みなさん、こんにちは! (株)キャリアクリエイトです。『山形の「攻めの会社」教えます』は、ユニークな取り組みで躍進を続ける山形県内の企業をコラム形式でご紹介しています。
今回、私たちがご紹介するのは、庄内・最上地域を拠点にしながら『元氣のみなもと』を創造し、その美味しさで、お客様の笑顔を咲かせる食肉生産加工販売会社です。
創業から現在、そして未来を見据えて新たな事業にチャレンジしていく姿をはじめ、理想の働き方を追求すべく発足したプロジェクトの話題。さらには自らの成長と可能性に向かって、活き活きと活躍する社員の方々の声をお届けします。
「将来は故郷・山形で働きたい」「新天地・山形で、力いっぱい頑張りたい」という想いを抱えながら都会での日々を過ごされているビジネスパーソンのみなさんが、新たな発見と共感に満たされることを願いつつ、気合いを入れて取材に臨みました。
当コラムが、みなさんの背中を“ポン”と押す「はじめの一歩」になれば嬉しいです。
果敢にチャレンジする成長企業「大商金山牧場」
豊かな穀倉地帯が広がる庄内平野。その中央に位置するのが、今回の舞台である株式会社 大商金山牧場です。
同社は昭和54年、食肉のカット事業を行う「(株)肉の大商」として創業し、平成6年「(株)大商」に社名変更。以来、山形県内のみならず、秋田県や青森県に次々と拠点を開設し、事業の拡大を図ってきました。
平成20年には、山形県最上郡金山町に自社農場「(有)金山最上牧場」を竣工。そして、同社を語る上で欠かせない自社ブランド豚「米の娘ぶた(こめのこぶた)」のデビューは、金山最上牧場竣工の翌年、平成21年のことでした。
3年後の平成24年には、(有)金山最上牧場と合併。社名を現在の「(株)大商金山牧場」に変更して、農業と養豚を組み合わせた「循環型農業」に、より力点を置いた経営を展開していきます。
さっそく、代表取締役社長の小野木重弥(しげや)さんに、同社の成り立ちや現在の事業、さらには未来を俯瞰した新規事業への取り組みについてお話を伺うことにしましょう。
トップインタビュー/小野木重弥社長に聞く『大商金山牧場の過去・現在・未来』
キャリアクリエイト(以下、CCR):創業時より大切にされていらっしゃる「大商」。まずは、社名の由来についてお聞かせいただけますか?
小野木:創業者である父・小野木覺(さとる)会長の「大きな商いをする」という熱い意志がこの社名に込められています。
また、父は当時『オレとあっちぇぃ飯食わねぇが?』(あっちぇぃ飯=庄内地方の言葉で、温かく美味しいご飯/転じて“私と一緒に幸せにならないか?”という意味)という口説き文句で、仲間を募ったそうです。
そして、父の意志や夢に賛同してくれた仲間たちの「大将」になることを目指して「大商=たいしょう」という読み方にしたと聞いていますよ。
CCR:会長は男気あふれる人情に厚い方という印象ですね。
小野木:若い頃は、とてもやんちゃな性格だったそうです。進学を諦めて裸一貫で食肉業の道に飛び込んだのですが、以来、失敗を恐れず思い描いた夢に向かって、ひたすら挑戦し続けてきました。
同時に、父の「夢と挑戦」に賛同して、一緒に頑張ってくれた仲間たちの存在も大きかったと思いますね。
この「夢と挑戦」、「人を大切にする」という精神は企業文化として確実に継承されており、現在の当社における礎になっています。
自社ブランド豚「米の娘ぶた」で、循環型農業を推進
CCR:御社を語る上で欠かせない、自社ブランド豚「米の娘ぶた」を開発されたきっかけは?
