「ジオパーク」という言葉を聞いたことがありますか?

わたしは聞いたこともありませんでした。

そしてさらに、私の出身地である酒田市の鳥海山周辺が2016年9月に日本ジオパークとして認定されているとのこと。

正直、とても驚きました。

なぜなら、毎年最低でも年に二回は必ず帰省していたので、酒田のことは全部知っていると思っていたからです。

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「ジオパーク」とは?

ジオパークとは、地球・大地(ジオ)と公園(パーク)とを組合わせた言葉で、直訳すると「大地の公園」を意味しています。

山や川、地層、地形、などをよく見て、その成り立ちとしくみに気付き、生態系や人々の暮らしとの関わりを考える場所。それが、ジオパークです。

現在日本には、日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が43地域あります(2017年8月現在)。そのうち、糸魚川、室戸、阿蘇など8地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されています。

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ジオパークでできること

ジオパークは、何万・何億年という途方もない年月をかけて造り出された地形や地層から始まり、そこに住む人々の暮らし、文化との係わり、歴史、動物や植物、現地で採れる食べ物も対象になります。

目の前の美しい自然の景色や、口にする料理の中に、地球(ジオ)と人々とのかかわりが感じられるストーリーが実はたくさん隠されています。

きっと、今まで気付かなかった大地の営みや自然をさらに深く楽しめるのがジオパークです。

ちなみに、「鳥海高原ヨーグルト」も、ジオパーク的なストーリーを知ると、さらに美味しく感じることができます。

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わたしが「ジオパーク」を知った理由

2017年マイプロ部*に参加したときに初めて知りました。

(*「マイプロ部」は、いまは地元を離れているけれど、鶴岡・酒田が気になる。そんな想いを持つ仲間と一緒に、自分と”鶴岡・酒田”との関係性を深めていくプログラムです。鶴岡市、酒田市、ヤマガタ未来ラボが共同主催)

18歳で上京してから毎年必ず年に二回は帰省していましたが、マイプロ部に参加しなければこの先もずっと知ることもできなかった庄内の「いま」をたくさん知ることができました。

庄内には輝いている人たち、攻めてる企業、想いをカタチにしようとしている人たち、人生を楽しんでいる人たちが、思いの外たくさんいました。

 

 

ジオパーク養成ガイド講座への参加

10月のマイプロ部in酒田の合宿で、ジオパーク養成ガイド講座に半日だけ参加させていただきました。

「眺海の森さんさん」からの景色は鳥海山と庄内平野の美しさを改めて感じました。400万年前、眼下に広がる庄内平野は湖の下だった、1200年前、最上川はもっと蛇行していたのとこと。

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ガイドさんからのお話で一番驚いたのは庄内町の水田から石油が採れることです。しかもその量は庄内町の一年間の使用量を賄えるくらいだとか。田んぼの真ん中に油田があるなんて本当にびっくりしました。

「産直たわわ」でいただいた「鳥海高原ヨーグルト」美味しい訳のストーリーを知ることができ、さらに美味しく感じました。

 

「城輪柵跡」

なぜここに平安時代の出羽国府が?というガイドさんからのお話もとても興味深く感じました。政庁南門、東門、および築地塀(ついじべい)の一部を実物大に復元している場所でのフィールドワークはあっという間の貴重な体験でした。

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ガイドさんからのお話で、刈屋の梨はなぜ美味しいのか?国道345号線は月山〜鳥海山までの活断層の上にできている、断層の上に酒蔵が多いわけ、出羽大橋は羽前と羽後の国をつなく橋だった、等々。

私の知らないことばかりでした。

また、養成ガイド講座に参加している方たちはずっと地元に住んでいる方、U、Iターンしてきた方、たちでしたが、その方たちも初めは知らないことばかりだったとのこと。改めてわたしの知らない酒田の魅力がまだまだたくさんあるということがわかり、とてもワクワクしました。

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ジオパークガイドさんにガイドしてもらいたいと思ったらコチラヘ
http://chokaitobishima.com
ガイドさん一人3000円(1.5時間)で、興味のあるテーマでガイドしてもらえます!

 

 

マイプロ部へ参加する前のわたし、今のわたし

上京してからの23年間、毎年必ず帰省していたので酒田の「いま」を知っているつもりでした。帰省して会う人、行く場所はほとんど毎回同じで、でもそれが楽しみでした。

ここ数年、小学校、中学校が合併のためなくなってしまったり、祖母や両親の老いを感じたり、なんとなく寂しく思いながらも日常へ戻っていくことの繰り返しでした。

半年前、ヤマガタ未来ラボのサイトでマイプロ部を知り、参加を決断し、行動した私に感謝です。

なぜなら、酒田の「いま」を知っているつもりでしたが、その情報は私の偏った視点からのものだったり、上京した18歳の頃から実はほとんど更新されていないことに初めて気付くことができたからです。

マイプロ部での活動のなかで、全く違った視点から庄内を見ることができ、おもしろそうな取り組み、攻めてる社長や企業、楽しんで暮らしているイケテる人たちを少しだけ垣間見ることができました。

 

きっとあなたも半年前の私のように帰省しても会う人、行く場所が同じなのでは?

そして、半年前の私のように故郷を思っているのでは?

一度、違った視点から故郷を観察してみて下さい。

一度、違った場所から故郷を体験・体感してみて下さい。

きっと、今より自分も故郷も好きになると思います。

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この記事を書いた人

未来ラボ研究員

モヤモヤしながらも、山形と関わる自分のこれからを考え、模索し行動する人々。

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