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ゆくゆく転職 (株式会社キャリアクリエイト)
転職支援25年・500人以上の実績をもとに「納得感のある転職」を支援。山形での働き方・暮らし方を熟知し、「やりがい」と「日常」が無理なく続く...
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転職支援25年・500人以上の実績をもとに「納得感のある転職」を支援。山形での働き方・暮らし方を熟知し、「やりがい」と「日常」が無理なく続く...
2026年2月27日
”将来のことを考えたとき、はっきりとした答えがあるわけじゃない”
”山形で働くって、実際どんな感じなんだろう”
『山形仕事図鑑』は、山形と関わって働く人たちの言葉や日常を通して、まだ知らない山形の仕事や働き方を知れる図鑑です。気軽にのぞいてみてください。
今回の山形のしごと「地域密着の中古車ディーラー」

山形県民にとって、車は単なる「移動手段」ではありません。 仕事へ行き、子供を送り迎えし、週末の買い出しへ。それは生活の質を支える「ライフライン」そのもの。
「車業界の仕事」と聞くと、最新モデルが並ぶショールームや、特定のメーカーのロゴを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、「地域密着型の中古車ディーラー」の仕事は、そのイメージとは少し違います。
最大の特徴は、「メーカーの枠に縛られない」こと。
「軽トラックが必要な農家さん」「雪道に強い4WDを探している新社会人」「スライドドアを求める子育て世代」……。 目の前のお客さんが本当に求めているライフスタイルに対し、あらゆる選択肢の中から「これだ!」という一台を一緒に探し出す。いわば、車のプロというより「暮らしの伴走者」のような存在。
だからこそ、車そのものに強いこだわりがなくても、「誰かの役に立ちたい」「山形の生活を支えたい」という想いがあれば、この仕事は大きなやりがいに変わります。自由度が高いからこそ、そこには「売る人の人間力」と「会社の姿勢」が色濃く反映されます。

株式会社カーサービス山形 小川大輔さん・川上さん・小野さん・船田さん
山形市を中心に県内全域で中古車販売・買取と、新車販売、車検・点検、一般整備やレンタカー事業など、車にまつわる様々なサービスを展開。県内トップクラスの規模を誇る同社ですが、その裏側には、「初めての社長業」で失敗し、そこから始まった会社全体の大きな変化の歴史がありました。
地域に根ざし、選ばれ続ける企業の「中身」を紐解きます。

今回、聞き手を務めるのは、山形の企業で働く人たちの話を、日々丁寧に聞いているキャリアクリエイトの原田です。
仕事内容や条件だけでは見えてこない、そこで働く人の想いや日常、会社ごとの雰囲気や大切にしていることなどに耳を傾けながら、話を聞いています。
この山形仕事図鑑が、山形で働くことの見え方を、ほんの少し広げる存在になればと思っています。

原田:小川社長は、約20年前に父である先代社長の急逝にともない、自動車の仕入れ担当から一夜にして社長に就任することになったんですよね。

小川大輔さん(以下、小川さん):
そうなんです。それまでは経営に関わることはなく、ましてや自分が社長になるなんてことを考えたこともなかった。
だから、
社長の仕事=“分からない”
社長という職業=“給料を多くもらえる人”
ほどの理解しか持ち合わせていなかったんです。
まさか、自分が社長になるなんて思ってもいませんでした。
売り上げ? 借金? キャシュフロー? 自分の会社なのに見たことも考えたこともない。
経理なんて、正直なにも分からないところからのスタートでした。

原田:社長業は順調な滑り出しでしたか?