小野木:企業理念であり、コーポレイトメッセージでもある『元氣のみなもとをつくっています』という言葉に、すべてが集約されています。単にお腹が満たされればいいのではなく、口にした瞬間「美味しい!」と実感していただき、そこに笑顔の輪が広がって、思わず元氣になれるシチュエーションを創造していくことが私たちの使命。
そこで、食を通じて元気で健康な体づくりに貢献できるよう、安心安全で、しかも美味しさを楽しんでもらえる商品をご提供しようと。それが「米の娘ぶた」を開発したいちばんの理由です。
CCR:こだわりの飼育方法を採用すると同時に、循環型農業にも取り組まれていると伺っていますが。
小野木:自社ブランド豚である「米の娘ぶた」は、自然豊かな金山最上牧場でストレスフリーな管理体制と衛生環境のもと、健康に育てられています。
飼料については国産飼料用米とチーズの生産過程で生成されるホエー(乳清)を専用の攪拌機で液状化して各豚舎に供給。これにより、栄養価が高く肉質が柔らかで、あっさりした甘味が特徴の豚に育つんですよ。
CCR:環境と飼料にとことんこだわって、大切に育てられているのですね。
[平成25年には、食肉産業展銘柄ポーク高感度コンテスト
グランドチャンピオン大会において、最高賞の「
受賞し、グランドチャンピオンの称号を獲得]
小野木:そうです。美味しい豚の秘訣は「健康に育てること」以外ありませんから。さらに、飼料用米を生産している地元契約農家の方々に、豚から排出された糞を肥料として還元。飼料用米をはじめとする農作物の生育に活用していただいています。
いわゆる「循環型農業」の実践ですね。農作物である飼料と養豚から出た肥料をエコなサイクルで循環させている訳です。
CCR:まったく無駄がない上に、地元農業の発展にも貢献されていますね。
独自性を最大限に活かし、食肉業界を飛躍的にリード
小野木: 企業理念の一節に『一貫生産体制と循環型農業の実践を通じて、元気な社会づくりに貢献します』という言葉があるように、「循環型農業」が当社の大きな柱のひとつならば、もうひとつの大きな柱は「一貫生産体制」です。
[庄内食肉公社 庄内食肉流通センター外観]
小野木:原料である豚の生産からカット、加工、販売までをひとつの流れとして捉えた一貫生産方式を採用し、川上から川下までの工程を垂直統合化しながら、農業をはじめとする循環の輪を広げています。
食肉をカット加工する「ミートセンター」は、と畜場である庄内食肉公社の庄内食肉流通センターと連結しています。
[ミートセンターでは、熟練のカットマンが手際よく豚肉をカット]
と畜場併設のカット加工施設というのは、全国各地にありますが、当社ではそれに加え、店頭商品として並べられるよう包装して流通経路に乗せる「産地パックセンター」を完備しています。
全国広しと言えど「と畜場直結型の産地パックセンター」を保有している企業は、当社だけかと思います。
[産地パックセンターでは、オートメーション化で効率よく豚肉を梱包・出荷]
CCR:関連企業との垂直統合にプラスして、独自の産地パックセンターまでも連結されていると。まさしく御社の大きな強みですね。
小野木:しかも、と畜場とミートセンター、産地パックセンターの3施設を連結することで、工程の衛生環境を飛躍的に向上させています。と畜から枝肉のカット、部分肉の製品出荷まで、外気に触れることなく連続冷却状態を維持。いわゆるコールドチェーンにより、高レベルの衛生環境を実現しているんですよ。
[ミートセンターと庄内食肉流通センターを機能的に連結]
また、ミートセンターの加工施設は、食品安全マネジメントシステムの国際標準規格「ISO22000」認証を取得。商品の安全基準を業界が求める最高水準以上まで引き上げている点が、当社の強みになるかと思います。
CCR:「有機的ともいえるシステマチックな一貫生産体制」、「高レベルの衛生環境」、「業界水準以上の安全性」、そして冒頭でお話いただいた「循環型農業」。御社ならではの付加価値が、至るところにちりばめられているという印象です。
小野木:そう言っていただけると嬉しいですね。さらに当社では、豚肉に関して義務化されていない生産履歴管理、いわゆる「豚肉全頭トレーサビリティシステム」を全国に先駆けて平成14年に導入しています。
これにより自社農場産の「米の娘ぶた」のみならず、他の養豚農家さんが育てた豚の産地や枝肉番号など、よりきめ細やかな履歴管理が可能となりました。
最終的にお客様の口に入る商品ですから「食の安心」という付加価値の部分で、他社を大きくリードしているかと思います。
新規事業を意欲的に展開。地域発展の担い手を目指す
CCR:「循環型の新規事業」にも着手されていると伺いました。
小野木:「バイオガスプラント事業」への取り組みですね。
小野木:自社農場から出た豚の糞尿と地域の食品工場から出る食物残さを発酵させてメタンガスを生成。このガスを発電機燃料に活用して、発生した電気を買電する計画です。
発電で生じた廃熱は豚舎の暖房に。また、メタンガス生成時に残った液肥を循環させて、地域農業の発展に役立てます。
CCR:残った液肥は地元農家に還元されると。御社が掲げられている「循環型農業」が、ますます地域に根ざしたものになりますね。
小野木:循環の輪をより地域に身近なものにしたいという想いがあります。まずは、平成28年度中に金山最上牧場で竣工予定のバイオガスプラントをテストピースにして、将来的には庄内町でもプラント建設を進めたいと考えています。
