こんにちは。庄内町出身、飛び出した放蕩生活の果てに江戸藩脱藩、Uターンして庄内町在住、佐藤優人でございます。
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前回の記事(山形を楽しむ『目線』のはなし)に結構な反響をいただきまして、「やっぱ未来ラボは凄いな…」と若干恐々としております。

※2014/9/19 山形を楽しむ『目線』のはなし
https://mirailab.info/column/2123

前回告知した通り、農業のお話、特に長くて大変だった稲刈りの話、書きたいのですが、思うところありまして、今回は「イベント」について考えたい、と思います。


題して、『「町おこし」なんてわざわざ言わなくても町起こるぜ!』論です!

僕はずっと「婚活」という言葉に違和感を感じていました。「婚活」という言葉が夜に出たのは2007年11月5日号の『AERA』誌上にて、です。その後、今に至るまで(皆さんご存知の通り)全国各地の自治体・団体が「婚活パーティ」「街コン」を開催しています。それに対して高まる「なんだかなぁ~」「税金補助金で『出会い』かぁ~」という僕の気持ち。…それでも、その違和感をはっきり言葉にすることが出来ず、ずっと悶々としていました。

そんな時に読んだ、水野敬也さんの、このブログ。※『ウケる日記』-2012/6/19 スパルタ婚活塾 第3講 「ツッコミマスターとなれ」http://ameblo.jp/mizunokeiya/entry-11281268742.html

詳しくはリンク先のブログを読んでいただきたいのですが、この記事の中で水野さんは、

「婚活」している女性は、「結婚」を目的としていることを公言しているわけであり、
つまりそれは己の欲望を丸出しにしている言葉であり、

「婚活」を男目線の言葉に直すとしたらヤリ活である。

というようなことを書いています。

これを読んで、なるほど!!!!と合点が言ったのですが、最近になって「あれ?これ『町おこし』も同じじゃね?」と気付いたのです。

「町おこしフォーラム」「町おこし講演会」「○○地区の町おこしを考える会」、、色んな町おこし系イベントが(主に行政主導で)日々開催されています。実際に僕も何度も参加したり、招聘いただいてお話させてもらったり、してきたのですが、

いつもメンツが同じで、いつも僕が最年少なのです。

「町おこし」イベントに「町おこしに興味がある人しか集まらない」のは、「婚活」と同じで、「町おこし」って名前が下品だからじゃないでしょうか。

同じ感じの違和感で言えば、「泣ける映画」もです。最初から目的を言って、それを目指そう!!!みたいなイベントは、なんとなく息苦しいですし、僕からすれば若干の疎外感すらあります。「泣ける映画」見て、「泣けなかった」ら、ユーザーは怒ったり、残念がったりする。その消費構造ってやっぱりおかしいと思うんです。

メーカー側は「目的」なんて言わないで、とにかく参加者の間口を広げまくって、ユーザー側が、それを自由に楽しむ。

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この構図が、ナチュラルで、健全に感じます。

であれば僕は、「街コン」じゃなくて「運動会」をしたい。「町おこし会議」じゃなくて「山形ケンミンショー」をやって、町の良いところを各地方毎に比較したい。

「婚活パーティ」なんてしなくても、一緒に同じ場所に集まる機会さえ作れば、勝手に出会って勝手に盛り上がって勝手に付き合って勝手に結婚するんじゃないでしょうか。それ最高にいいじゃん!そう思います。

同じように、色んなイベントを打っていく中で、どんどん皆が漠然と「街に対して意識が向くようになって」、じゃあワシはこんなんやろう、とかなったら最高じゃないですか。という、「町おこし」という言葉が逆に「町おこし」を遠ざけているんじゃないか、という話でした。

実は、わたくし佐藤優人、11月22日に酒田でこんなイベントを打ちます。

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『劇場版テレクラキャノンボール2013酒田港座上映会!!!』
■ 開催日時:2014年11月22日(土)
《 1回目 》 16時40分開場 17時開演 / 《 2回目 》 20時開場 20時20分開演
※2回とも上映後にカンパニー松尾監督によるミニトークと物販販売を行います。
■ チケット料金:前売(メール予約含)1200円 当日1500円
■ 公式ブログ ■http://tcbminatoza.blogspot.jp/

この『劇場版テレクラキャノンボール2013』は、今年わたしが見て一番衝撃を受けた作品です。その素晴らしい映画の上映会を、何とか酒田港座(酒田の文化遺産・港座の素晴らしさもいつか書きたいす)でやりたい!!!ということで思い立ち、企画しました。

ただ、この映画のあらすじが、「6人の男達が東京から仙台、青森を経由して札幌まで、車3台、バイク2台でレースしながらテレクラやナンパ、各種出会い系を駆使して現地素人をハメ倒す痛快セックスバトルドキュメント。」という、もろ18禁でして、(それゆえなかなか映画館でやりにくく、全国各地の「自主上映」という形で上映されています)非常に告知がしづらく、あくせく奮闘しております。

なぜ僕がこういったイベントを打ったのかというと、もちろん「18禁とはいえ人間の真理を描くことに挑戦していて感動したから」、「港座界隈が盛り上がって欲しいから」、「面白いと思ったものを沢山の人にシェアしたいから」などなど、いろいろあるのですが、やっぱり一番は、当日港座に訪れる若い人に、「『酒田でこんなことやっていいんだ(→ワシもなんかやろ)』と思ってもらいたいから」です。

「イベントをやる」ことのハードルを、とにかく下げまくりたいんです。一つの映画も、一曲の音楽も、皆で見たり聞いたりして、感想を言い合えば、絶対に楽しくなる。

これは、東京生活で僕が学んだことです。(実写版ドラゴンボールを友達4人で見た後の飲み会は、過去最高の盛り上がりでした。)FacebookやHPでイベント告知を始めたら、色んな人から毎日メッセージやメールが届きます。

「これ好きな人が、庄内で僕だけじゃなかった」事実に、日々感動している次第です。今日もFacebookや未来ラボを開けば、色んなイベントが山形中で毎週末行われていることが確認できます。

「みんなで楽しいコトやろう!」と思っている大人がこの街には沢山いて、それを沢山の人でシェアして、皆で楽しんでいけば、そこから出会いが生まれて結婚できたり、感動して泣けたり、そして結果的に町起こったり、するんだろうなと思います。

それってとても素敵なことだな、と噛み締めながら、テレクラキャノンボール、頑張ります!(宜しくお願いします!)

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この記事を書いた人

佐藤 優人

鶴岡南高校卒業後、早稲田大学文学部中退。流浪の東京生活の果てに地元庄内町に帰還。現在有限会社米シスト庄内にてお米の生産に励みつつ、「かり...

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