家事・育児と両立しながら、「好きな仕事・やりたい仕事」で働きたいという方へ。

もしかしたら、時間や場所にとらわれない「柔軟な働き方」で、好きな仕事を続けて仕事と家庭を上手く両立することができるかもしれません。

山形県内で『時間や場所にとらわれない自由な働き方』を実践している人の、仕事の中身やワーク・ライフ・バランスなどを取材し紹介していくこのコーナー。

ぜひ、今後の働き方の参考にしてください。

【過去の記事】
01 フリーランスライター
02 テレワーカー(まちづくりコンサルティング会社勤務)
03 Webメディア立ち上げ→会社設立
04 整理収納アドバイザーとマルチワーク
05 テレワークで生き生きと働くキャリアカウンセラー

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やりたいことがある。情熱もある。だけど、一人で起業するのは心細い…と感じている人はいませんか?
一人で始めるのは不安だけど、二人なら? 信頼できるビジネスパートナーがいれば心強いですよね。

今回は、理想の英会話教室を実現させるために、志が同じ二人で起業。やりたいことを実現させつつ、子どもとの時間も確保した、五百川かおるさんと奥山ヒラリーさんを紹介します。

06 学童スタイルの英会話教室「デコボコ英語」開業

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五百川 かおるさん(右)
山形生まれの山形育ち。アメリカのモンテッソーリスクールでボランティアとホームステイを経験。帰国後、山形市内の英会話スクールでディレクターを16年以上務める。英会話スクールの同僚だった奥山ヒラリーさんと、2017年9月「デコボコ英語」を開業。年中の女の子の母。

奥山 ヒラリーさん(左)
ニュージーランド生まれ。イギリスの高校を卒業後、ニュージーランドへ戻り大学を卒業。 日本の文化や小説に魅せられてJETプログラムで山形へ。天童教育委員会ALT、山形市内英会話スクールを経て、現在は山形大学附属小学校ALT、山形聖マリアこども園英語講師、デコボコ英語講師を務める。小学2年生の男の子の母。

 

「デコボコ英語」の内容

●英会話教室
・幼児コース(14:30〜15:30)
・小学生コース(14:30〜18:00)
・スプリング&サマーコース
●ワークショップ
●子育てサポート
●ストーリータイム(屋外での絵本の読み聞かせ)
●その他の業務(紅花畑作業/保護者とのやりとり/スケジュール調整/カリキュラム作成/ワークショップ企画/事務作業/経理/翻訳)

デコボコ英語
https://www.dekobokoeigo.com

 

学童スタイルの英会話教室をどうやって始めたのか

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かおる「デコボコ英語を開業する前は、山形の英会話スクールでディレクターとして16年以上働いていました。英語は教科のひとつではなく、文化や歴史といった背景があって成り立っています。子どもたちには、それを分かった上で、英語を使える日本人になってほしいという思いがありました」

週1回50分のレッスンで、すべてを学ぶのは難しい。既存の英会話スクールでできることの限界を感じていたかおるさん。16年以上務めていた英会話スクールを辞めて、起業したきっかけはあったのでしょうか。

かおる「英会話スクールで働いている当時は、娘がまだ幼稚園に上がる前で、午前中は一緒に過ごせていました。幼稚園に通い始めると、朝しか顔を合わせられない生活になる。仕事が夜9時までなので、夕飯も一緒に食べられない、寝るときも一緒にいられないというのは、ちょっと違うなと思ったんです」

子どもと一緒に過ごす時間を確保するには、仕事を辞めるしかない。でも今の仕事にやりがいを感じている。それなら二人で育児と仕事が両立できる職場を作ってしまおうと考えました。

ヒラリー「私はかおるじゃなかったら、一緒にやらなかった。それは、彼女の目指すところと私の目指すところが同じだから。それに、色々考え込んで悩んでしまう私にとって、何事にもあっけらかんとしているかおるは心強い存在。性格が違うからこそ仕事も上手くやっていける」

以前から、仕事に対しての情熱を話し合って意気投合していた二人。性格はデコボコでも、志は同じ。“やるならとことんいいものを作ろう”と一念発起。

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起業を思い立って約1年後、デコボコ英語を開業。子どもたちが、できるだけ長い時間英語に触れられるように、教室は学童スタイルに。英語を学ぶ場というより、英語で何かを学ぶ場にしたいと、ワークショップも積極的に開催しています。

