税務、など事業を運営していく上で、わからないことや、必要なことがいろいろ見えてくるため、税理士や、弁護士、弁理士、銀行の融資担当者、など、、のアドバイザーが定期的に来てセミナーをしてくれる、個人相談を受けてくれるなどのワンストップサービスがあったりすると、言うことなしです。

 

 

遊びも仕事も両方楽しめる、まさに日本海のシリコンバレー

今日1日、ライトハウスを体験して、庄内にはない想像以上のカッコイイ、スタイリッシュな仕事場だったことに、大満足。

２拠点居住なんて無理かもと思っていましたが、気持ち良く仕事ができる仕事場がきちんと確保できるため、東京半分、庄内半分という働きかたもありだな、と可能性が見えてきた1日でした。

 

癒されたい県外からの利用者も、帰りに夕日を見に行こう！昼休みにちょっと泳いでこよう！など、遊びと仕事が両方楽しめる立地のため、仕事しながら観光も可能。

働く場所にこだわらないワーカーにとっては、最低限の働ける機能が完備された最高の空間。

酒田や庄内が詳しくなくても、地元に精通したスタッフがいろいろと教えてくれるため、地元に帰って事業を立ち上げようかな、ちょっと庄内が気になる。。という人も、足掛かりとして体験してみるのもオススメです。

（海でもこんな感じで働けそうですね）

Lighthouse（ライトハウス）

住所：〒998-0864 山形県酒田市新橋２丁目２６−２０

電話　　0234-43-6301
メール　Info@ctws.jp
時間　　08:00〜22:00
※月額会員様は営業時間外・休館日の利用が可能

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