また、庄内は風が強いという地域特性があります。そこで、山の中腹に風力発電機を設置。買電で得た収益の一部を地域に還元していく計画も進行中です。現在は、庄内町に許可を得て風況調査を実施している段階。すべての条件が整って順調に行けば、5年後には運用できると思います。
CCR:県外の大手企業が地方に進出して利益を独占する。そんな社会構造がいわば恒常化している中で、地元企業が地域の魅力や強みを活かして、地域に恩恵をもたらしていくことは方向性として理に適っていますよね。
小野木:おっしゃる通りですね。地元企業である私たちが、地域密着型の事業をさらに加速して、雇用創出を含めた地域発展の担い手になることを目指していきます。
再生エネルギー関連以外では、金山町に平成28年開設予定の「ぎょうざ工場」。金山町からも「地元の雇用創出の場」として期待が寄せられています。他にも、私たちの得意分野である食肉を使った「レストラン事業」など、さまざまな形態の新事業を展開していきたいと考えているんですよ。
『理想的な職場環境づくり』への取り組み。活躍の場は拡大の一途。
本業である食肉生産加工販売から、さまざまな事業の枝葉が伸びて成長している大商金山牧場。会社の成長に合わせて、働きやすい環境づくりのための人事プロジェクトも進んでいます。
「人事プロジェクトの目的は、職場環境を改善して、すべての社員が〈これまで以上にやりがいを持って働けるようにする〉こと。その中には、適切な給与体系づくりや人事評価方法の見直しも含まれています」と、
そう語るのは、取締役の小野木聡美さん。
平成28年4月に発足した「人事プロジェクト」は、社長が発案者ですが、社員目線でプロジェクトを運営するために、約10名のプロジェクトのチームリーダーは、一般社員の方が担当しているのだとか。
[人事プロジェクトのチームリーダーを担当する佐藤さん]
聡美さん:最初の活動として、役員面談を定期的に実施しています。公平性を期するために、その部門とは直接関連のない役員が各職場に赴き、パートの方を含む全従業員と面談。仕事内容や仕事を通じて感じること、職場のいいところや悪いところ、今後の目標、会社に対する要望などをじっくりヒアリングしました。
CCR:ヒアリングされてみて、いかがでしたか?
聡美さん:「それは本当だね!みんなの希望通りにしたいね!」と思えることがたくさん出てきました。社員それぞれの考えや意見を可能な限り傾聴する。そこで得られた貴重な種子を大切に吟味し〈社員が心の底から満足できる環境〉という大きな木を育てていく感覚ですね。
CCR:今後は、どんな活動を展開されていく予定ですか?
聡美さん:まだ構想の段階で、詳しい内容はお話できないのですが。例えば当社では、仕事に対する意識の向上や社員のモチベーションアップを図るために年に一度、個人やチームを表彰するイベントを行っています。これをさらに発展させて、人事評価に直結するような仕組みづくりができないかと考えています。
企業と社員という関係以前に、同じ目標を共有した仲間として、大切にしていきたいですね。
社員座談会/大商金山牧場で働くってどう?
大商金山牧場の「仲間」である社員の方々は、会社で働くことをどう感じているのでしょう?座談会形式でお話を伺いました。
カット事業部営業課 営業部長 村上文彦さん/20歳で中途入社し、18年目の大ベテラン。
部下の田中さんとは、”入社直後から子弟関係の固い絆で結ばれています(笑)”とのこと。
カット事業部営業課 田中令央さん/仙台市出身。
新卒採用一期生、入社3年目の若きホープ。村上部長は直属の上司。
CCR:みなさん、食肉業界は未経験で入社されたそうですね。
村上さん:聞くもの、触れるものすべてが新鮮で、驚きと発見に満ちていましたね。だから、先輩や上司に張りついては質問攻めの毎日だったと記憶しています。
聡美さん:好奇心旺盛なタイプ。何にでも興味を示してチャレンジする。とにかく吸収力がすごかった。
でも、ただひとつだけ悪いクセがあったんですよ。
村上さん:ええっ!? いきなり、その話題ですか~!(汗)
聡美さん:実は、お取引先の方と打ち合わせ中に、ソファに深くふんぞり返ってしまうクセがあった。いくら注意しても直らない。
そこで、庄内食肉公社のご担当者様に「キラリと光るものを持っているのですが、唯一悪いクセがある。またそうなった際に、強く叱ってください」とお願いしました。ご担当者様も「そういうことであれば」と、ご快諾いただきまして。
リラックスすると、つい出てしまう。自覚がないぶん始末が悪い。もちろん、今ではそんなことしませんよ!
(一同笑)
けれど、素直な性格で、人の懐にぐいぐい入っていける。お客様からは、とても可愛がってもらっていましたね。
田中:僕は当初、地元・仙台の企業に就職するつもりで、合同企業説明会に参加して、そこで出会ったのが当社でした。しかも企業ブースには小野木社長本人がいて、その熱いお話に共感して、選考に進むことにしたんです。
一泊二日の最終選考で、焼き肉をしたことが懐かしいですね。
聡美さん:それは「焼き肉選考」。
現在はお休みしていますが、令央くんの採用時は実施していましたね。あの時は最終選考に進んだ8名を2グループに別けて、ロースとバラ肉の塊ふたつと食材費5千円をそれぞれに渡して料理を作ってもらったね。
田中さん:えっ?!あれ、選考だったんですか?!
