※この記事は、山形県に関わるイベントを紹介しているページです。
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2016年11月12日(土)、山形県酒田市で音楽フェス「DOIT2016」開催されます。
【知りま庄内】酒田にDO IT 2016がやってくる!
庄内拠点の地域密着型情報番組『知りま庄内』でも、紹介されています!
主催者・佐藤優人さんのメッセージ
DOIT2016の全出演者が発表されました。
総勢37組。北は北海道、南は大阪、全国各地から本当に素晴らしいアーティストが酒田に集まってくれることになりました。
2008年。
ある日立ち寄ったタワレコ新宿で見つけた『DOIT2008』特設コーナー。そしてその数日後、diskunionでも同じコーナーを見つける。「ハードコアシティ山形が贈る奇跡のDIYフェス‼」の店頭POP。正直DOITの存在も、山形がハードコアシティであることも知らんかった僕は、何の気なしにフライヤー持って帰って家に貼ってた。
数日後、僕が音楽筋で信頼を寄せる山下(現わがままカレッジvo.)という友人からの電話が鳴り、「お前の地元でまじでやべーフェスやるよ!行こうよ!」と誘われ、人生初の山形新幹線に乗って、DOIT2008に参戦。
会場は、もう今は取り壊された七日町のシネマ旭跡地。潰れて廃墟みたいになってた映画館の椅子を全部外して、コンパネを敷き詰めて作られた床。照明はLED無しのぶっきらぼうな投光器。会場中に溢れる東北芸術工科大学の学生による(後で知った)装飾。芋煮しかないフード笑。荒吐やロックインジャパン、サマソニなんかの、いわば「整えられたフェス」にしか行ったことが無かった僕は、その在り様と、渦巻く空気感にえらい衝撃を受けた。正直怖かった。だけど、その空気の渦の中心には、アーティストとスタッフ、そしてお客さんの熱量みたいなものがあると気づいて、段々体が熱くなっていった。
東京に帰って、しばらく家で茫然としていた。あれはなんだったんだろうとずっと考えていた。そしてそれは今でも続いている。あれは、なんだったんだろう。
整えられた環境でなくても、そこに音があり、人がいて、それを何らかの想いが貫けば、どこでもなんでも楽しめる。うまく言えないけど、音楽というものの原初に立ち会ってしまったような記憶だ。
2015年。
山形に帰ってから4年が経ち、ドゥワチャライクというイベントを始めた。何度も書いているのでザックリするけど、ライブハウスのドアをどれだけ開け放って、皆に楽しんでもらえるかという挑戦のようなことをずっとやっている。
ライブハウスに色んなお客さんを呼びたいと声を上げるのはいいけど、そもそも酒田のライブハウスに全くと言っていいほど行っていなかった僕は、それから時間がある限りライブハウスに通った。かつて新宿や下北沢で遊んだ頃のように酒田で遊べることに感激したし、そして何より、たくさんの人と出会った。
そしていつしか「ライブハウスに色んな人に来てほしい」という気持ちは、「ライブハウスのみんなを色んな人に見てほしい」という気持ちと両立した。
そんな気持ちで、いろんなイベントをやって、見て、年末にかけて酒田の音楽シーンそのものが熱を帯びていく瞬間を一番近くで見れた。
そして年末、株式会社酒田hope社長にしてFRIDAYZの支柱である、酒井健太という鬼が、こう言った。
「優人、来年DOITやるべや」
震えた。ついに来たかと思った。「死ぬと思いますけど、やりましょう」と言った。そして家に帰ってもまだ興奮していて、すぐに企画書を作った。
2016年9月。
それから本当に様々なことを経て、今日これを書いている。会場探しに半年、ブッキングにも半年、HPも出来、出演者も集まり、ボランティアスタッフは60名近くの人が、仮設機材、装飾、広報、WEBといった感じで動いてくれている。
ノリの良さを失ったら何も生まれないと信じているので、即答でやりましょうと言ったし、やれることは全部やってるけど、やっぱりこの規模のフェスを制作会社も入れずに作るのは本当に大変である。本当に。
ただ、何かをやるということは誰かと出会うということで、上げる狼煙が大きい分、たくさんの人に出会えた。すべては書ききれないけど、会場となったグリーンシステムの小野寺会長・社長には本当に頭が上がらない。
