高校卒業と同時に進学のため上京した。大学は卒業し、東京で就職。

年に1~2回帰省はしている。

帰省する度、あのお店が潰れてしまった、新しいチェーン店ができた、

小学校が合併して母校がなくなった、そんな地元情報は耳に入る。

まだまだ元気だけど、最近両親や祖父母の老いに気づいたりする。

このまま東京でずーっと暮らしていくことには、なんとなく小さな違和感があったり。

じゃあ、Uターンする?自問自答してみても即答できない自分。

 

帰省はしているけれど、会うひと、行く場所、話す話題

いつもほぼ同じだったりしませんか?

 

 

 

マイプロ部って実際どうなの?

今年もマイプロ部2018の募集が始まっています。

でも、マイプロ部ってなんだろ?

気になるけど、申し込むのには少し躊躇してしまうかもしれません。

去年の私がそうでした。

概要はなんとなくわかるけど…実際どうなんだろ?

大変なのかな?どこまで関わる感じなのかな?発表とかどんな感じなの?

最後になにかやらなくちゃいけないのかな?どんな人が参加するのかな?

そもそもマイプロジェクトとかないんだけど、みつかるものなのかな?…等々

実家の両親や地元の友達にもマイプロ部のことをどうやって説明したらいいか迷いました。説明すると「え?じゃあ、もうすぐ酒田さ帰ってくんな?」と言われ、ちゃんと伝わっていない様子。

マイプロ部の活動が「なんだがよっくわがんね活動」という印象だった両親には、“市役所の人と一緒に行動する”という1点が絶大な効果を発揮し、うさん臭さが払拭された様子でした。

もし、うまく伝わらないようでしたら試してみてください。

私の体験記が、「マイプロ部って実際どうなの?」という小さな引っ掛かりが解消されるきっかけになれたら嬉しいです。

 

 

私が、マイプロ部2017に参加したきっかけ

進学のため上京し、大学卒業、就職、結婚、出産している私。

上京するまでは、閉鎖的で、未だに男尊女卑社会、脈々と受け継がれる家長制度、閉鎖的で何にもなく、あるのは田舎特有のしがらみだけ、早く出ていきたい場所でしかなかった故郷。

でも、毎年、年に2回は帰省していた。ただ、酒田で会う人、行く場所、話す話題はいつもほぼ同じ。でも、それが楽しみでもある。

帰省すると、まだまだ元気な両親や祖母の老いに気づいたり。

子どもは母親だけのワンオペ育児よりも、たくさんの大人や自然に囲まれて育っていく方が幸せなんじゃないか?

満員電車に乗って通勤する毎日よりも、ここでの暮らしの方が私にとっても居心地がいいんじゃないか?

だったらUターンする?と自問自答しても即答はできず。

でもこのまま一生、東京で暮らすことには違和感あり。

という日々を送っていた私。

 

去年初めて「ヤマガタ未来ラボ」のサイトを知り、「マイプロ部」を知った。

そこで、高校の同級生である池田くんのインタビュー記事や動画を発見。

彼は私と同じように上京し、進学、就職して結婚し、4人家族になってUターンしている。そこには現状と近い将来の夢をイキイキと語る同級生の姿が。

「山形」に今までとは違う種類の興味が湧き、私が思っている「山形・庄内のイメージ」とは違う「山形・庄内」があるのかもしれない、という気がした。

 

それと去年のマイプロ部のキャッチコピー

“いまは都会に住んでいるけど、なんだか鶴岡・酒田が気になる。

そんな想いを持つ仲間たちと一緒に、自分と「鶴岡・酒田」との関係性を深めていくプログラムです“

 

“関係性を深めていくプログラム”ここにも魅かれて説明会への参加を決めた。

 

 

説明会に参加して

説明会とは個別説明会で少しびっくりだった。

新宿のカフェでヤマガタ未来ラボ編集長 田中麻衣子さんとお会いした。

田中さんは自分のやりたいことに正直で、模索しながらイキイキしている。

まずはやってみて、修正しながら行動している行動実践派という印象。

とても素敵な女性であり、年下で、山形出身。

かなりの山形愛を感じた。

田舎には何にもなくて、あるのはしがらみだけだと思っていたけれど…

そんなに山形はいいところなのか?

