山形の仕事と「出会い直す」山形仕事図鑑
「山形で働くって、どんな感じなんだろう」 まだ答えが見つかっていない人も。
「あの会社って、こういう場所でしょ」 すでに自分の中で答えを決めている人も。
業種や職種への「イメージ」、世間の「思い込み」、昔の「常識」を一枚ずつ剥がしてみると、 そこには、あなたの想像を超えた「山形のリアル」が隠れています。
ここは、「山形で働く」のイメージを、意外性でアップデートする、予期せぬ可能性に出会う場所。
今回の山形のしごと「観光名所での接客(ホテル編)」

※イラストはイメージです。
「接客=陽キャ(明るい人)がするもの」って思ってませんか?
「私はコミュニケーション得意じゃないから接客は向いてない」
そう思って、接客を避ける人は少なくありません。
でも、工場のように黙々と働く仕事を選ぶ仕事を一度経験してから・接客と工場を比較してから「人と関わる仕事」を選ぶ人も結構います。
実は、接客の現場で求められているのは、営業マンのようなノリの良さや、派手なコミュニケーションではありません。
人と関わるのが得意とは思っていない人が、活躍している接客業もあります。
「自分は接客の仕事する?しない?ていうか、できる?」
そんなモヤモヤを持つ人に向けて、実際に接客として働く20代の方に、「働いてみてどう?」とお話を伺いました。
話を聞いた人

蔵王ロープウェイ株式会社 Kさん(左) 山形市出身|入社10年目|ホテル部門
蔵王温泉スキー場の一番右側のエリアで山頂まで登るロープウェイと、「蔵王アストリアホテル」を運営する蔵王ロープウェイ株式会社。ホテルは設備は古いものの、お料理と接客がお客様に評価されて口コミ高評価なんだとか。
今回、聞き手を務めるのは、大人の社会科見学部活動「オチャノミ」メンバー社会人・高橋さん(右)です。
「蔵王」での働き方

うわ〜!!本当にホテルの目の前がゲレンデなんですね!蔵王の大自然の中で働くっていうのは、どんな感じですか ?

いい面で言うと、ちょうど西日がここから下るところなので、西日が綺麗に見えるのもあって、景色はすごい綺麗です。西日が沈む時間帯は、本当にきれいで。思わず写真を撮っちゃうくらい、ネットに載ってるような景色が撮れます。
ちょっと嫌だなと思ってるのは虫が多いっていうところだけが、、、(笑)
特に冬前位になるとカメムシとかがだいぶ大量発生しちゃうっていうのが(笑)、そこだけはちょっと何年経っても慣れないですね。

「THE・山」って感じですね笑。夏は避暑地、冬はウインタースポーツと、蔵王は四季折々、お客さまがいらっしゃるんですよね。実際に働いてみて、働く前に想像してたこととのギャップって何かありますか。良い点でも、悪い点でも。

蔵王だと冬と夏でだいぶ働き方も変わっちゃうので、ギャップはもの凄く大きいかと。冬はかなり忙しいです。逆に夏はその分通勤とかは、普通の道路なので来れるんですけど、繁忙期になるような連休以外だとお客様が減ってくるなど働き方は冬と夏でだいぶ違います。

ホテル部門の働き方ってどんな感じなんですか?

休みは、冬は休みが少なく、夏は休みが多いです。(4月〜11月は、水木がホテル休館日となり、完全週休2日制で週休3日ペースの時もある。12〜3月は繁忙期)
4月〜11月は、続けて取れるので旅行とかも行けるぐらいで。休みを取るのに「え、休み取るの?」みたいな感じにはならなくて。「どこ行ってくるの?行ってらっしゃい!」みたいな感じで、なので、休みは取りやすい方かなって思ってます。
今の仕事を選んだ理由は?

「選んだきっかけは何でしたか ?」

寮があるっていうところで選びました。もともと一人暮らしをしてみたいなっていう気持ちはあったんですけど、親が今いる実家から離れてというのが、ちょっと勇気がなくて。寮があれば、行ったり来たりもできるしなって思いました。
他にも寮がある会社はあったんですが、うちの父が「蔵王ロープウェーだと大きい会社だし、福利厚生もしっかりしているし」っていうことで、ある意味父の推薦みたいな感じです。当時の社長を知っていたのもあって、父としては安心だったみたいです。

他にも選択肢があった中で、最終的にここに決めた理由は何ですか?