ヒラリー「年齢の違う子たちが同じクラスにいるので、コミニュケーション能力も身につきます。デコボコ英語では、年齢や性別、人種、宗教の違いに関わらず、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見を正しく表現できるようになってほしいと思っています。

自己表現能力は英語社会では必須。体を鍛えるためにはトレーニングが必要なように、自分を表現するトレーニングも小さな頃から必要なんです」

かおる「何か問題が起きたときも、あなたならどう思う?こんなときどうする?と、全員でディスカッションします。答えを与えるのではなく、私たちは子どもに種を撒くだけ。子ども同士がコミュニケーションの中で育っていくのを見守っています。

新しくデコボコ英語に入ってきた子に教室の使い方を教えるときも、分かる子が教える。最終的に子ども同士のやりとりの中で、全て完結できるようになるのがゴールです」

『かおるさん&ヒラリーさん流』起業の仕方

起業の知識、経営のノウハウを知らなかった、かおるさんとヒラリーさん。起業を思い立ってから開業までお二人が辿った道のりを教えてもらいました。

ステップ1:公的機関に相談する

起業の知識が全くなかった二人が、まず初めに向かったのは市役所窓口。雇用創出課で「起業したいんですけど」と相談し、起業者向けのセミナーを紹介してもらい参加しました。

ステップ2:経営を学ぶ

「誰にも負けない情熱を持っているから、開業すれば何とかなる!」と思っていたかおるさん。セミナーで話を聞くうちに、経営の難しさに直面し「情熱だけで開業したら絶対失敗する!」と考えを改めたそう。

コンサルティング会社に相談し、まずは、5W1H=When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)How(どのように)に沿って、アイデアを形にすることから始めました。

二人が考えていた英会話教室はこれまで山形にはない形態だったため、料金設定は他県のスクールを参考にしました。

ステップ3:ありとあらゆる人にアドバイスをもらう

起業を思い立ってから、家族や人生の先輩、ビジネスの先輩、ありとあらゆる人にアドバイスをもらい、自分たちのやりたいことをデザインしていきました。

カリキュラムを決める際も、海外のインターナショナルスクールで働いている友人にアドバイスをもらったり、小学校の先生に意見を聞いたり…。開業してからもトライ&エラーを繰り返して、何がベストなのか毎日考えています。

準備期間:1年

起業する上で大切なこと:独立してもやっていける経験と当面の蓄え、家族のサポート。起業すると、仕事の責任や業務量が増えるので、家族の理解・協力が必要不可欠。家族に話をして理解を得るところがスタートライン。その他にも「情熱を持つ」「臨機応変に対応できるフットワークの軽さ」「常に学ぶ姿勢」「諦めないこと」が大切! 

私なりのワーク・ライフ・バランスの見つけ方

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五百川かおるさんの場合

「以前、英会話スクールで働いていたときは、午後から夜にかけての勤務時間でした。子どもがいないときはそれでもよかったのですが、娘が生まれてから、それでは子どもと一緒に居られる時間がなくなることが容易に想像できました」

仕事は続けたい。でも、子どもとの時間も確保したい。そのために、育児と仕事を両立できる職場を自分で作るという選択をしたかおるさん。

「今、娘は幼稚園が終わったらデコボコ英語で過ごしています。起業したことで、家族と一緒に夕食を食べたり、翌日の準備をゆっくりできるようになりました。何より、娘の成長を側で見られるようになったことがうれしいですね」

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奥山ヒラリーさんの場合

「起業した当初は、仕事量が増えたことで、それまできっちりやっていた家事がおろそかになってしまいました。それを申し訳なく感じていると夫に伝えたところ「君が全てやる必要はない。君にそう思わせてしまったことが逆に申し訳ない」と言ってくれました。」

夫婦で話し合い、出来ることはお互いに分担しようということになったそう。以前より夫婦平等に家事分担できていると感じているそうです。

「夫、息子とは、どんなことでもフランクにディスカッションすることを大切にしています。子どもが生まれると自分の時間がなくなってしまうけど、家族との時間はもちろん、自分の時間(人生)もやっぱり大事にしたい!」

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次回もお楽しみに!

やりたい仕事と家庭の両立が難しい事態に直面し、「起業する」という選択をした二人を紹介しました。
一人で起業するのは不安でも、志が同じパートナーが一緒なら心強いのではないでしょうか。

次回も、時間や場所にとらわれない「自由な働き方」で「好きな仕事」を続けながら「仕事と家庭を上手く両立」している人や、始め方をお伝えしていきます。
お楽しみに!

デコボコ英語
https://www.dekobokoeigo.com

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