マイプロ部に参加して自分の目で確かめたくなり申し込みを決意した。

 

 

2017/7/29 オリエンテーション

一番最初は、東京でオリエンテーション。

マイプロ部2017への参加者は12名(1歳のお子さん含む)。男性5名、女性7名 年齢層も大学生4年生~60歳と幅広く、職業もバラバラ。

市役所の方などがマイプロ部の概要説明、今後のスケジュール、プログラム紹介をし、マイプロ部のコーチである井東敬子さんや、酒田市のプロジェクト実践者の日本西海岸計画の池田友喜さんともここで初対面。お二人もかなりの行動力、実践力がありそうでアツい人、という印象。

鶴岡・酒田ってそんなに面白そうでアツいところだったのか?という疑問がわいて、マイプロ部での活動がさらに楽しみになったけど、この時点でも私はかなりの受け身姿勢だった。

 

 

2017/8/12 フィールドワークin鶴岡

フィールドワークでは現地で、プロジェクト実践者の人たちからお話を伺いました。

9:15 鶴岡市役所 集合

この日初めて、鶴岡駅で下車した。徒歩で駅から市役所へ。雨が降っていたけど、バスに乗って越沢集落に到着するころには快晴に。

 

10:40越沢集落センター(越沢はあつみ温泉駅から車で30分くらいの旧温海町の集落)

越沢集落や本日の説明。マイプロオーナーによるプレゼンのあと、2グループになってオーナー自身から現状や課題などについての話を聞いたり質問したり。

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くしびきこしゃってプロジェクト

当たり前すぎて地元の人が気づかない豊かな地域資源を鶴岡に住む人々こそが味わいつくし、作り手と使い手が繋がるための場つくり。また、今の子どもたちが将来「誇りに思える地元」を残したいという想いで活動している。

こんな素敵な都会っぽいマルシェが庄内で行われていること、いままで全く知らなかったことに衝撃。チラシもかなり素敵。

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“ばばごっつぉプロジェクト”

“ばばごっつぉ(おばあちゃんが作る料理)”は、ただの田舎の料理だと思っていたことが恥ずかしくなる。

日本で唯一ユネスコ食文化創造都市(世界18都市が認定されていて、日本では鶴岡市のみ:2017年8月時点)に認定されていたことも、ここで初めて知る。

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竹でのモノ作り体験

越沢集落の方たちがすぐそばの竹林から採りたての竹を用意してくれた。そばの器(この後の昼食で使用)、おちょこ、竹の箸を軍手をして小刀や紙やすりを使ってそれぞれ作る。

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越沢笹巻作り

笹巻作りの先生は、雑誌「サライ」の取材も受けたことがある野尻さん。

笹巻は実家の祖母も毎年作っていたけど、食べる専門でお手伝いなどしたことがない私。野尻さんは丁寧に教えてくれるが、全然うまく巻けない笹巻。悪戦苦闘しながら、なんとか1つできた。くるくると素早くきれいに笹巻を作る野尻さんは正に職人だった。

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12:30まやの館(お蕎麦屋さん) 

竹で作った器などを使って、お蕎麦、地元野菜の天ぷら、笹巻の昼食

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14:30 福栄小学校 見学(10月9日くしびきこしゃってマルシェ「こしゃって山のがっこう祭」の会場)

生徒数が減り、合併により廃校になった小学校 図書館や放送室、保健室などを使って楽しそうな学校祭のお話。聞いているだけでも心が躍る。

 

16:00 鶴岡先端研究産業センター 見学

21.5ヘクタールという広大な敷地でこれから展開する「鶴岡サイエンスパーク」、

慶応先端研究バイオベンチャーは「Spiber」しか知らなかったので、バイオベンチャー企業の今とこれからに、興奮し、とても楽しみになる。

 

17:00オープンしたばかりのFOODEVER(ユネスコ食文化創造都市・鶴岡の情報発信拠点であり、鶴岡の食材を味わえる飲食店、マルシェ)で納涼会に参加

鶴岡市長の挨拶から始まり、4人のプレゼンター(Uターン、Iターン移住経験者)の話を聞き、その後交流会にも参加。

それぞれの移住まで、移住後のストーリーが興味深く、面白かった。

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盛りだくさんの充実した一日が終了し、帰りの酒田までの「いなほ」の中では興奮冷めやらぬ状態。マイプロ部に参加しなければ、今でも知らないままだったかもしれない鶴岡の現状。

