あなたの食材選びの基準は?

ご自分の食卓に上がる料理の素材が一体どんな思いで、どんなふうに作られているか、意識したことはありますか?
料理を作る際は、食材は何を基準に選んでいますか?
近年は、自身の健康や美容のため、食生活の見直しをはかる人々も多くなり、様々な食材の栄養価や安全性が注目されるようになりました。
特に、野菜を摂る重要性とその質のあり方が問われるようになってきています。

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山形の頑張る農家さんを応援したい!

今年春、「スター農家プロジェクト」が立ち上がりました。
「スター農家プロジェクト」とは、深刻な農業高齢化・後継者不足のなか、地元山形で志を持って頑張る若い農家さんを応援しようというサポート事業です。

プロジェクト代表の松本典子さんは、埼玉県出身。結婚を機に山形県鶴岡市に移住してきました。
山形に住んで感じたのは、「何を食べてもおいしい」ということ。

山形の農家の方と触れ合っていく機会が増えていくにつれ、農家さんの農業に対する熱い思いを、もっと、山形の人々にこそ伝えたいと思いが強くなり、このプロジェクトを発足したそうです。
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農家さんが主役のプレイベント開催!

7月25日には、今後展開していくものの一つの柱である「農家が主役のトークイベント」のプレイベントとして「農家トークライブ vol.0」を山形市七日町の食堂カフェnitakiで開催しました。
ゲストとして登場されたのは、鶴岡市でだだちゃ豆やお米を生産しながら、農家レストランや民宿も営む、小野寺紀允さん。
この日は、小野寺さんこだわりのだだちゃ豆の生産方法と、美味しい食べ方、そして農業に対する信念を熱く語ってくださいました。
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美味しいだだちゃ豆をつくる秘訣とは

小野寺さんによると、庄内地方で生産されている「だだちゃ豆」は、基本的に、種が売買されていることはなく、各農家さんで代々受け継いでいる自家採種の種を蒔いて、各農家さんが生産しているそうです。
小野寺さんらが作るだだちゃ豆は、根の部分に存在する根粒菌を増やす土づくりも行なっています。
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根粒菌とは、根に共生している小さいコブのようなもので、これが多いと病気に強い、健康な豆になるんだとか。
根粒菌の多い肥沃な土のおかげで、栄養たっぶりのおいしい「だだちゃ豆」が育つようです。
品質を保つためにも、冷蔵方法や発送にも工夫をしており、全国への流通も実現しています。
従来地元で楽しむだけのものだった「だだちゃ豆」も、そういった品質の鮮度を保つ工夫を重ねることで、全国的に新鮮なまま美味しく食べてもらうようになりました。

 

農家と消費者がふれあうことの大切さ

小野寺さんは、自身がつくった野菜について、自営レストランでお客様に説明したり、直接販売でお買い物客と会話するなどして、消費者とのふれあいを大切にしています。
顔を見せ合い、誰がどんな思いと工夫をしてつくったかを知ってもらうことで、より安心して美味しく食べてもらえるよう、意図してるんだとか。
確かに、食べる側の私たちは、どんな人がどんな思いでつくったかを知って食べると、安心して楽しみながら食べることができますし、感謝の思いも深まりますよね。
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だだちゃ豆を試食してみた

イベント後半には、小野寺さんがオリジナルの美味しいだだちゃ豆の側の茹で方をレクチャーしてくださいました。
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お湯に対する塩の比率は3パーセントが目安。
3~4分程ゆでると、だだちゃ豆の香りがふんわりとあがってくるので、このタイミングであげるとちょうどよい柔らかさと適度な甘みを残したまま、食べることができるんだとか。
レクチャーのあとは、茹で上がっただだちゃ豆をいただきました。

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口に入れると、プリッとした食感と豆本来の自然な甘みが広がりました。
香りもふんわりと香ってきて、食べながら癒されます。
そして、なんと、こんな素敵な料理もnitakiさんで調理の上、いただきました!
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1、    だだちゃ豆のマリネと玄米チップ(写真左)
2、    ケベック風ミートパイ(写真右奥)
3、    だだちゃ豆のムース(写真右)

3品とも、だだちゃ豆の深い甘みが感じられ、とても美味しくいただきました。
「だだちゃ豆のマリネと玄米チップ」は、だだちゃ豆の一粒一粒のプリッとした食感と甘みが感じられ、小野寺さん宅でつくったという玄米のチップとともに美味しくいただきました。
「ケベック風ミートパイ」は、やわらかいパイのなかに旨味たっぷりのだだちゃ豆と庄内豚が絶妙の塩加減で合わさり、さっぱりとした後味。
「だだちゃ豆のムース」は小野寺さん自家製味噌が隠し味だそうで、より甘く感じられ、自然な甘みを感じるデザートでした。

 

農家さんの想いこそが、私たちの身も心も美しくする

今回、熱く語ってくださった小野寺さんがつくった「だだちゃ豆」のように、土づくりや種蒔きのスタート作業から、食べる側の人の安心・満足という最終地点を見据えて、全過程にこだわってつくられた野菜は、その質や味だけではなく、食べる側の人々の心を満たすものになると感じます。

実際に今回、小野寺さんに様々なお話を聞いてからいただいた「だだちゃ豆」は、今まで食べてきた「だだちゃ豆」のなかでも特に美味しく感じられましたし、しっかり「味わって」食べることができました。

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素材がつくられ、食卓にあがってくるまでの工夫やプロセスを「知る」ことで、数段、「食べる」という行為が、価値あるものになると思います。

農家さんたちがどのような心持ちと技術でその野菜を生産したのかを知ると、「食べる」ことそのもののが、楽しみなものになると同時に、感謝の思いも自然と湧きあがり、味や質以上の豊かさを受け取ることができるのではないでしょうか。
このような、農家さんの想いがこもった野菜こそ「身も心も美しくする素材」なのではないかと感じたプレイベントでした。
個人的にもこのような農家さんの想いに溢れた野菜を意識して選んで、豊かな食生活を送りたいとあらためて感じています。

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9月9日(土)は、「スター農家プロジェクト1st Session」開催!

プレイベントでは、上記のお話以外にも、だだちゃ豆のマメ知識など、面白いお話などもたくさん聞けて、勉強になりましたが、なんとこの続編があるのです。
9月9日(土)17時より、正式イベントとして「スター農家プロジェクト1st Session」が山形市七日町食堂カフェnitakiにて開催されます。
ゲストは引き続き小野寺さんが登場します。
豊かな食生活を送ってHAPPYになりたいあなた、農業や野菜づくりに興味があるあなた、是非、参加してみたらいかがでしょうか?
お問い合わせについては、starnouka.project@gmail.com(ご担当:松本さん、須貝さん)までどうぞ。

イベント情報はこちらからご確認ください。

9/9 スター農家プロジェクト1st Session 「だだちゃ豆」~Talk&Foodで農家さんと出会う、つながる~

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