やまらぼインターン生の鈴木です。
私は大学で農業を学んでいるのですが、先日大学にて、鶴岡市のきくらげ生産についての講義がありました。
庄内米やだだちゃ豆、メロンといった代表的な特産物が数多く生産されている庄内地域で、なぜきくらげなんだろう?と不思議に思っていました。
そのような折に編集長より「鶴岡市のきくらげ農家さんで、最近クラフトコーラ作られた方がいらっしゃるよ~」とお聞きし、「きくらげ」「クラフトコーラ」など鶴岡市民にはまだあまり馴染みのない新しいものを地元に吹き込み、新たな価値を創造している農家さんに取材に行ってきました!
今回のやまがたで働く人
鈴木俊将さん
鶴岡市出身。東京の大学に進学し、Uターン。
実家が元々農業を営んでいました。
県内の高校を卒業した後、東京の大学へ進学しましたが、農学部で農業について学んだり,農業に関わる活動はしていませんでした。
学生時代は、長期休暇に実家の農作業を手伝っていたくらいですが、卒業後は、いずれ家業を継ぐだろうなぁとなんとなく考えていました。
なぜ鶴岡できくらげを生産しようと考えたのですか?
大学卒業後、鶴岡にUターンし、父親と二人で農業を営んでおり、庄内の特産物である、庄内米・だだちゃ豆を生産・販売しています。
きくらげを生産するようになったのは、稲の育苗が終わり、5月以降は空くビニールハウスの有効活用するために始めたのがきっかけです。
鶴岡で大規模にきくらげを生産している農家さんはおらず、自ら有名な産地に足を運んできくらげについて学びました。
想像以上に皆様にご好評を頂いてます。
クラフトコーラ『YATA COLA』を製作したきっかけ
元々、クラフトコーラが好きだったため、趣味で様々なクラフトコーラを集めて楽しんでおり、鶴岡市ではクラフトコーラを目にする機会は少なかったため、鶴岡市でもクラフトコーラを作ってみよう!と思い始めました。
スパイスには非常にこだわっており、地元のシェフと共同で製造して、他のクラフトコーラとはひと味違うものが出来あがりました。
入れ物はウイスキー瓶を活用しており、デザインは鶴岡のデザイナーさんにお願いし、おしゃれなパッケージに出来ました。
首都圏にあるようなコアな層を狙った独特なスパイスを使ったクラフトコーラのようにはせず、みんなが飲みやすいコーラをつくり、2021年11月から販売開始しています。
鶴岡市の飲食店の方々にも提供しており,最近オープンしたEN/MEさんやCafé Arxさんでもお召し上がりいただけます!
いろんな飲み方が出来るクラフトコーラ
YATA COLAは、コーラの原液。炭酸で薄めて飲みます。
いつも飲んでいるコーラとはひと味違うシナモンやスパイスの風味を楽しむことができます。
鈴木さんお勧めの飲み方は、ホットミルク割り。
ホットミルクで割ってみるとまろやかになり、寒さがきびしい冬にピッタリのホットドリンクに大変身しました.私はホットミルク割りを毎朝飲むことにハマっています。
私の家族はウイスキーで割る贅沢なコークハイにして飲んでいました。
みなさんもぜひご自身のお好みの割り方をお楽しみください!
あとがき
鶴岡市ではあまり目にしない商品を作るために独学で自ら足を運んで現地で学び,オンリーワンの生産に挑戦する鈴木さんはとても素敵な働き方だと感じました。農業を営む方の高齢化が進んでいる中で、山形県にUターンをして新しい挑戦をすることは勇気がいることだと思います。
残りの学生生活の中で座学だけでなく、積極的にフィールドにでて自分の身をもって体験をすることを大切にしていきたいです。
私が出会った県内で農業に従事されている方々は、温かく丁寧に接してくださる方々ばかりで、周りの環境に恵まれているなあと感じる機会が多くあります。実際に働かれている現場に伺うことで新たな学びが増え、毎度山形県の魅力を再発見しています。
私も周りを温かい雰囲気にし、さらに元気付けられるような大人になりたいと改めて今回の取材で感じました。