小川さん:社長になってしばらくは、以前のように「車を売ればいい」、「売り上げをあげればいい」と自分に言い聞かせ、数年過ごしてきました。売り上げさえあれば社員に給料を払うことができる。以前同様に会社はずっと安泰のはずだと、本気で考えていました。あるとき、それまでのやり方に疑問を感じ、自分の考えを会社に落とし込んでみました。きっと良い方向に向かうと考えていました。
しかし、みるみるうちに売り上げが30%も下がりました。
当時の会社の売り上げが50億円ですから、およそ15億円のダウン。
“会社創立以来の大赤字だ!!”と、本気で焦りました。
例え私が寝ずに働いても、ひとりではどうこうなる数字でありません。
だから、社長の仕事ってなんだろうか、と、もう一度考えたんです。
「社長の仕事ってなんだろうか。
会社の売り上げは、ひとりであげられるものでない。
組織とは、社員の集合体である。
社員の協力を得られなければ、社長ができることなんてあるのだろうか。
ならば、社員一人ひとりにやりがいを感じてもらえる会社にすれば、
企業は発展していけるのではないか。
会社づくりこそが、社長の仕事なのかも知れない」と。

原田:会社づくりに目覚めたんですね。

小川さん:自分には、創業者の父のようなカリスマ性はありません。
ならば父とは違う社員たちとの繋がりをつくり、会社を維持・発展させていかなければならない。
では、繋がりとはなんでしょうか。それは、共通の理念と方針だと考えました。
30%の売上減は大きな勉強代となりましたが、お陰でやっとそんなふうに考えられるようになりました。


原田:「社員たちとの繋がり」とは「共通の理念と方針」と考えて、社長の学校と呼ばれる中小企業家同友会に入会し、経営指針(経営理念と経営計画を一体化させたもの)づくりに取り組み始めたんですよね。

小川さん:一番大きい変化は、自動車を売るという“モノ売り”から、メンテナンスや車検などを含めた“コト売り”への転換です。
昔の自動車販売業界は、“売る事が最終目的。値引きもいとわず販売台数勝負、売上勝負”という考えが強く、思えば、うちの会社も”くるま選びの終着駅”というキャッチコピーを以前から使用していました。
しかし、車というのは生活必需品。
”買ってもらってなんぼ”ではなく、いかに長く快適に乗ってもらえるかを追求しようと、方向転換しました。
車を売る事を「終着点」としない。むしろ、それをはじまりとしてお客様と車が良い関係性をつくれるようにサポートする事こそ自分達の仕事だと考えました。
現在は、車を長く利用していただくためにメンテナンスや車検に力をいれています。
先代である父は、車を通して人の役に立ちたいという思いから社名を考えたと聞きます。ならば、私もその思いを引き継ぎ、“カーサービス(CARS SERVICE)”、車にまつわるすべてのサービスを展開できるようにと思っています。

原田:各店舗と地域とが連携できるような店づくりにも努めていますよね。

小川さん:そうですね。地元山形とともに発展していける企業であるために、店舗が地域のコミュニティの場であり、災害時には地域の避難場所でありたいと考え、例えば、この天童市にあるCASA DOLCE(カーサドルチェ)は、災害時には地域の避難所として機能するよう設計しています。


小川:山形県内には、コンビニの数より多く、自動車工場が存在しています。
現在の日本では、高齢社会の問題ばかりが叫ばれていますが、2025年以降はすべての年齢層においての人口減少が始まります。
そうなれば、それらの工場の多くが、100人単位でお客様を失います。
ただでさえ高齢化の波を受けている自動車業界において、それは今後予測される大きな危機です。
だからこそ、3年、7年、10年に分けた、未来に対するビジョンが必要です。私たちは、山形県内を網羅する整備網と店舗展開、万全なアフターサービスというものを念頭に置いています。
そして、100年続く企業になるべく努力を重ねていきたいですね。

原田:経営指針書に会社が目指す方向性などをまとめてから働きやすい環境が社内に整ってきたという声が聞こえてきているようです。実際のところはどうなのでしょうか。 3人の社員さんにもお話を伺いました。
働いていて、どうですか?