他に選択肢の会社が工場系だったんですが、工場系の見学に行った時に、あまり工場系が合わないかなって思ったので。ほぼ 2択だったのでこちらを選びました。製造業務で、あまり人と関わらない、決められた仕事をやるっていう感じだったので。
山形市内の自宅からも通いやすい距離だったというのもポイントです。
私の強みとしては、人と喋ることとか笑顔とかが人より多いなと思ってるので、それもあって、人と関わる仕事の方が良いなと。
あと、ちょうど母もホテルのフロントで働いているのもあって、フロントの仕事にもちょっと興味があったっていうのもあり、この仕事を選びました。

なるほど、興味もあるし、自分の強みが生かせるんじゃないかっていうところが決め手だったんですね。
蔵王という場所は、地元の人も、県外、海外からも結構いらっしゃいますよね。 地元の人や観光客の方たちと関わっていて、印象に残ってる出来事はありますか?

入社1年目の時に、先輩が後ろでフォローしてくれている状態で、チェックイン・チェックアウトを一通り担当しました。お客様も新人だと分かってくださっていて。対応を終えた後にかけられた言葉は、今も心に残っています。
『ありがとう。ちゃんとできてたよ』『気持ちよく帰れた』ってすごく温かい言葉を言ってもらえて。すごく達成感がありました。その出来事が一番何年経っても覚えてますね。

お客様からの声が、その時にもらったっていうのも大きいですよね。
今まで 10年 近く仕事をされていますが、この仕事をしていて、何か自分が変わったなあ、成長したなあって感じることってありますか ?

もともと話す事は、そんなに得意な方ではなかったんですが、基本的に笑顔だったりとか話をするっていうのが出来てたっていうのもあって。この仕事に就いてからは、初対面の人とも、喋る事がかなり上手くなったかなっていう風には感じています。
今までだったら、ショッピングとかしてても、店員さんとはあんまり喋らなかったのが、この仕事についてからは、店員さんともお話できるようになったりとか。誰とでも喋れる様になったのは、大きかったかなって思ってます。
雑談からアイディアが生まれる職場

職場の雰囲気って、どんな感じですか ?

職場での人間関係はかなりいい方だと思います。今いる副支配人もだいぶきさくな性格なので、冗談を言えるような、みんなのママみたいな感じの人です(笑)
雰囲気としては、その人のお陰で、結構和らいでるかなっていう感じがあります。

人間関係が良いって良いですよね。

はい。人柄がものすごく良くて。ちょっとしたミスとかも逆にこっちが笑えてきてしまうような(笑)。ギスギスしないような感じです。
私の上の人で 30代ぐらいの女性の方も 1人いるんですけど、その方も性格としてものすごくいい人なんですけども。結構サバサバしてるタイプの人なので、それもあって、女性特有のねちねちしてるようなこととかもなくて。言い合える関係になっています。
普通だったら、気安く話しかけられないぐらいの年齢でも、同じ年代のような感じで、話ができるぐらいの関係になれてるかなと思ってます。

あっ先ほどお会いしました!すごいあったかいオーラが出てましたね。立場としては、直属の上司だけど、冗談も言い合えるし、フォローもしてくれるしなんですね。
先輩、上司との関係で印象に残っているエピソードはありますか ?

職場でみんなで雑談しながらお絵描きをして塗り絵をしていて、それがとても味があるイラストで、面白がってネタとしてトートバッグに貼り付けて飾っていたものが、商品化しました!笑 雑談がなかったら、生まれてなかった商品ですね。今ではお客様に結構コアなファンもいます(笑)

えー!何、そのフランクな職場(笑)すごいですね!
最後に、これからどんな働き方をして行きたいとか、イメージを教えてください。

私の後に入ってくる後輩の人たちが働きやすい職場にしたいなって思っています。
人間関係とかで辞めるってならないように、フォローできるような人間になりたいです。
あと、最初の頃思ってた「休憩時間が長い」とかも改善できたらいいな。その辺は今副支配人と一緒に相談しながら、こういうのがいいんじゃないって話も、ちょっと進めてる状況です。
若い人向けに、「ホテルで働く人は、やっぱり拘束時間が長かったんだ。」となるよりは、「意外と働きやすいんだ」と分かれば、もうちょっと働きたいなっていう人が増えるのかなって。若い人の目線として、その辺をしていきたいなって思ってます。

自分が実際働いてみて感じていたギャップを今度は、下の子たちが入ってきた時に、そこを改善できればと考えているんですね。
若いのに、次の世代のことを考えているなんて、かっこいい!応援してます!
接点を感じるポイントがあったら、「相性が合う」かもしれない。
山形で働く人たちの言葉や日常「山形仕事図鑑」、いかがでしたか?
お話を伺って、フランクな職場の雰囲気が伝わってきました。
仕事・会社選びは「相性」が大事。
「自分だったらどう感じるか」「どこに惹かれるか」「どこは合わなそうか」そんな視点でぜひ眺めてみてください。





