県外出身25才サラリーマンが、山形のオモシロいものをとことん楽しもうと一念発起。

まず目を付けたのは、山形県が生産量日本一、さくらんぼ!

村山地方の道路を走れば必ず目にする、広大な果樹園の風景は、県外の人間にはたまらない景色です。

そんなさくらんぼ農家の現場を知らなくて山形を語ることはできない!!!

ということで山形さくらんぼ部に参加して、収穫まで体験してみました!

さくらんぼ1

 

 

山形さくらんぼ部とは

山形さくらんぼ部は、さくらんぼ農家の収穫をお手伝いする活動を行う、大人の部活動。

今や山形のさくらんぼは、海外からも声が届くほど人気のフルーツ! ですが農家の現場では高齢化や後継者が少なく、人手不足が深刻です。しかし、さくらんぼは非常にデリケートであり、旬のタイミングで一気に収穫することがとっても重要! そのため、収穫時期のお手伝いはなくてはならない存在なのです。

収穫下アングル

 

山形さくらんぼ部の活動内容

□活動時期:毎年5~7月(さくらんぼ収穫時期)

□活動場所:天童市内のさくらんぼ園

□活動内容:さくらんぼ収穫を手伝う(ボラバイト (※) )

※「ボラバイト」とは、ボランティアアルバイトの略称で、通常の時給が発生するアルバイトとは異なり、滞在費、食費などボランティアにかかる諸経費を受け入れ先が負担し、お手伝いに来てもらう短期のアルバイト。ざっくり言うとそんなところです。実はこれ、全国で注目され始めているんだそうです。

アルバイトと言えど、どこまでお金がでるのか。これは全国各地でそれぞれ異なりますが、山形さくらんぼ部ではホテル代、滞在中の食費、駅から農家までの送迎は農家の方が負担し、活動する本人は近くの駅までの交通費は自己負担で集合する。そんなシステムになっています(2017年6月現在)

□詳細: 詳細は 山形さくらんぼ部のページ をご覧ください。

遠方からの参加は損?  なように思われますが、実は東京からも多くの人が収穫のお手伝いに来ています。

あなたが得られるのは、ただ果物狩りに行くだけでは感じることができない”農家の仕事という貴重な体験”です。

 

美味しいさくらんぼを食べながら、収穫のお手伝いをし、さくらんぼ農家の皆さんの助太刀をする。長い人生にこんな経験が一回はあってもいいですよね。

そんな思いで、仙台から連れてきた大学時代の後輩と計6人でお邪魔しました。

 

いざ、初めてのさくらんぼ収穫を体験!

収穫を体験する場所は、天童市にある濃厚フルーツ小座間農園。山形さくらんぼ部の部長、小座間さんが優しくエスコートしてくれました。

小座間さん-1さくらんぼに愛された男、小座間(おざま)

◆収穫のお手伝いの内容

こだわり農家の収穫は早朝5時~午前中に行います。これは日中暑くなってしまうと、木が実に貯めた水分を奪ってしまい、実の触感が悪くなり、長持ちしなくなってしまうためです。

実際、朝取ったさくらんぼと日中に取ったさくらんぼでは、素人でもわかるほど触感が違います!!朝起きるのは少し大変ですが、一度食べるとやみつきです。

その他午後の時間は、収穫の他にさくらんぼの選別やパック詰めなど、収穫から出荷までの過程を何となくお手伝いさせてもらえます。

さくらんぼ箱

 

 

醍醐味は、さんらんぼの食べ比べが出来ること!

ご存知さくらんぼには銘柄がたくさんあります。(参照: 山形県ホームページ 

それぞれで甘さ、酸味、大きさ、時期が異なります。さらに農家さんのこだわりや収穫の時間で触感や鮮度も変わってくる、、。

じゃあ結局どれがいいの??? と僕も思っちゃいます。

小座間さんが教えてくれた答えは、、、ひたすら食べ比べ!!!(笑)

と言うのも、どの農家さんもだいたい3種類くらいは別の品種を育てています。お手伝いの間はいつでもそのさくらんぼが食べ放題! さらに農家の皆さんがどんな秘密も答えてくれる解説付き。(笑) とてもお得なさくらんぼ狩りができます。

佐藤錦鮮やかな赤で甘味と酸味のバランスが絶妙な佐藤錦

紅秀峰濃い情熱的な赤色の紅秀峰。とっても甘く、食べ応えバッチリ!

 

収穫をしながら、自分のお気に入りのさくらんぼを見つける。それだけでちょっと通になった気分!

農家さんに聞くと、市場に出回らない「ワケありさくらんぼ」実はこれが一番おいしいこともあるようです。

これは栄養を吸収しすぎて割れてしまったもの、奇形だけど日光をたくさん浴びてとても甘くなったもの、などなど理由を考えれば美味いのは当然! だけど、これが市場に出回らないなんてモッタイナイ!ですよね。

 

 

素人でも楽しく収穫できちゃうポイントを発見!

