「農業やってみたいけど、何を栽培するか迷う!」
「あんまり手間をかけずに栽培できるのって何だろう?」
「ガッツリ儲かるものを育てたい!」

そんなあなたのためのコラム「農作物、何を育てる!?~やまがた就農計画~」では、様々なテーマを切り口に山形で育てることのできる農作物を紹介していきます。

今回のテーマは「夏」!

まさに今、山形ではどんな農作物が旬なのでしょうか・・?

 

資料の見方

【技術力】技術の難易度を5段階で表示
【資本力】設備投資等イニシャルコスト(初期投資)の大きさを5段階で表示
【労働力】10aあたりに投下する労働時間の量を5段階で表示
【産地】県内の4地域(置賜・村山・最上・庄内)で表示
【収量】目標収量から標準的収量まで幅をもたせ表示
【売上】収量に準じ、目標売上から標準売上まで幅をもたせ表示
【雑収入】経営所得安定対策等の交付金を考慮し表示(※市町村により交付金が異なる場合があります)
【経費】材料費、農機具等、販売費を合計した額を表示(労務費、雇用労賃は含まれない)
【所得】売上+雑収入-経費 により表示
【労働時間】目標収量に対応した労働時間を表示
【ポイント】当該品目の経営上の特徴を簡潔に表示
【品目名(最上)】(最上):最上地域経営指標を参考にしたことを表示。表示のないものは「山形県農業経営基盤強化の促進に関する基本方針」を参考にしたことを表示。

 

農作物、何を育てる!?~やまがた就農計画~(vol.1 夏編)

・すいか(つる引き)

無題4

【技術力】(易)○○●○○(難)
【資本力】(小)●○○○○(大)
【労働力】(小)○●○○○(大)
【産地】村山、置賜地域

収穫 5,000kg/10a
売上 926千円/10a
雑収入 26千円/10a
経費 618千円/10a
所得 308千円/10a
労働時間 227時間

≪ポイント≫
本県産すいかの産出額は全国第3位、本県産野菜の中では最大の産出額である。北村山を中心に産地が形成され、大型選果施設でセンターによる糖度や空洞チェックなどが行われている。近年は消費者志向に合わせた大玉すいかのカット販売や小玉すいか栽培なども増加している。

 

・もも

無題5

【技術力】(易)○○○●○(難)
【資本力】(小)○○●○○(大)
【労働力】(小)○○●○○(大)
【産地】村山地域

収穫 3,200kg/10a
売上 1,121千円/10a
雑収入
経費 748千円/10a
所得 373千円/10a
労働時間 300.7時間

≪ポイント≫
本県は全国6位のもも生産県である。主要産地は山梨県や福島県など、本県より南に位置する県であり、本県では遅場産地(出荷時期が他県より遅い)としての特徴を生かす生産を進めている。ももは品種が多く、天候により品質が大きく左右されやすいことから、導入に際しては適正な品種選定と適期防除、日焼け防止などの管理作業が重要である。

 

・きゅうり(露地栽培)

無題1

【技術力】(易)○○○●○(難)
【資本力】(小)○○●○○(大)
【労働力】(小)○○○○●(大)
【産地】県内全域

収穫 11,000~9,000kg/10a
売上 2,420千円/10a
雑収入                10千円/10a
経費 1,018千円/10a
所得 1,412千円/10a
労働時間 1,192時間

≪ポイント≫
露地栽培の場合は遅霜の心配がなくなる5月中~下旬に定植され、9月まで収穫する。収益率は高いが多くの労働時間を必要とする品目であり、長期間の収穫に応じた管理が要求される。安定した収穫には、土壌環境や苗質、病害虫の防除をこまめにする等の条件を揃えることが必要である。

 

・トマト(夏秋雨よけ栽培)

無題2

【技術力】(易)○○○○●(難)
【資本力】(小)○○○●○(大)
【労働力】(小)○○○●○(大)
【産地】県内全域

収穫 10,000kg/10a
売上 3,290千円/10a
雑収入                  –
経費 2,307千円/10a
所得 983千円/10a
労働時間 698時間

≪ポイント≫
施設を必要とすることから設備投資額も大きいが、水稲の育苗ハウスの活用などで低減可能である。草勢を維持するための高い技術力が必要で、収量・品質に差が出やすい。収穫調整作業に多くの労力を要するので、農繁期の労働力・共選施設の有無により経営可能な規模が異なる。

 

・ピーマン(露地栽培)(最上)

無題3

【技術力】(易)○○●○○(難)
【資本力】(小)○●○○○(大)
【労働力】(小)○○○○●(大)
【産地】最上地域

収穫 5,000~3,000kg/10a
売上 1,500千円/10a
雑収入 10千円/10a
経費 625千円/10a
所得 885千円/10a
労働時間 834時間

≪ポイント≫
最上地域では、露地栽培が主体である。この場合、施設、装備等の投資額は少なくなる。水田転作地の栽培が多いが、排水性を良くするために高畦とする。また、乾燥にも弱いので、かん水施設の設備は必要である。栽培は比較的容易であるが、病害虫防除は適時実施する必要がある。

 

本情報について(出典)

・あなたも「新・やまがた農業人」(平成27年、公益財団法人やまがた農業支援センター)より

(以下、本資料より)
※ここに掲載した内容については、平成25年3月に山形県から発表された「山形県農業経営基盤強化の促進に関する基本方針」から10aあたりに換算されている指標と兵制22年10月に山形県最上総合支庁産業経済部農業技術普及課で作成された「最上地域の経営指標」等を基に参考資料として掲載いたしました。

※なお、地域や作型、販売先等により数値に変化が出てきます。また、平成26年度からの経営所得安定対策の見直しにより、雑収入等の数値が大幅に変わる品目もありますので、経営プランの作成にあたっては、このようなことを御了承の上、参考資料として使用くださいますようお願いします。

記事をシェア

伊原貴義

ライター情報

伊原 貴義

1992年山形県酒田市生まれ。2012年よりヤマガタ未来Lab.に参画。紆余曲折があり4年制大学に5年間通い、現在はIT業界に従事。酒田のラーメンと蒙古...