こんにちは。スマイルトレーナー®の山田貴子です。雪の降らない瀬戸内海沿岸から山形に嫁いできて14年目を迎えました。

山形に嫁いで来て孤独を抱えていた過去の経験から(参照記事)、同じく県外から山形にやってくることに不安を抱えている女性や現在進行形で不安を抱えている女性に、その不安を解消してもらいたくて、こちらでコラムを書せて頂いています。

県外からやってきて、山形での暮らしに対する不安や悩みは、なかなか人に相談しづらいもの。でも、県外から嫁ぎ、同じような葛藤を経てきた女性になら、安心してその胸の内を話したり、素直にアドバイスを聞き入れたりすることってあると思うんです。

自分が興味を持っていることや、自分らしくいられる習い事などを見つけ、心地よいと感じられる環境に身を置くことでも、きっと孤独やストレスを軽減出来ますよね。(参照記事

「気分転換したいな」

「誰かに話したい。1人で抱えるの重たいな」

そんな時は、『山形県外からやって来て、サロンやお教室等を起業している女性達』に会いに行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

今回のやまがたで働く人

佐藤藍さん(ヨガインストラクター)

 

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岐阜県飛騨高山出身の藍さん。茨城の大学(美術専攻)を2005 年に卒業した後、3年間千葉県の美容専門学校で非常勤講師としてデッサンを教える。その間、東京のスタジオでヨガを習い始める。2009年、大学の先輩である山形県出身のご主人との結婚を機に山形へ。学習塾でのアルバイトを経て、2010年に長男を出産。2012年から本格的にヨガインストラクターとして活動を始める。2014 年、次男を出産。現在に至ります。

 

結婚を機に山形へ。夫の実家へ嫁に入る

 

「夫とは、大学が同じだったんです。同じ専攻の一つ先輩で、たまたま飲食店のアルバイトも同じで。

大学を卒業してからも、しばらく茨城で仕事していたんですが、“やっぱり山形に帰りたい”って。夫が先に帰ってきて、仕事が少し落ち着いてから私が呼ばれたという感じです。

飛騨と山形って気候が似てるんですよ。雪の量も同じくらいだし、盆地地形で、作ってる作物も似ていて、住みやすいです。大学時代に山形出身のお友達が何人かいたのですが 、いい人ばかり だったので、特に山形に来ることに対して抵抗はなく、すんなり来ました。

 

夫は長男だから、夫の両親からしてみたら “結婚して山形に来るなら、当然同居”って感じだったんですけど、“最初だけ、アパート暮らしさせてください”って2人で両親に お願いして、新婚生活を始めました。3年後、次男を出産する少し前から夫の両親と同居することになったんですが、出産後は、育児だけで手いっぱいだったので、義理の母がお家のことを全部やってくれて、すごく助かりました。

“よく同居を決心したね。偉いね。”って言われることがあります。でも実際には、総合的に見て有難いことの方が多いです。細かいことを気にしだしたらキリがないけれど 、やっぱり子どもが小さいうちは大人の目がたくさんある方がいいと思う し、仕事のときは、子どもを見ててもらえるのでとても助かっています。 」

 

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▲故郷高山にある緩和ケア団体の会報誌の表紙イラスト。毎号、依頼されたテーマに合わせて描いている。

 

 

体質改善のために始めたヨガによって、心が穏やかになっていった

 

「大学を卒業してからも3年くらい、関東にいました。美容の専門学校で、髪型のデザイン画を描くために必要なデッサンを教える仕事をしてたんです。他にもアルバイトをしたり、染め物の勉強をしたり、いろんなことをやっていたんですが、その空いた時間に東京のスタジオでヨガを習い始めました。

もともとアレルギー体質で、なんとか自分で体質を改善したいなっていうのがあって。友達がヨガを始めたと聞いて、私にもできるかもしれないなって、始めてみたらものすごく楽しくて、ハマってしまいました。

 

