2019/2/4にオープンした煮干し中華そば「山形屋」は、東武スカイツリーライン竹の塚駅東口から徒歩約12分の住宅街にあります。
店主の池田しげみさんは酒田市出身。
店名の由来は「山形県出身を誇りに思っているから」とのこと。
オープン前日に「山形屋」の煮干し中華そばと池田さんのことを聞かせてもらいました。
店主が酒田市出身なら「酒田ラーメン」か?
煮干しの風味がしっかり出ているスープが中太平打ちちぢれ麵によくからむ、味わい深い中華そば。
スープは“煮干し”と“とんこつ”のブレンド。煮干しの主張が強すぎることもなく、個人的には煮干しととんこつのバランスはとても良いと思いました。自家製チャーシューも美味しく、スープと麺の相性も抜群でした。
中華そば750円
特にこだわったポイントは麺と醤油
納得いく麺が完成するまで約2ヶ月間。何度も何度も製麺所の方と打ち合わせをし、試行錯誤を繰り返して完成した中太平打ちちぢれ麵。
また、醤油へのこだわりも強く、数十種の醤油を試して決まった二種類の醤油をブレンドしています。また、オーダーの際、返し醤油の好みがあったら薄口か濃い口を選ぶことができます(追加料金無し)。
あっさりしていてスープが透明な印象のいわゆる「酒田ラーメン」とは違い、店内の「つや姫」(遊佐町の農家さんから直送)にも合うようなスープです。
(ちなみに、「酒田ラーメン」のラーメン屋さんのメニューには「ライス」がほぼありません)
店主オススメの食べ方
トッピングの玉ねぎ(100円)&背脂をプラスして食べることです。
確かに、玉ねぎ&背脂をプラスすると味わいがガラリと変わりました。
池田さんいわく、玉ねぎはアクセントが強く、それゆえ中和性が強いのでオススメとのこと。背脂は、煮干しの出汁をもっと動物系に寄せたい方の必須アイテムらしいです。別盛りにもできるそうなので、変化を楽しんで味わうこともできます。
店内は、カウンターに12席
なぜラーメン屋さんになったのか?
店主の池田しげみさんは酒田市出身の38歳(2019/2現在)。10代の頃から建設業界で働いていて、約15年前に上京してからは鉄骨とび職、鍛冶屋として“ソラマチ”、“新国立競技場”などの大きな現場でも働いていました。
池田さんは小さい頃からラーメンが好きで、上京してからも、結婚して家族ができてからも、休みの日にはラーメン屋さんに行くのが一番の楽しみだったそうです。お子さんが0歳の頃から毎回ではないにしろ、片道1時間半かけてラーメン屋に行き、1時間並んでラーメンを食べて帰ってくると休日が終わるというのが当たり前だったとのこと。奥様(酒田市出身)は「ラーメンは嫌いじゃないけど…」という感じでした。それでも毎週ご主人と一緒にラーメンを食べることをやめなかったことに奥様の愛情の深さを感じました。
本当にラーメンが好きだからこそ、自分好みのラーメンを作りたい、ラーメン屋さんになりたいという気持ちが年々募り、昨年12月これまでの仕事を退職し、一念発起して「山形屋」をオープンするに至りました。
店内の内装や看板など、奥様と2人でできるところはほとんど2人で完成させたとのことです。いつも奥様の理解と協力、応援が何よりの励みになっていると、にこやかに仰る池田さん。
それはお二人の様子からも十分伝わってきました。まさに、二人三脚でこれからもお店を切り盛りしていくお二人です。
ラーメンショーに出店できるラーメン屋に
まずは地域に愛される地域密着型の、そして山形県出身者にも愛されるラーメン屋さんに。ゆくゆくは自信を持ってラーメンショーに出店できるラーメン屋さんになることが目標だと語る池田さんはとても頼もしく見えました。
隣でほほ笑む奥様も素敵でした。
仲の良いお二人が営む「山形屋」で、店主池田さんのラーメン愛が込められた渾身の一杯を是非とも味わってみてください。
煮干し中華そば 「山形屋」
https://yamagataya.amebaownd.com/
煮干し中華そば 「山形屋」
住所
東京都足立区竹の塚3-5-1-102
営業時間
11:00~14:30
17:00~21:00
アクセス
東武鉄道伊勢崎線(東武スカイツリーライン)「竹ノ塚」駅から徒歩13分
平均予算
800円~1000円
定休日
毎週月曜日、第3日曜日