ものができるまでの楽しさと難しさ。ものづくりの醍醐味ですね。当然さくらんぼにもたくさん。

天気と戦い、害虫と戦い、成長を支える。

様々な課題に向き合った農家さんのワザがあるからこそ、素人でも収穫が楽しく出来る!そのポイントをお伝えします。

 

 

・しっかり管理されている!

収穫

森に間伐が必要なように、さくらんぼの木でも、うまく枝を落として全体に栄養を回すことが大切です。上手に枝が落とされているため、さくらんぼがよく見え、簡単に手が届き、収穫と写真撮影がどんどん進みます。しっかり管理されてるからこそ、楽しく収穫ができる”ワザ”を感じます。

 

・虫がいないからインドア派も安心!

収穫動き

葉っぱをかき分け、手を伸ばす。これって虫が怖くて躊躇しそうなところ、、。

しかし、実を守るためしっかり管理された農家さんでは葉っぱの裏から虫が現れることはありません。

”いつのまにか指先の感覚だけでさくらんぼを収穫していた ” そんな自分に後から気づくほどさくらんぼを狩ることだけに夢中になれました。木に安心して手を伸ばせる。これも収穫の効率を上げる”ワザ”なんだと感じます。

 

・収穫のコツを教えてもらい、疲れも半減!

収穫笑顔

デリケートなさくらんぼ。さくらんぼを取る時も、柄の部分を引っ張ってしまっては木が痛んでしまうんだとか。そして大量のさくらんぼを力づくで取るのは疲れちゃいますよね。さくらんぼは幹側に柄を折り返すよう取ると、力も要らず簡単に収穫できます。いろいろなワザを伝授いただいた後は一日収穫しても腕は元気!  収穫のしやすさと木の将来を考えた”ワザ”ですね。

お手伝いを通してさくらんぼの知識を蓄え、実だけでなく木にも愛情をもって接することができたことで、さらにさくらんぼを好きになりました。

 

収穫ついでに山形も楽しんじゃう

収穫の間の朝ごはん、お昼ご飯は農家にお邪魔していただきました。山形名物の肉そばの出前を取り、しっかり山形も楽しむスタイルを貫けます。お漬物も出していただき、これがまた美味いんです。

soba冷やし肉そば、いただいちゃいました

お手伝いは夕方に終え、汗を流すために温泉へGo!車で15分の日帰り温泉に入り、みんなで山形を楽しみました。(入場料300円という安さ!)

yupia

ほぼレジャー気分で参加した我々は天童高原のバンガローに泊めさせていただき、もちろん乾杯っっっ!

小座間さんから夜のつまみにとさくらんぼを差し入れていただきました。山形県民の優しさに触れてお酒もいっそう美味しくなります。

(お手伝い最終日にはお土産のさくらんぼまでいただきました。)

cheery faceそして私はさくらんぼになりました(笑)

終わりに - 農家を、山形を体験するオモシロさ –

インターネットやインフラが発達して、どこにいてもいろんなものを手に出来る時代。

さくらんぼも全国どこに居てもインターネットを通じて注文し、食べることができます。

一方で、多くの人が都市で生活し、農業をやる人はどこか遠い存在になってしまっている気もします。 そんな中、農家の現場では、農家、近所の人達がお互いに助け合って人手不足を補っていました。

今回僕たちは好き放題食べて、少ししかお手伝いできなかったものの、農家の皆さんにはたくさん感謝されてしまい、嬉しい気持ちともっともっとお手伝いしたかった気持ちが半々。

それでも、何本かさくらんぼの収穫を終え、少しは役に立つことができたかなぁと達成感を感じれた二日間でした。

ここでは、お金を稼ぐアルバイトでは体験できない、かといって単にさくらんぼ狩りや配送のさくらんぼでは分からない、非日常体験と極上のさくらんぼ、そしてあったかい人のつながりを感じることができます。

全体写真来年も絶対来ます

 

山形さくらんぼ部では毎年たくさんの人の参加をお待ちしております!

 

 

次回予告

山形のいろんなものを体験する「山形やってみた部」が始動します!!!

山形の観光、働く人の現場、イベント、etc,,,  たくさんのものを見て、聞いて、感じる。

そして何より山形のおもしろいものを実際に体験して、伝えたい!

そんな部活で皆さんも山形を楽しんでみませんか?

山形の魅力を、とことん楽しんで発掘しちゃいます。

皆さんの参加をお持ちしております。(詳細に乞うご期待!)

 

-END-

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この記事を書いた人

小池 拓矢

20代独身サラリーマン。青森県で生まれ育ち、6年間仙台で大学生活を送り、第三の地、山形で就職した一級建築士。大学時代に日本を飛び出した経験...

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