ヨガを仕事にしたのは、結婚前に一度地元の高山に帰ってた期間に、一緒にヨガをやっていたお友達から“人に教えるのもいいんじゃない?”って勧められたことから。

ヨガを始めたことによって、身体が良くなったのはもちろんなんですけど、心の変化が大きくて。ちょっとしたことでくよくよすることが少なくなって、すごく穏やかで ポジティブになれた。心が穏やかになる人が増えたらもっと平和な世界になるんじゃないかなって思って。そんな人を増やしたいなぁと思って、ヨガを仕事にしました。

 

ヨガでは呼吸を大事にしていて、呼吸を自分でコントロールできると、気持ちもコントロールできるようになるんですよね。焦ってたり、イライラしてたりすると、呼吸も浅くなってきて、さらに気持ちが焦ったりイライラしたりっていう悪いスパイラルに陥ってしまう。でも、意識的に呼吸を落ち着けて、深くゆっくりした呼吸に変えるだけで気持ちが落ち着いてくるんです。これを自分だけの満足じゃなくて、皆さん にお伝えしていきたいなって思ったんです。」

 

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産後のお母さん達の心身をリラックスさせてあげたい

 

「山形に来てすぐは友達もいなくって、頼れる人が夫しかいないっていう状態。とりあえず働こうと思って、学習塾でアルバイトしてたんです。すぐに長男を授かって、お腹が大きくなるまで、そこで働かせてもらいました。

 

長男が生まれてすぐの頃、ヨガをやりたいって言ってる友人がいたりすると、何人かでこじんまりと集まってヨガをしてました。1ヶ月に2回くらい、産後のお母さんのお家に、当時、赤ちゃんだった長男を連れてお邪魔したりして。

長男が2歳になる頃に、たまたま知り合いの知り合いから、新しくオープンするヨガスタジオ(【HOT YOGA&FITNESS GILL】http://www.gillstyle.jp/)でインストラクターを探してるって話をいただいて、それから本格的にヨガインストラクターとしての仕事を始めました。そこで担当しているレッスンが、現在メインのお仕事になってます。

あとはカルチャーセンターや、不定期に子育て支援センターでお子さん連れのママに、赤ちゃんも一緒にできるヨガを教えたりしてます。」

 

 

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子育てする時間も、働く時間も大切にするために、フリーランスを選んだ

 

「仕事は、だいたい週6日入ります。でも、レッスン自体は1時間くらいなので、準備時間を含めても1日3時間くらいで完了します。残りの時間は子どもと一緒に過ごしたり、自分のための時間を過ごしたり。仕事の時間帯が、その日によって違うので、空いた時間で出来ることも、その日によって違います。

もしも、毎日、夜のレッスン担当だったら、“夜ご飯を家族と一緒に食べられない”って、悩んでしまうかもしれないけど、そうじゃない。子ども達は、“お母さんが夜に仕事に行く日は、お父さんと遊べる”って、楽しみにしていたりするんです。それはそれで、いいのかなと思ってます。

家事も、同居している義理の母が元気なので、私がそんなに一生懸命やってるわけでもなくて、いつも助けてもらっています。」

 

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▲入園前は、子どもと一緒にレッスンに行くこともあったそう。「子どもを預けて、お母さんひとりでのリラックス感も、子どもと同じ空間で、一緒にヨガできるっていう安心感も、どちらもそれぞれの良さがあるなと思います。小さな子どもを持つお母さん達が気軽に参加できるようなこじんまりとした活動も続けていきたかったのが、正社員にならない働き方を選んだ理由の一つかもしれません。」

 

 

「子育てしながら仕事がしたいっていうのが、一番だったかな。時間にあまり縛られずにヨガだけやりたい。自分の時間も子どもの時間も大事にしながら、仕事がしたいっていう欲張りな理由で。

幼稚園活動にも参加できて、仕事もできて、時間の使い方のバランスが取れてるような気がします。

自分ひとりの時間は、意識して作るようにしてます。どんなに子どもが可愛くても、ずっと一緒だとやっぱり疲れてくるし、逆に、仕事ばっかりで子どもと過ごせなくても、心に余裕がなくなってしまうんです。仕事に出掛けるとき、ちょっと早めに家を出て、コーヒーを飲んだり、自分一人で心を落ち着けたり、ぼんやりする時間を意識的に持つようにしています。」

