人が活動をするのを支える根本的な要素って、心・技・体だと思うんですよね。

ども、山奥でメキメキと体力をつけている田口(@tagu_h1114_18)です。

山の暮らしをしてきて2年が経つのですが、確実に自分の体力が向上したように思えます。

東京でデスクワークと営業ばかりしていた頃に比べると、体を使って農作業をしたり山仕事をすることが増えたからという要因はもちろんあるのですが、以前にかなり活動量は増えた。

朝ごはんを簡単に済ませて事務作業をし、昼飯を作って食べては農作業をする。夜はご飯を作り、食器を洗い、洗濯をしてゴミを出し、会議に出たりブログを書いたり本を読んだりする。

そんな日々を連続させて過ごせるようになったのも、一つの要素として仕事をする体力がついてきたからだと思う。

以前、日本人は働きすぎという記事を書いていて、今でも一ヶ月に一日二日は全く何もしない日が存在する。

けれど今は、全く何もしない休日さえも、可能な限り何かしらの活動したいなぁ…と思っている。

こんなことを思うようになったのは、地域でモンスター級に働くおじいちゃんの姿を見て、体力も活動する上で基本的な能力だなぁと思ってきたからです。

超ブラック企業のような働き方をするハイパーおじいちゃん。

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世間一般的には65歳を超えたら立派な高齢者で現役引退。余生を楽しく過ごしましょう♪

都会ではそれ相応の雰囲気を漂わせているのに、田舎には70歳を超えても現役バリバリで農作業をやっている人が沢山いる。

「田舎のおじいちゃんはとにかく元気!」

そう感じたことがある人も少なくないと思います。

僕の住む大鳥にも、「いつ休んでいるんだ?」と思えるくらい活動しているおじいちゃんがいる。

御年、72歳。

朝4時に起きて山菜を採りにいき、7時半ごろに帰ってきて朝ご飯。

8時~田植え。12時にお昼ご飯を食べながら送られてきた資料に目を通す。13時から田植え再開。18時まで働いたら家に帰り、したくを済ませて会議に出席。その後に御飯を食べて22時に就寝。

雪国では冬眠期間とされている冬でも、雪が降れば朝3時に起きて除雪車に乗り、夕方まで除雪作業。

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「ブラック企業みたいに働くねー!」だと冗談半分で言う人がいるくらい、その方は動いているんですよね。

これは、とある一日を切り取ったまでに過ぎないのですが、この方が一日中家でゴロゴロして過ごす…という姿が全く想像できないんです。

鬼です。

若くてはるかに体力がありそうな僕でも、真似できません。笑

おじいちゃんがここまで働くことが出来るのは、昔から山仕事で培った体力を十分に備えているから。

同じような作業を何十年も繰り返し、「この時期にはこれとこれとこれをする…」というのが完全に体にインストールされているんですよね。

体力は知性や精神、創造性、技術と同じくらい大事。

現代のビジネスの世界では、頭のいい人、頭の回転が早い人、見事な創造力でモノを作り出す人にスポットライトが当てられがちです。

今までにないものを生み出す、演出して人に感動を与えるには、それ相応の経験と知性が必要。

「あの人スゴイよねぇー!」と評価される人は、切れ味鋭い意見を持っていたり、創造力豊かな表現をしている。

一方で、ビジネスの世界で中々スポットライトを浴びないのは『体力』。

「お前、仕事する体力あるよねー!」なんて、会社の飲み会くらいでしか話題にしかならない。僕は体育会出身だけど、注目されるのは成績だけで、「体力あるよねー!」なんて一度も言われたことがない。

『体力』に変わる言葉として、エネルギッシュとか、パワフルという言葉が使われているような気がするけど、それともニュアンスが違うように思う。

目で見てわかりやすい「元気ハツラツ!」な人じゃなくても、淡々と仕事をこなすことができる人はいるし、仕事ができる人もいるから。

けれど、目の前にいるおじいちゃんは、72歳になっても日々の活動を連続させることができている。

これは圧倒的な『体力』があるとしか言い様がない。

体力は、結果を生み出すため、取り組む姿勢を保つための超重要な要素になる。

そして『体力』は、知性や精神・創造性・技術と同じように、日々の積み重ねがなければ身につかないもの。

何も、ブラック企業ばりに働いたほうがいいと言いたいのではない。

誰かに言われたことを嫌々やり続けるモチベーションや体力を持つこととは意味合いが全然違う。

地域のおじいちゃんが活動し続けられるのは、自分ごととして責任感を持ちながら楽しんでやれているからだと思う。

踊らされずに自ら踊る。

そういう根っこを前提としながら、個人差はあれど活動する基盤としての『体力』にもフォーカスを当てたほうがいいんじゃないかな~って思うんですよね。

終わりに…

情熱大陸とかで取り上げられる人たちは間違いなく知性・精神・創造性・体力・技術を持ち合わせているはずなのに、30分という短い時間の中で伝わってくるのは知性・精神・創造性・技のことばかり。

それくらい体力というのは、日々の連続を身近で見ている人でなければ伝わってこないもの。

けど、地域で活動する人たちを見てみれば、『体力』も他人から評価されても良い立派なスキルじゃないかと思った。

「心・技・体」という言葉があるように、体のこと、体力のことも自分の中で大切にしていきたいし、人を見る上での価値観として持っておきたいと思う。

そして日々活動を続ける人たちをスグそばで見ている僕のような人間が、そのことを伝えていければいいなぁと思った。

せば、またの。

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この記事を書いた人

田口 比呂貴

1986年生まれ、大阪育ち。法政大学を卒業後、電子部品メーカーに勤務。2013年から鶴岡市地域おこし協力隊として大鳥地区に移住。現在、マタギ見習...

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