山形って何にもない?友達が遊びにきたらどこに行けばいい?

縁あって山形にきたから、せっかくの山形LIFEを有意義にしたい!

そんな人のために、学生記者Narumiが山形県内のおすすめ店を紹介します。

 

第7弾のお店はこちら!

「たぶん日本一のげそ天です」

こんなコピーを掲げてテレビや雑誌に多数登場、Instagramでも千人を超えるフォロワーを持つ地域密着型スーパーマーケット「エンドー」。

中心市街地からは離れた場所に位置し、規模も大きくはない商店が、なぜこんなに盛り上がっているのだろうか…?? その秘密を探りに、エンドーに潜入してきました!

外観1

山形駅から電車で7分。羽前千歳駅から徒歩1分のところにある、こちらの建物が「エンドー」。電車の待ち時間に訪れるのにも便利な立地です。

げそ天のぼり

この「げそ天」のロゴ、一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか。「天」のはらいの部分が、イカの10本足になっている面白いデザインです。

店内には野菜や惣菜、調味料、酒など、スーパーらしい商品が多数並びます。

店内

そんな中、店の一角で強烈な存在感を放つこのコーナー。

げそ天推しがすごい……!

 

そもそも、「げそ天」って?

山形県民には説明するまでもないと思われますが、「げそ」とはイカの足部分のこと。これをカラッと揚げたものがげそ天です。

そばやラーメン、ビールによく合う料理で、山形のげそ天消費量は全国随一と言われています。

「料理に使わずに捨てていたイカの足を、庶民向けに安価で提供した」「生イカが入手できなかった内陸で、スルメの足を活用していた」など、げそ天のルーツは諸説あるそうですよ。

 

店内のイートインコーナーで、お店自慢の揚げたてげそ天をいただくことにしました。

げそ天

店主さんに「黒と白を頼むとインスタ映えするよ!」と勧められるがままにオーダーした、2種のげそ天。

左:いかすみを使用したブラック(小)450円、右:塩レモン(小)400円

初めは「一人でこんなに食べられるだろうか……」と不安になっていましたが、一口食べてびっくり。全然油っぽくないんです! 香ばしさと塩レモンの爽やかな風味が相まって、思わずビールが飲みたくなるおいしさです。

フライドポテトのようにパクパク食べられるので、一人であっという間に平らげてしまいました。

ほかにもカレー、チーズ、BBQなど、試してみたい味がたくさん。きっとお気に入りの味が見つかるはずです。(メニュー詳細は下部へ)

 

店主さんにインタビュー!

エンドーの3代目店主、遠藤英則さんにお話を伺いました。

遠藤さん

Q:70年続くスーパーの3代目店主として、新しいことに挑戦し続ける遠藤さん。いつから、げそ天を名物として売り出すようになったんですか?

A:3年ほど前、何かお店の名物を一つ作りたいと思い「げそ天」を売り出すことにしました。

特にげそ天が大好きというわけではなかったのですが、店にあるものを生かして、堅苦しくなくて普段使いできそうなもの……と考えたところ、げそ天に辿り着きました。以前から店で販売していたこともあり、何となく行けそうな気がしていたんです(笑)。

でも、初めの2年はなかなか売れませんでした。

その状況が変わったのは、2018年の6月に若いデザイナーさんにロゴや包装紙のデザインを作ってもらい、PRを始めてからです。これがきっかけでいろんな人に買いに来てもらえるようになりました。今では山形市内はもちろん、村山や米沢、県外からもげそ天目当てにお客様がいらっしゃいます。

げそ天の一番こだわりは、「衣」でしょうか。「げそ天の衣は固くて食べにくい」という高齢の方の声を聞いていたので、エンドーでは油っぽくなく、サクッと食べやすいように作りました。子どもさんの中には、衣が大好きでお母さんが残した衣ばかり食べるという子もいるんですよ!

Q:店主になる前はどんなことをされていたんですか?

A:学生時代には居酒屋の裏方としてバイトしていたり、卒業後はスーパーで働いたりと、食に関わることをやってきました。小さい頃からこの店を見てきたこともあって、食について考えるのは好きだなと思います。

いろんな人と関われる接客という仕事も自分に合っていると感じています。地域のお店や人と関わりながら、楽しんで店主の仕事をしてます。

Q:お店の運営で大切にしていることは何ですか?

A:「おいしいものだけ出す」ということです。惣菜は原料から選び、自分たちの手で加工することを心掛けています。

「超地域密着型スーパー」として、近所の方が日常的に買える食品も一通り置いていますが、おいしいものにこだわって販売したいと思っています。

 

Narumi’s  Comment

地域を愛し、地域に愛されるエンドー。取材時のイートインスペースは、お買い物に来たおばあちゃんたちの憩いの場となっていました。げそ天のほかに、すじこめし・おにぎりなどの食事をいただくこともできます。

「たぶん日本一おいしいげそ天」を食べに、そしてどこか懐かしく落ち着く空間で癒やしを得るために、バスと電車を乗り継いでもぜひ行きたいスーパーです。

 

お店情報

◆住所…………………〒990-0811 山形県山形市長町2-1-33 (羽前千歳駅から徒歩1分、駐車場有)

◇電話番号………………………023-681-7711

◆営業時間……………………10:00~19:00

◇定休日…………………日曜日

◆Web………………………https://gesoten.jp/

◇Facebook………………https://www.facebook.com/gesoten.jp/

◆Instagram………………@gesotenendo

◇げそ天メニュー(2019年9月現在)

・プレーン(小¥350 中¥670 大¥1000)

・塩レモン、ピリ辛、カレー、チーズ、ワサビ、柚子胡椒 (小¥400 中¥720 大¥1100)

・ブラック(小¥450 中¥770 大¥1200)

他にも、すじこめし、げそば、げそ天丼、げそ天むす、おにぎり等食事メニューも豊富です。

 

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