 

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心が穏やかになるだけじゃなく、身体の悩みもなくしてあげたい

 

「私のヨガが好きだと言ってくださる方は、“リラックスできて、気持ちがいい。”と言って、通ってくださいます。“ただ体を動かす”だけじゃなく、ゆっくり呼吸したり、何もしないでただ横になってい たり、座っていたりする時間を意識的に作っているんです。

でも、リラックスできるだけじゃなくて、身体ももっと良くしてあげたいという気持ち が あって、去年あたりから今まで避けてきていた身体の解剖学的なことや、機能性を高めるような使い方もさらに 勉強を始めました。心だけじゃなく、ちゃんと身体も良くなること を意識しながらヨガをやっていきたいなって。皆さんの身体の悩みもちゃんと聞いてあげて、レッスンに来たことによって、そこがちゃんと改善されていることを 実感していただけるようになりたいなっていうのが今の目標。

今までも、“体調不良による悩みがなくなった”と言ってくだる方はいらっしゃいましたけど、そんな方をもっと増やしたいですし、“良くなる”のレベルを上げたいんですよね。体調が良くなることによって日々の生活のクオリティが上がったり、幸福度が上がったりしたら私も幸せです。 」

 

 

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周りの人と比較せず、自分が今いる場所をただ見つめてみればいい

 

「夫の両親との同居生活で、私が意識しているのは、“あまり出しゃばらない”。 かと言って、“我慢してる”って思わないことかなぁ。苦行に耐えるんじゃないし、やっぱり総合的に見ても有難いことの方が多いので、素直に甘えて、やってもらえることはやってもらって、“将来的には、私が面倒見ます”と、そういうスタンスでいいんじゃないですかね?それを両親に直接伝えてはいないですけど、そういう覚悟では、います。

育児に対しても夫婦の考えを尊重してくれるし、好きに仕事もさせてもらってい て、恵まれた環境だと、有難く思ってます。嫁に入ってるからといって、我慢してい て大変なことばかりなわけでは ないです。

 

もし、ご主人の家族との同居生活に悩んでいたりするなら、上手に甘えてみればいいと思います。自分に出来ないことは、素直に『出来ません。お願いします』って言って、助けてもらったらいいと思います。

自分が譲れないポイント、“ここまでは許せる”とか、“これだけは言っておきたい”みたいな基準をちゃんと持っているといいんじゃないかな。それが言えないときは、“どうすれば伝わるかな?”って、ご主人と一緒に対策を考えてみては?」

 

 

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▲「絵を描いてるときは、すごく集中できて、気持ちが落ち着きます。自分と向き合える時間なんです。子どもがまだ小さいのを言い訳にして、画材も仕舞いこんでたけれど、今年はもっと自分のために絵を描きたいな。」

 

 

「レッスンでは、まず初めに“人と比べないでください”ってお話をするんです。

“周りの人と自分を比べないで、今の自分自身の身体や心の状態を見つめてください。それを受け入れられないときは、受け入れなくても良い。今いる自分の状況を客観的に見つめて、ただ、それを受け止めてください”と。

 

ヨガも生活も繋がっているなぁと思うんです。ヨガと同じように、育児環境も、家庭や夫婦の関係も、人と比べるものじゃないなって思います。

そういう気持ちを大事にしながら、暮らしています。」

 

 

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取材後記

 

インタビューの際には、次男くんが同行してくれました。感情表現がとても豊かでやんちゃなんだけど、気持ちや行動の落ち着いて安定した様子に、藍さんの穏やかで優しい人柄が映し出されているようでした。

出産前後やUIターンなどで自分を取り巻く環境が大きく変化したとき、体調や心のバランスを崩してしまったり、自分の今いる状況に不安や焦りを感じてしまったら、藍さんのヨガで、今現在の自分自身を見つめてみてください。

きっと、自分らしく前に進むことのできるエネルギーを得られるのではないでしょうか。

 

佐藤さんのヨガブログ

https://aiyogablog.wordpress.com/

 

Profile

佐藤藍さん

岐阜県出身。ヨガインストラクター

URL:  https://aiyogablog.wordpress.com/




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