東京都世田谷区の尾山台で11月16日、「山形金山市場〜尾山台まるごと金山マルシェ〜」が開催されました。
山形県最北部の金山町と関係人口が協働し、商店街の3会場を舞台に町の魅力を発信。約300名が訪れ、特産品の販売や学生開発のスイーツ、金山杉を使った木工品などが並びました。

スタディツアーから生まれた”金山のおみやげ”
このマルシェは、令和7年度金山町関係人口創出事業として8月・9月に実施されたスタディツアーの成果発表の場として企画されたもの。
8月のツアーには東京都市大学の学生約10名が参加し、「金山のおみやげ開発」をテーマに、ニラ畑や落花生畑、林業の現場などを体験。その後、東京・尾山台のコミュニティスペース「タタタハウス」で試作を重ね、金山の名産品を活かした新スイーツを完成させました。
9月のツアーには、金山町に関心を持つ主に首都圏在住の社会人が参加し、金山杉を中心として町内の一次産業について学び、金山杉を使用した木工品を販売する「岸家具店」の端材を再利用した木工アクセサリー「koguchi」や、金山の自然素材を使った展示物を制作しました。


東京にいながら金山を体感できる1日
会場となったのは、ハッピーロード尾山台商店街内の3つの協力店舗。
「タタタハウス」「WARP HOLE BOOKS」「スタークリーニング」
https://oyamadai.com/
3会場を巡るスタンプラリーも実施され、コンプリートした来場者には岸家具店の金山杉コースターがプレゼントされました。尾山台全体を「リトル金山」として演出する工夫が、来場者の回遊を生み出しました。



マルシェ前日の11月15日には、ビーナッツの着ぐるみを着たメンバーが商店街を練り歩き、金山町のパンフレットとビーナッツを配布。地元の人々との交流を深めながら、翌日の開催を広く告知しました。


マルシェ当日は、金山町の特産品や新たなおみやげが会場に集結!
物販コーナー
- ビーナッツ製品(素焼・揚げ塩・甘納豆・ペースト・ご飯のもと)
- つや姫(米)
- 漬物各種
- デカ玉こん
- 岸家具店の金山杉商品

飲食メニュー
- ビーナッツご飯&芋煮セット(20食限定)
- 山葡萄スカッシュ
- 金山三山モンブラン
- ビーナッツペースト使用アイス

展示
- 金山杉ジェンガ(fauntrobar協力)
- 金山町で採取した植物標本(鹿の角・どんぐり・くるみ・もみじ等)
- 金山杉紹介パネル
- 金山杉ジュエリー・キーホルダー・アロマディフューザー

スタディーツアーを通じて現地で体感した「金山らしさ」を、参加者それぞれの得意な方法でプロダクトに落とし込み、展示販売を行いました。
金山愛に溢れる”チーム金山”がマルシェを企画・実施
今回の企画・運営を担ったのは、東京都市大学の学生10名、主に首都圏在住の関係人口7名(カメラマン、デザイナー、会社員等)、そして金山町役場職員と地域おこし協力隊。 年齢層は20〜40代、職業も居住地も多様なメンバーが協働し、「チーム金山」として一つのイベントを創り上げました。
参加したメンバーからは、こんな声が寄せられています。
「金山の関係人口同士のつながりができて良かった」 「役場職員と尾山台で協働できたことが励みになった」 「展示やスイーツを通じて金山らしさを伝えられたと感じた」 「常連客が少しずつ増えている実感がある」


来場者の声「金山を知るきっかけになった」
来場者からはこのような感想が寄せられました。
「去年もビーナッツをもらって美味しかった。今年も買っていく!」 「つや極み焼酎が美味しかったので、ふるさと納税で購入した。」 「金山を初めて知った。スキーをしに行ってみたい。」 「実家が山形。帰省の際に金山にも立ち寄りたい。」 「大学の卒論で金山杉を扱ったことがある。東京で金山に出会えてうれしい。」
金山町を訪れたことがある人も、初めて知る人も、それぞれに金山への関心を深める機会となりました。
関係人口の”深化”を目指して
今回のマルシェは、単なる物産展ではなく、関係人口が主体となって金山の魅力を発信する試みでした。
金山町では今後も、都内でのPRイベントを継続的に実施していく予定。金山町に住んでいなくても活動に参加できる関係人口コミュニティをさらに活性化し、首都圏在住者と町民が協働する「チーム金山」として、持続的な活動基盤の形成を目指しています。
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金山町
山形県の最北部に位置する人口5,000人ほどのまち
観光よりも暮らしという言葉が似合う小さな山里「金山町」
金山町には金山町にしかない時間...