CASA Dolce コンシェルジュ 川上さん
川上:接客という仕事に興味があり、この仕事に就きました。想像していたよりもお客様とお話できる機会は少ないのですが、自分の仕事に対しては満足しています。
私がやるべき仕事はきちんとした書類をつくること。納車のときに満足そうなお客様の顔を見ると、実は私が書類を集めたのですよ! なんて、少し誇らしげに思えたりもします。
会社が少しずつ変わるのは実感していますね。
山形店 カーライフアドバイザー(反響営業職) 小野さん

入社前は埼玉県で塾講師をしていましたが、地元で子育てしたいと思って、山形に戻ってきました。
山形でも同じく塾講師という選択もあったのですが、塾講師の仕事は昼夜が逆になることを考え、こちらの会社の説明会に参加した時の印象が良かったため入社を決めました。
塾講師から営業職になって、ギャップはもちろんあります。車は好きですが、お客様に説明できるほどのスキルはありませんでした。
でも、塾講師のときは生徒の親御さんの話を聞くことが多かったので、今のお客様の要望も的確に汲み取ることができます。
また、困ったことがあれば、先輩方が優しく教えてくれるので、この仕事を続けていくことに心配はありません。

山形西バイパス店 整備士 船田さん
普通科の高校を卒業し、知識ゼロ資格ゼロで入社しました。
そのため、自動車の構造や部品の名前などから勉強しはじめましたが、周りの先輩方のサポートもあり、入社1年ほどで、3級自動車整備士の資格をとることができました。
この次は2級、いや1級を目指そうと考えています。
ここは、やる気次第で、次のフィールドを与えてくれる職場であると感じています。
僕自身、何もないところからのスタートでしたが、今は仕事が楽しくて仕方がありません。

原田:みなさん、リアルな声を聞かせてくれて、ありがとうございました!
社内にレーシングチームを結成してアマチュアレースでの活躍を大きな夢の1つに掲げていたり、野球部・つり部など部活など交流アクティビティが多く存在し、毎年、花笠祭りにも出ています。


2016年1月13日(火)に、天童温泉滝の湯ホテルを会場に行われた経営指針説明会に参加してきました。
山形県中小企業同友会で経営指針を初めて作ってから10年以上も毎年毎年経営計画をブラッシュアップして、社員全員、取引銀行、取引先の方々をあつめて経営方針発表会を開催して、経営の舵取りをしています。
この繰り返しが、社員さんの働きがいと経済的に豊かな生活実現に繋がっている会社です。業績も順調に伸びてもう少しで売上100億円も手に届くところにきました。
会場には社員以外に金融機関や取引先の方々も参加して総勢200名を超える説明会となりました。
社員さんがまっすぐ発表者を見る姿が印象的でした。


会社の発展と社員さんの仕事のやりがいと生活水準の向上が同期している印象を強く持って帰路につきました。
山形で働く人たちの言葉や日常「山形仕事図鑑」、いかがでしたか?
また1つ、「山形の仕事の実態」を知れたのではないでしょうか?
仕事・会社選びは「相性」が大事。
「自分だったらどう感じるか」「どこに惹かれるか」「どこは合わなそうか」そんな視点でぜひ眺めてみてください。
「予期せぬ出会いをつくる」がミッションのキャリアクリエイトのメンバー(転職エージェントでもある)がそれぞれの視点から、「この会社と相性が良さそうな人」について考えてみました。
※働く環境や仕事の内容は、同じ会社でも、見る人・関わり方によって感じ方が変わります。

原田幸雄:経営と社員に真摯向き合う一生懸命さのある会社です。「ちょっと熱い雰囲気」が好き、人と一緒に行動(野球、ゴルフ、飲み会など)するのが好きな人には合うと思います。

田中麻衣子:新卒の営業職に対して、同期・先輩のみんなでロープレしたり初受注まで一生懸命サポートしてくれる面倒見の良い会社。だから、営業職としてスキルを磨いていきたい人には、とても頼りになる人たちがいっぱいいる職場です。考え込みすぎず、気持ちを切り替えて、次!と行ける人は向いていると思います。野球や剣道など、学生時代続けてきたスポーツを入社しても続けやすい・理解がある環境です。
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