一日で私の鶴岡・庄内観が大幅にアップデートされた。前日のin酒田に参加できなかったことが悔やまれる。

マイプロ部In酒田の様子

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2017/9/3(東京) 今後のマイプロ部の活動内容を考える作戦会議

東京でメンバーやコーチたちとの再会。1ヵ月も経ってないのになんだか懐かしい感じ。

8月のフィールドワークの共有、これからの自分の活動についての話し合いや、次回の合宿に向けたTODO作成

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私は8月のフィールドワークの感想を言ったり、10月の合宿でやりたいことなどを考えたり。故郷に対する印象はかなりアップデートされたが、それだけで満足していた側面があった。

納涼会で会った柿の葉茶の佐久間さんとは個別に会いたいと思っていたが、この時点で正直、やりたいことは特になかった。まだまだ受け身の姿勢。

10月はマイプロ部in酒田に参加することに決めた。

 

 

2017/10/14~15 マイプロ部合宿in酒田

14日12:00 ジオパーク養成ガイド講座に参加 「眺海の森さんさん」フィールドワークから合流。

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(眺海の森さんさん 展望台からの景色)

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(城輪の柵跡にて)

 

『ジオパーク』知ってますか?

ジオパークとは、地球・大地(ジオ)と公園(パーク)とを組み合わせた言葉で、直訳すると「大地の公園」を意味します。山や川などの自然をよく見て、その成り立ちや仕組みに気づき、関りを考える場所のこと。(詳しくはこちら。)

その時の様子はこちらに。https://mirailab.info/column/17918

 

18:00懇親会

東京から酒田市にUターン移住してきた夫妻のお店「らふぇる」にて

ゲストに鶴岡にリモートワークでUターンしてきたマイプロ部OBの佐藤さんご家族を迎え、酒田市市役所の方、日本西海岸計画の難波さん、コーチの井東さん・田中さんたちと美味しく楽しい時間。

 

 

ジオパークのことも、ましてやジオパーク養成ガイド講座のこともマイプロ部に参加しなければ知り得ていなかった情報。
年に2回数日間帰省しても、毎回同じ人と会い、同じような場所へ行き、東京の日常へ戻るということを繰り返していただけでは知ることができなかったことがたくさんあった。
というか、全部が初めて知る興味深いことばかりで、初めて会う人たちは魅力的な人ばかり。

 

 

15日 10:00 柿の葉茶プロジェクト 柿守り人 佐久間さんに現状と今後の展望などのお話を聞く

農薬を使わないで柿の木を守ることの大変さ、高齢化により、柿の木の手入れができずに手放す人が多いこと、人手が足りないこと。今は柿の葉茶も手渡しで渡せる人に届けたいと思っていること。新たにえごま油の仕事もあったりするが、やっぱり人手不足だったりすることなどのリアルなお話を聞くことができた。

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ベジタイムレストラン「土遊農」にて野菜づくしのランチ

 

 

13:30~15:00 酒田市 LIGHT HOUSE(ライトハウス)にて 報告会準備、中間報告会

1人15分程度の発表会。下記の4つを発表しました。

  • 1参加のきっかけ/これまでの活動の感想→参加する前まで庄内は地元だし、かなり気になる存在。また過疎化が進み、小中学校がなくなり、寂しい。いいところもあるのに、認知度が低くてもったいない、という想い。毎年帰省はしていたけれど、違う視点から庄内の現状を見たかったので、参加。参加してみて、ホントに知らないことばかりだったということに気づく。参加していなかったら今後も知らずに帰省だけしていたのだろうと思った。

 

  • 2今後どのプロジェクトをどのように手伝うか→現状家族の事情もあり、すぐには帰れない。何か1つには決められない。どれも魅力的だし、面白そう。

 

  • 3今後の自分のプロジェクト/取り組むこと
  • 4これからの鶴岡/酒田(庄内)への関わり方

→今後、東京にいて私ができることをマイプロ部のメンバー、コーチの田中さんや井東さん達と話しながら決めている流れの中で、これで終わりにしたくないという気持ちが湧いてきた。結果的に「庄内の魅力を発信するライターになります」宣言をした。それは、マイプロ部に参加する前の私のような人がたくさんいると思い、その人たちに山形・庄内観のアップデートを勧めたいと思ったから。その上それが「庄内ファン」を増やすこと繋がるならとても嬉しい。

