山形県金山町で3年間実施している、“金山らしい” インバウンドの形を模索する関係人口事業「金山微住」をまとめた台湾向け金山パンフレット「金山微本」が完成しました!
微住®とは
「微住®」とは、台湾と日本をつなぐ文化交流プロデューサーであり現役アーティストでもある田中佑典さんが提唱する、一般的な観光でも移住でもなく、暮らすように1~2週間程度、地域の滞在を楽しむ旅を指す造語です。参加者は「微住」を通じ金山町と継続的な関係を築き、台湾と金山のコミュニケーションの機会を育みながら、通常の旅行では味わえない時間を体験していただきます。
微住®コーディーネーター

生活芸人 田中 佑典
福井県福井市出身。
アジアにおける台湾の重要性に着目し、 2011 年から台日間での企画やプロデュース、執筆、コーデ
ィネーターとして台日系カルチャーを発信。また地元福井からインバウンド/地方創生にも尽力し、地
域に携わり“ゆるさと”をつくる旅の形として『微住®』を提唱。コロナ禍で、福井県中を全て徒歩で横断
する旅を「微遍路」と題し、約 950km 全市町村を完歩。
台湾式の中国語の語学教室「カルチャーゴガク」主宰。 2018 年度ロハスデザイン大賞受賞。
「金山微住」の3年間
金山微住はコロナ禍である2022年から3年間実施されてきた関係人口事業です。
1年目は「森のまちをクリエイティブに遊び、暮らす」をテーマとして、神室山のふもとにあるホテル「シェーネスハイム金山」を拠点に、金山の森と自然の中で暮らし、時には地元のお手伝いをしたり、クリエイターならではの地域への「タメづくり※」を通じた交流を行いました。
町内の家具屋さんに弟子入りして木工を学ぶ人がいたり、金山町の有名演歌歌手とコラボをしてミュージックビデオを撮影するなど、参加者のクリエイティビティが存分に発揮された旅となりました。
※タメづくりとは「微住®」のコンセプトの1つで、地域のタメになることを残していくことで地域との関係が持続していく微住的ものづくり。
2年目は「日本の地方観光×関係人口」をテーマとして、台湾から参加者を募りました。10月2日から10月8日にかけて台湾から、茶道家や音楽家、デザイナーなど7名が来日し、町民との交流を深めました。また、町内をめぐるなかで、金山町の暮らしや文化、食、言語に触れながら滞在を楽しむ姿がみられました。微住最終日となる10月8日には「産業まつり」が開催され、台湾風の特製タレの販売や、持参した貴重なお茶を使った出店を行い、多くの方々とコミュニケーションが図られました。


3年目も台湾から6名の参加者を迎えて実施されました。バンドボーカルやカメラマン、パティシエなどのクリエイターが参加し、金山の暮らしを堪能しました。新庄市で行われていた「kitokitoマルシェ」にも、参加者それぞれの特技を持ち寄って出店。参加者自身が所属するバンドの曲を生演奏したり、台湾マッサージの実施や書道、中国茶の体験などを行いました。さらに、3年目ともなると過去に微住に参加したメンバーが入れ替わり立ち替わりやってきて、金山への再訪を喜ぶ姿が見られました。


「金山微住」の3年間をまとめた台湾向け金山パンフレットが完成!
そんな3年間の金山微住をまとめ、微住参加者から見た金山の魅力がぎゅぎゅっと詰め込まれた台湾向け金山パンフレット「金山微本」が完成しました!
微住コーディネーターの田中さんを中心に微住参加者と共同制作したもので、今後台湾で配布する予定です。
以下のURLからも金山微本のデータをご確認いただけます。
ぜひご覧ください!
https://mirailab.info/wp-content/uploads/2025/03/2501_BIBON_0315lite_compressed-2.pdf
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この記事を書いた人
金山町
山形県の最北部に位置する人口5,000人ほどのまち
観光よりも暮らしという言葉が似合う小さな山里「金山町」
金山町には金山町にしかない時間...