はじめまして。私は、山形県の内陸地方に住む山形歴13年目の1児の母、山田貴子です。これからヤマガタ未来ラボでコラムを書かせていただくことになりました。

私のはじめての雪国暮らし

瀬戸内海沿岸の雪の降らない小さな漁村から山形に嫁いで、今年で13年目になります。

「山形弁あて、何喋っでんだがわがんねべ?(笑)」と、採用面接で落とされたり。雪道を歩けなくて骨折もしましたし、孤独を感じて夫婦の危機にも何度も遭遇しました。

そんな私の絶望的な山形暮らしを支えてくれたのは、東京からのUターン者であり、地元育ちのママ友でした。

山形での最初の数年、山形弁を聞き取れず、話しかけられるのが恐怖に感じる瞬間さえあった私を助けてくれたのは、東京で10年の学生・OL生活を経てUターンした同僚でした。

理解できずに困っているときにさりげなく通訳してくれたり、山形での暮らしの不便に感じることを共感、アドバイスしてくれたり。当時、精神的に随分助けられていました。このことは、今でも本当に感謝しています。

山田

(↑『花笠まつり』に初参加。観てるだけよりも、踊るのがやっぱり楽しい♪)

ようやく山形で生きていく覚悟のできた4年目に子どもを授かりましたが、物理的に実家を頼ることもできず、姑もおらず、産後うつをこじらせた私は、孤独に陥りました。ストレス発散の方法は、食べることだけ。

太ってしまったことで、ますます人とのコミュニケーションが嫌になり、ストレスは増大。さらにコンプレックスを募らせていく悪循環にどっぷりハマってしまいました。

山田2

(↑以前住んでいたアパートの一隅にあった児童公園にて。完全に心を閉ざしていた頃(笑))

そんなとき「変わりたい!」と決意して訪れたダイエットサロンで、自分や家族等の人間関係に関わらない相手だからこそ言える愚痴、不満を全て吐き出すことができました。

頼れる肉親や友人がすぐ会える距離に住んでいる人達に、私の苦労や気持ちが理解できるはずがない…と固く閉ざしていた心が、少し開きました。

近くで励ましたり、助けたりしてくれていた人がいることに、ようやく気づきました。

そこで初めて、地元のママ達との関わりを素直に持てるようになり、私の孤独な山形暮らしは180度変わっていきました。

山田3

(↑昨年の芋煮会後の一枚。アパートを引越して5年、変わらず家族ぐるみでの交流が続いています。)

山形でダイエットセラピストに

私と同じように独りでストレスを抱えている人のために、心を解放する場所を提供したいとダイエットセラピストとしての活動を始めて3年目。

山田4

「山形県という土地」に、ストレスを感じている女性もいるんだなと感じることがあります。

 

痩せていてキレイなママが「もっと細くなりたい」と相談にみえるナゾ

十代で第1子を出産し、30歳で4人目のお子さんを出産。子育てだけの日々に追われ、気付くとアルバイト以外の仕事の経験も持たず、山形から出たこともないまま、今を迎えてしまった。自分より若くて可愛いママ、自分より年上だけど豊富なキャリアと余裕を持っているママ…と比較して、自分はただ年を重ねただけで社会人として何も持っていないのではないかという焦りが「もっと痩せたい(痩せれば他人に認められるはずだ)」という欲求に現れたようでした。

山形以外の土地を知らない。都会への憧れ…などから、山形を離れていった同級生や、都会からやってきたママ達へのコンプレックスを募らせているような印象を受けました。

日本海

(↑酒田港夕日クルーズにて。四方を山に囲まれた山形市内、ときどき汐の香りが恋しくなります。)

 

 

自分の故郷なのに受け入れられていない…?