 

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2017/11/11(東京) その後どう?共有会

10月の合宿で発表した「マイプロ部での活動」について、進捗を共有。

課題に感じていること、相談したいことなどをメンバー、コーチ、事務局とシェアして活動を進めやすくする。

この時に活動がしやすくなるように、みんなで名刺を作ろうということになり、メンバーの一人であるグラフィックデザイナーの舟山さんにデザインをお願いすることになって完成したのがこの名刺。

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2028/1/27(東京) マイプロ部報告会

東京で山形との関わり方を考えるきっかけイベント「ヤマガタユアターンサミット」内で、「マイプロ部」に参加しようと思ったきっかけや、どんな活動を行ってきたかをイベントの参加者に伝える。

前に出ての発表ではなく、今回は会場壁面のホワイトボードへそれぞれの活動報告を書き込む形での発表。

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ここでマイプロ部2017の活動は終了です。

 

「ヤマガタユアターンサミット」は6回目。今まで知らなかったことが悔やまれるほど、とても面白く、有意義な時間だった。

山形の攻めてる、面白い、一風変わった社長たちが東京へ集結。しかも車座になって直接話を聞くことができる機会はとても貴重。社長に短時間でインタビューもできた。

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今の庄内・鶴岡、気になりますか?

18歳までの自分が知っている鶴岡と、今の鶴岡は違います。

あなたが例え毎年帰省していても、本当は知らないことばかりです。見ているようで見ていないし、人に対してもそうですが、自分が知りたい部分しか見ていないことの方が多いでしょう。

ちょうど1年前の私に今の私の現状なんて想像もつかなかったはずです。自分でも驚きです。

「マイプロ部に申し込んだ」という行動により1年で私の価値観、人脈、行動力が激変しました。初めは完全に受け身の姿勢での参加でした。マイプロ部OBのその後の活動の話を聞いても「へ~、すごいな~」と思っているだけでした。そんな私がマイプロ部を通していろんな人との出会い、発見、気づきがあり「庄内魅力発信ライター」宣言に至りました。

なぜなら、こんなにたくさんの魅力を発信せずにはいられない衝動に駆られたからです。

文章の書き方を学んだこともない私が今年1月にブログ開設をし、毎日更新を続けています。4月には酒田で「本気WEBライティング講座」を受講しました。10月には自費で庄内マガジンを完成させます。

行動1つであなたを取り巻く世界は変わります

行動だけです。

その行動は、できそうでできなく、先延ばしにしがちですが、ホントのホントは簡単なことです。

まずは、気になるマイプロ部に近づいてみてください。

あなたのマイプロジェクトが始まるかもしれません。

 

庄内魅力発信ライター 本多裕子(ブログ

 

 

『気になる山形県との関係性を深める』ことが出来るアクションはコチラ

マイプロ部in鶴岡(主催:鶴岡市)

マイプロ部in鶴岡 2018

やまがたキャンプ(主催:山形県・朝日町・飯豊町・大江町・金山町・酒田市)

 

1・やまがたキャンプ in 酒田市飛島(開催日時:8/12〜8/15)

UIターンの若者が活躍する「合同会社とびしま」のメンバー等と交流しながら、島の魅力の発見や、観光業を体験!(詳しくはこちらのページをご覧ください。

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2・やまがたキャンプ in 大江町(開催日時:8/22〜8/24)

大江町で活躍している移住者・若者たちと一緒に、自然体験プログラム・エコツーリズム、新規就農体験などの「地域の魅力や資源を活かした仕事」を体験!(詳しくはこちらのページをご覧ください。

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3・やまがたキャンプ in 朝日町(開催日時:8/29〜9/1)

全国トップクラスのりんご作り・ブランド化・海外戦略など、攻めの地域産業を体験!若手農業者や移住者をはじめとした地域住民と交流!(詳しくはこちらのページをご覧ください。

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4・やまがたキャンプ in 飯豊町(開催日時:9/15〜9/17)

詳しくはこちら

 

5・やまがたキャンプ in 金山町(開催日時:10/6〜10/8)

準備中。

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