山形県金山町地域おこし協力隊の川村です。

書店のない町・金山町で、町民の皆さんに本に親しみを持って触れていただきたい、本を通して町内外の方々のコミュニケーションが生まれる場をつくりたいとの思いで、移動式書店「かぷりば」をはじめました。

将来的には町内の空き店舗を借りて、金山町の観光案内所、コミュニティスペース、本屋が一体となった“金山のキーステーション”をつくりたいと思っています。

その第一歩として、5月3日開催のかねやま「街市」、6月9日開催の「こもれびマルシェ」に本屋さんとして出店しました。

「かぷりば」とは

「かぷりば」は、金山町地域おこし協力隊に令和6年4月1日より就任した川村が行なっている移動式本屋です。

将来的には町内の空き店舗を借りて、金山町の観光案内所、コミュニティスペース、本屋が一体となった“金山のキーステーション”をつくりたいと思い、まずは移動式本屋として町内外のイベントに出店しています。

「かぷりば」は少し個性的な名前ですが、carp(カープ)=鯉・river(リバー)=川の単語を組み合わせて、「かぷりば」です。

「大堰」で鯉が泳ぐ様子が印象的な金山。金山らしさを表す単語を入れたいと思ったことと、川村の「川」をとって自分らしさを表現したいと思い、この名前にしました。

本屋以外にいろいろやる時も、BAR営業をするなら「かぷりbar」、リサイクルショップをするなら「かぷReば」、なにかクローズドなイベントをするなら「かぷり場」?など、本屋から派生してさまざまなイベントが生まれた時にもアレンジがきくかな、という狙いもあります。

仕入れや本の並べ方などの本屋のいろはについては、私が東京の大学に通っていた時に頻繁に通っていた書店「WARP HOLE BOOKS」さんにご協力いただいています。
https://warpholebooks.jp/

選書は、私が移住してから仲良くなった町民の皆さんにアンケートをとり、この結果をもとに仕入れているほか、金山らしい本(キーワードは山菜、山、川、釣り、旅 など)や金山の皆さんにぜひ読んでほしい本、絵本などを選んでいます。

本屋さん「かぷりば」初出店はかねやま「街市」

「かぷりば」の初出店は、5月3日に金山町中心部で行われた、かねやま「街市」でした。

当日は、金山でお世話になっている方や、通りすがりの方まで、40-50名の方が来てくださりました。本は4冊売れました。

協力隊に就任して1ヶ月ということもあり、まずは街市に来てくださった皆さんに私の自己紹介をする気持ちで出店しました。実際に出店中も、「面白い取り組みですね」などと声をかけていただきました。前々から「本屋をやろうかと思ってます」お話ししていた町民の皆さんには、ひとつ形になったところを見ていただけて嬉しかったです。

また、今回の出店は、「WARP HOLE BOOKS」の運営に関わっている私の大学の同期・マイマイに手伝ってもらいました。マイマイのやわらかい雰囲気もあり、和やかな空間が生まれました。

ちなみにマイマイは川崎舞さんというお名前で、マイマイに積極的にお手伝いいただく見込みであることから、かぷりばの「りば」には川村の「川」に加えて川崎の「川」も含まれています。

川村と川崎コンビで、無事に初出店を終えました。

2度目の出店は「こもれびマルシェ」

2回目の出店は、山形県遊学の森で行われた「こもれびマルシェ」でした。

当日は70人近い方にお越しいただき、13冊も本が売れました。
金山生活でお世話になっているみなさんにお越しいただき、知り合いが知り合いを呼んで賑やかな空間が生まれました。

かぷりばのテントの下で「バーバパパなつかしい~」「土井善晴いいわね」「最近元気にしてたの?」「赤ちゃん大きくなったね~」など、本に関係あることから日常のあれこれまでたくさんの会話がなされていて、なんだか感動といいますか、この賑わいが見れてよかった、と思いました。

また、「こもれびマルシェ」数日前に本屋の活動を掲載いただいた河北新報さんの記事を見て、金山観光のかたわら「かぷりば」を訪れてくれた方などもおり、金山のおすすめスポットなどを紹介させていただきました。

「かぷりば」の活動は、本屋兼コミュニティスペース兼観光案内所の機能をもった金山のキーステーションをつくる、という試みですが、この日のこもれびマルシェ出店では、まさにそのような場所になっていました。

「かぷりば」の今後を一緒に考えてくれる方が増えていったらいいな、と思いながら、次の出店に向けて準備を進めています!

今後の展開

将来的には町内の空き店舗を借りて、金山町の観光案内所、コミュニティスペース、本屋が一体となった“金山のキーステーション”をつくりたい、との思いを実現するために、引き続き移動書店としての活動と、「かぷりば」の想いに共感してくれる仲間を募るための活動を行なっていきます。

次回の出店は以下の通りです。
6月29日(土)13:00-17:00 @マルコの蔵前
6月30日(日)9:00-12:00 @マルコの蔵前(青空市 内で出店)

また、6月29日10:00から、今後の「かぷりば」の展開をみんなで考える「かぷりば 本屋さん会議」の開催を予定しています。町内外関わらず、一緒に本屋さんやコミュニティスペースをつくっていきたい、という皆さんと、おしゃべりしながら「かぷりば」の作戦会議をする会です。
参加をご希望の方は私のInstagramまでDMをお願いします。
川村Instagram:@y.kawamura_kaneyama

さらに、本屋さん出店時には、私の「かぷりば」への想いを綴ったフリーペーパー「かぷりば通信」を配布しています。今後も随時発行していく予定です。
過去の「かぷりば通信」は私のInstagramから読むことができるほか、金山町内の「交流サロンぽすと」から現物をお持ち帰りいただけます。

河北新報さん、YBC news every.さん、YTS ゴジダスさんに「かぷりば」の活動を掲載いただきましたので、こちらもぜひご覧ください。

河北新報
https://kahoku.news/articles/20240606khn000027.html

YBC news every.
https://news.ntv.co.jp/n/ybc/category/society/yb91d588bcb2d74ba7b37cf39d67e2924a

YTS ゴジダス 「奮闘!地域おこし協力隊」
https://youtu.be/TXt-nCgar94

今後の「かぷりば」もよろしくお願いいたします!

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この記事を書いた人

金山町

山形県の最北部に位置する人口5,000人ほどのまち
観光よりも暮らしという言葉が似合う小さな山里「金山町」

金山町には金山町にしかない時間...

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