西海岸の池田さんも書いていたけど、こうやって、どこの馬の骨ともわからん若者が、ぎらついた目しか持ってないのをいいことに、「本気でやらしてください!!」と後先考えず全力で言い放つのを正面から受け止めて、倉庫や敷地を快く即決で貸してくれた。普段、仕事で使っている建物や敷地を、DOIT開催日数日前に一旦全て空っぽに片付けてくれる。駐車場を貸してくれた安藤組の社長、酒田港湾事務所の皆さん。日々相談に乗ってくれるたくさんの人たち。行くよと言ってくれる人たち。行けないけど頑張ってねと言って協賛をくれる方々。
本当に頭が上がらない。これから先の僕の人生は、一生謝るごめんね人生であり、一生感謝するありがとう人生だ。
そして何より、何かをやろうとする若者に対して、全力で聞いて、全力で動いてくれる大人がいっぱいいることを知れた。これは本当に本当に大きな、宝のような収穫だ。これから40年後、67歳になって、馬鹿な若造が飛び込んできたら、会社止めて全部協力する、そんな人生を僕は送りたい。
朝から夜まで稲を刈り、それからDOIT絡みで動き、そのあと会社のメールを返し、ちょっと寝て、すぐに起きて、またコンバインに飛び乗る。頭が寝ている状態で1000万を越える機械に乗るのは本当に怖い。震える。震えて目が冴える。刈れる。会議できる。メール返せる。その繰り返し。死ぬ気で遊ぶ。死ぬ気で生きる。
きっと11月12日、今まで生まれてきて過ごした人生の中で、最高の日が訪れると信じているから。やり続ける。お米を買ってくれる人の顔と声を知っているからやり続けるのと、それは同じことだ。
全ての人の出会いと恩をつないで、DOIT2016、やりたいと思います。8年前の自分のように、8年後の誰かを動かすような日に。受け取ったものを、次の人につなげるような気持ちで。
2008年のDOIT、出演70バンドで、僕が当時知っていたアーティストはわずか10組。そこじゃなかったんです。この街で生きる、僕が、若者が、本当に総力を挙げて作っているイベントです。組織でも利害でもない、ただ気持ちだけしか僕らにはありません。是非それを見に来てください。チケットも販売中です。HPも見てみてください。そして、どうか力を貸してください。
全部頑張ります。
【DO IT 2016 -YAMAGATA MUSIC FES.】
開催日 11月12日(土)
開場 10:00 / 開演 11:00
(終了予定時間22:00)
会場:グリーンシステム
(※山形県酒田市大浜2-22-24)
・前売入場券 \5.000-
・駐車券 \1.000-/台
e+ http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200942P0030001
・当日入場券\5.500-
e+のファミリーマートでの購入方法はコチラ
https://twitter.com/doit_yamagata/status/780054075270320129
その他、山形県内の各店舗にて販売 http://doit-yamagata.jp/ticket/
●出演
・akutagawa
・CARD
・car10
・DEEPSLAUTER
・DOACOCK
・DOLIPULE
・Dragers
・FOUR GET ME A NOTS
・FRIDAYZ
・Have a Nice Day!
・manchester school≡
・MASS OF THE FERMENTING DREGS
・malegoat
・MOROHA
・NOT WONK
・SEVENTEEN AGAiN
・SHIFT
・Slow Snow Slide
・SOSITE
・STAND ALONE
・STOMPIN’ BIRD
・the band apart
・THE LET’S GO’s
・THE STARBEMS
・this is
・To overflow evidence
・UHNELLYS
・音の旅crew
・ギターウルフ
・クリトリック・リス
・テニスコーツ
・花男
・まっくら学芸会
・マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS (from GEZAN)
・モーモールルギャバン
・わがままカレッジ
・ワッツーシゾンビ
●お問い合わせ
DO IT 2016オフィシャルHP
http://http://doit-yamagata.jp/
DO IT 実行委員会 (代表 酒井)
TEL:090-9539-2459
MAIL:info@doit-yamagata.jp