てっきり親睦を深めるためのレクリエーションの一環かと…。
聡美さん:がっつり選考対象でしたよ。限られた時間の中で「主体性や協調性、発想力、コミュニケーション能力やチームワーク」などを総合的にチェックしていたのよ。
田中さん:実はあの時、相手チームの料理が素晴らし過ぎてガックリ。
でも無事に内定をいただき、現在に至っています。
現場での経験を自信と力に変える
CCR:お2人は、主にスーパーなどの大型量販店を担当しているそうですが、どのような道のりを経て、現在のような手腕を振るう営業マンとして成長されたのですか?
村上さん:最初はミートセンターでの脱骨や枝肉のカットですね。ひたすら加工現場での経験を積み重ねてきました。それこそカットについては知らないことはないくらい。その上での営業。当然、後輩にも同じように指導しています。「現場を知らなければ、まともな営業はできない」ですからね。
聡美さん:村上部長は、若手営業たちの育ての親。今や営業のキーマン的存在ですよ。
田中さん:産地パックセンター竣工の年に入社して、設備の立ち上げに携わったので、パック業務についてはすべて熟知しています。産地パックセンターは、いわば自分と同期。
今日も作業着姿なのは、繁忙期の応援に参加していたからなんです。「令央くん、力を貸して!」と言われれば「待ってました!」と張り切って駆けつけますよ。
聡美さん:「産地パックセンターが自分と同期」って表現、とても素敵ね。
頼もしい限りです。
田中:照れますよ(笑)で、僕も村上部長のように、現場での経験を積んできました。
パックやカットはもちろん、業務卸や自社農場、新潟営業所への出向といった仕事も経験しています。それが、今の営業にとても役立っていますね。
自信を持って胸を張れる仕事
CCR:業務の全体像を実践を通して理解することが営業の大きな武器になる。同時にそれは、自らの仕事に対する誇りに直結するのだと感じました。
「仕事のやりがい」は、どんなところですか?
田中:入社して「食」に対する意識が劇的に変化しましたね。庄内地方の豊かな食文化との出会いはもちろんのこと、当社の社員として食肉生産加工販売を通じ、エンドユーザーであるお客様の生活に深く関わることができる。それを常に意識できるようになりました。
そして「食」は、未来永劫、絶対に欠かせないものですから、大きなやりがいを実感しつつ、自信を持って胸を張れる仕事だと思っています。
やりがいと誇り満ちた仕事は、これからも続きます。
「夢と挑戦」を私たちと共に
挑戦を続ける大商金山牧場。UIターンを検討されていらっしゃる方にも、大きな期待を寄せています。
小野木社長が語る「私たちの夢と挑戦」に共鳴していただける方、
新規事業であるバイオマスなどの知識や経験を積まれてきた方、
通販関連のホームページ制作が得意なIT技術者の方や、食品関連企業で、品質保証について実績を積まれてきた方(今は社員が部署や部門を越えて業務を兼任することが多く、負担になっているため、専門職の人材を確保して担当してもらうための検討を進めています)
農業や畜産に興味がある。
食肉加工業にチャレンジしたい。
営業として東北各地で活躍してみたい。
そうした希望を持った方には、大歓迎だそうです。
「私たちと一緒に、庄内から元気を発信していけたら嬉しいですね! 」と、小野木社長は語っていました。
編集後記
大商金山牧場は、大手量販店グループを主要顧客に持つことで、山形をはじめ、秋田や青森など東北地域を広範囲にカバーする販売チャネルを構築。この安定した経営基盤をベースに、さまざまな新規事業に取り組み、地域の活性化に貢献しようと力を注がれています。
今回の取材で、特に強く感じたのは、
地域の発展と繁栄を願ってやまない地元企業の純粋な郷土への熱い想いと、前例がないことに想像を巡らせ、果敢にチャレンジする成長企業の姿
でした。
企業文化である「夢と挑戦」をまさに体現されているという印象です。
また、工場見学では、ガラスで隔てられたクリーンルーム内でカット作業に従事している40名以上のみなさん全員が、手を止めてこちらに振り向き、一斉にご挨拶した瞬間、例えようのない感動に包まれました。
そして、社内ですれ違う社員のみなさんから気さくにお声がけしていただくたびに「なんて素敵な人たちなんだろう!」という温かな気持ちが、胸の奥から込み上げてきたことを最後にお伝えしておきたいと思います。
追記:工場見学は大歓迎とのこと。コラムではお伝えしきれない「大商金山牧場」の空気感を、ぜひともご自身でお確かめください!
※この記事は、東北経済産業局「平成28年度東北地域中小企業・