山形市内の高校を卒業後、県外へ進学・就職。結婚と出産を経て、数年前にUターン。

ホームであるはずの地元なのに、自分がヨソモノ扱いされている感覚に悩む。自分自身の感情を抑え込むことによって大きなストレスを抱え、体調を崩し8㎏も太ってしまった。

あるとき、「誰かに遠慮したりしないで、自分らしく生きよう!」と決意。他人の顔色を伺いながら発言することをやめ、自分の気持ちを素直に表現してみることに。すると、自然にみるみる体重が落ちていったそうです。

生まれ育った愛する土地だからこそ見えてしまう長所と短所の表裏一体な部分。もっとこうすればいいのに…と、もどかしく感じてしまうこともあるようです。

鳥海山からの日本海

(↑鳥海山展望台より臨む日本海。ホームシック?解消のため、年に数回海へ連れて行ってもらいます。)

 

 

県外出身ママ×地元ママ=ライバル?

子育てママを応援するイベントに関わらせていただく機会がありました。

その中で、転勤族ママのグループと地元ママのグループに交わりがないことに気付きました。

山形では、一人で参加したとしても、知り合いや「知り合いの知り合い」に出会い、初対面でも共通の話題で盛り上がることが多いように感じます。他県出身であることにより話の内容が理解できず疎外感を感じる場面には、私もこれまで何度も遭遇しました。

きっとそんな場面をたびたび経験し、転勤族ママだけのコミュニティが派生するのだと思います。

ソリ滑り

(↑スキーもスノボも、いまだ未経験。童心にかえって、誰よりもソリ滑りを楽しみます(笑))

 

あるとき、地元ママに悲しそうに言われたことがあります。

「県外出身のママって、どうしてあんなに山形のこと悪く言うの?こんなに自然豊かで良いところなのに。」って。どうして“何もない”って、つまらなそうにするの?って。

 

私自身、信号もないような田舎で育ったので“東京から来た人”に構えてしまう感覚は、とてもよくわかります。

転勤族ママ達の都会的な雰囲気や訛りのない言葉遣いなどにコンプレックスを刺激され、ますます接点を失ってしまっているようにも感じます。

決して、田舎をバカにしているとか、カッコつけているとかではなく、ただ“普通”に振る舞っているだけ。“普通”のモノサシが、ただ違っているだけ。

紅葉

(↑山形県総合運動公園の銀杏並木。紅葉狩りは、遠出ドライブして行くものだと思っていました。素敵な場所は、身近にある。)

 

そして、地元ママが田舎コンプレックスを感じる部分。例えば、田舎特有のお節介とか。

「世話焼きでよ~。悪れなぁ」って、自虐も含めてよく言われます。これに対するリアクションで、相手を図っているように感じることもあります。もっと直球でいいのにな…って思ったりしますが、そんな不器用さも愛すべき魅力のひとつ。

欠点だと思い込んでいたところを認められたとき、それを愛せるようになります。

地元山形を愛する気持ちを、もっと純粋に表現できたら気持ちも楽になると思います。

 

情報誌や口コミサイトに載ってない山形の魅力を教えてくれたり、直にそれを感じさせてくれたりするのは、昔からの山形を知っている地元のママ達です。

彼女達が素直に、山形を伝えてくれたら、県外出身のママ達も、もっとまっすぐな気持ちで山形のことを知りたい、楽しみたいって言えるんじゃないでしょうか。

 

ずっと地元、UIターン、転勤族…いろんなママが混ざり合うことで、とっても素敵な相乗効果が生まれると思いませんか?

価値観の違いを知り、認め合うことが、小さな幸せを積み重ねていく第一歩です。

四つ葉のクローバー

(↑「ママの分の幸せも見つけたよ」とプレゼント。子どもに気付かせてもらうことも、たくさん。)

 

ストレスを減らし、山形での育児をより楽しみたいママのための交流会つきの講座を計画しています。

・山形がなんかシンドイ人、同郷出身の友達が欲しい人、育児疲れ中… ちょっと肩の力を抜きたい人など、ぜひご参加ください!詳細が決まったら、未来ラボサイト上でお知らせします!お問い合わせ→shisui1424@gmail.com (山田まで。ご意見ご感想もお寄せください)

 

身近に相談相手がいない、ストレスでドカ食いがやめられない、または食べられない、などありましたら、どうぞお気軽に相談してくださいね。【ダイエット専門店 紫翠Shisui

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