去る8月5日、山形市七日町のClass studioにて、「国勢調査がまちづくりに活かされてるってホント?〜まちづくりと情報発信を学ぶ座談会&ワークショップ〜」を開催しました。

これは、来月(9月14日)から始まる“国勢調査2020”の山形県広報キックオフイベントとして、より多くの県民に国勢調査に対する理解・関心を高めてもらおうと、山形県が県内の若者を対象に実施したものです。(主催:山形県みらい企画創造部統計企画課、運営:キャリアクリエイト/ヤマガタ未来ラボ)

当日は、山形県内在住の大学生や社会人12名が参加。コロナ対策を万全に(検温・消毒・換気・マスク・マウスシールド・アクリル板の設置等)したうえで、みんなで国勢調査について真剣に学び、活発に意見を出し合いました。

国勢調査とは?

まず最初に、山形県みらい企画創造部 統計企画課 生活統計主査の鈴木直美さんから、国勢調査の概要についてご説明いただきました。

全国民、全世帯が対象であること、回答が法律で義務付けられていること、質問項目はたった16問(学生は13問)であること、インターネットで回答できることなどを資料とともにわかりやすく解説してくださり、「難しそう」「大変そう」というイメージを持っていた参加者も「これならできる」「思ったより簡単そう」など、国勢調査に対するハードルが下がった様子でした。

第1部:〜国勢調査がまちづくりに活かされてるってホント?〜ゲストトーク&座談会

▲座談会のファシリテーターを務めてくれたのは、山形大学工学部・建築デザイン学科4年生の新関燿さん

座談会では、ゲストに“地域に飛び出す公務員”として知られる山形市職員の後藤好邦さんをお迎えし、「国勢調査とまちづくり〜データに基づく仕事術〜」と題してお話しいただきました。

後藤さん曰く、まち(地域)をデザインしていくためには、現状とニーズを正確に把握する必要があり、「正解のない社会だからこそ、根拠(エビデンス)となるデータが重要になる」とのこと。公務員のお仕事とまちづくりにおけるデータ活用事例のほか、これからの時代に必要な考え方・働き方など、全国に幅広いネットワークを持つ後藤さんならではの視点と実感のこもったお話に参加者は真剣に耳を傾けていました。

質疑応答では「まちづくりに関わりたいが、どのように始めればよいか?」や「いろいろな価値観の人と一緒に活動するときに、どうすればうまくいくか?」「仕事で成果を出したり目標を達成するために心がけていることは?」など、“まちづくり”や“公務員の仕事”に関心のある若者ならではの悩みや質問が飛び交いました。学生にとっては今後の進路や将来を考えるうえでも参考になるアドバイスをもらうことができ、貴重な時間となったようです。

◇参加者の声◇

・公務員の立場からの国勢調査の重要性を聞くことができてよかったです。
・国勢調査は難しいイメージがあったが身近に感じられました。
・憧れる人生を歩んでいる方のお話を聞けて有意義な時間でした。
・はじめてこのようなイベントに参加したのですが、楽しかったです。
・もっと国勢調査について知りたいと思えました。
・明日からできることをやりたいと思いました。
・実際のデータをより身近に感じました。
・国勢調査について知らないことが多かったのですが、理解が深まりました。

第2部:情報発信を学ぶワークショップ

後半は、「私たちが伝える!広める!国勢調査〜より効果的な情報発信の仕方を考えよう〜」をテーマに、“動画作成チーム”“SNSマーケティングチーム”“取材・記事作成チーム”の3つのグループに分かれてワークショップを行いました。

動画作成チームは、YouTuberのアフロりゅうじさんと一緒に、国勢調査PR動画のシナリオを考えました。

◇参加者の声◇

・動画のワークショップで印象に残ったのは、「テーマ」と「コンセプト」の違いです。一見、似通った言葉ですが、考え方の違いとその関係性を知ることができました。また、「何を伝えたいか?」と「どのように伝えたいか?」についてのブレストでは、最初は真面目で無難な案しか出なかったのですが、アフロりゅうじさんのアドバイスでもっとフランクに考えていいのだと気づき、徐々に面白いアイデアも出せるようになりました。
・みんなで話し合うことで、いろいろ新たな発想が生まれました。
・実践的な知識を身につけることができました。

SNSマーケティングチームは、Webマーケターの伊藤大貴さんと一緒に国勢調査をPRする効果的なSNS投稿を考えました。

◇参加者の声◇

・年齢や性別により使うアプリが違うため、どの層に届けたい情報なのかを明確にすることが大切だということを教えていただきました。時間帯によっても閲覧、反応の差が出るので、発信したい内容よりも届けたい内容を意識する、そして継続が大事であることを学びました。
・身近なSNSについて知ることができて面白かったです。
・普段何気なく使っているSNSですが、時間帯やタグなど意識していこうと思いました。

取材・記事作成チームは、ヤマガタ未来ラボ編集部の菅野幸子と一緒に、国勢調査をPRする記事のタイトルや構成を考えました。

◇参加者の声◇

・Web記事は、最後まで読んでもらえるように書くこと、信頼できる情報であること、共感してもらえる内容にすることが大事だということを学びました。
・調査に興味を持ってもらうにはどうすればいいかをたくさんの人と考えることができてよかったです。
・記事制作の経験はありませんでしたが、記事がどのようにできるのか、流れがわかりました。
・ペルソナやゴールを設定して構成を考えると、記事を作りやすいと思いました。

▲会場では、東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科3年生の中野由衣さんがグラレコに挑戦してくれました!

コロナ対策のため少人数開催だったにも関わらず、会場は熱気に溢れ、大変有意義な時間となりました。

始まる前は、「国勢調査について聞いたことはあるが、よくわからない」という方がほとんどでしたが、終了時には、「もっと詳しく知りたい」「具体的な事例を教えてほしい」といった声も多く聞かれ、このイベントを通して参加者の国勢調査に対する意識・関心はさらに高まったようです。

最後に、このイベントを学んだことを、来月からスタートする国勢調査に向けて、みんなで情報発信していきましょう!ということで、山形県共通ハッシュタグ「#一緒やっべ国勢調査」がリリースされました。

一人ひとりが国勢調査の重要性をしっかりと理解し、自分たちの暮らす街や山形の未来に関わるのだという意識を持つことで、まわりの人にも情報を伝え、国勢調査に協力してくれる人を増やすことができるのではないかと思います。皆さん、ご協力よろしくお願いします!

★国勢調査オンライン回答期間:2020年9月14日〜10月7日

■国勢調査2020総合サイト

 

 

 

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