地域にはたくさんの課題があります。「〇〇を△△にしたらいんじゃない?」というようなアイディアは沢山あるけれど、いざ実行しようとなると、それをやる人がいない。そう、地方はアイディアはあってもプレイヤーがなかなか見つからない、というのが地方での悩みのタネ…。
そんな中、大手企業や行政が手を付けられない(手を付けない)「地域の課題」を、他人任せにせず自分ごととして解決を目指す人たちがいます。
大きな後ろ盾があるわけでも普通の個人である彼女たちは、鶴岡市で昨年度から始まっている、ナリワイづくり工房@鶴岡という、その小さな起業を支援する工房の出身。「好きなこと」と「得意なこと」そして「解決したい地域の課題」を組み合せて、個人サイズの事業=月3万円くらいの仕事にするプチ起業について学び、借金はせず、自分も楽しみながら、リスクを少なく始めています。鶴岡では、この個人サイズのプチ起業を「ナリワイ」と呼び、鶴岡ではナリワイに取組む人が徐々に増えてきています。
この”鶴岡が良くなるプチ起業を行っている3人を手伝うのが、「鶴岡マイプロに出会う旅」。
この旅でナリワイ実践者を手伝う事で、鶴岡での仲間や地域貢献したい気持ちを行動に移すきっかけ、プロジェクトや仕事を立ち上げるスキルや経験を身に付けます。地方都市での新しい働き方、暮らし方を体感出来ます。
鶴岡でナリワイに取り組んでいて、手伝ってくる「助っ人」を求めている人たちをご紹介します。
柿守人~柿の葉販路拡大プロジェクト!~
鶴岡に関わりたいあなたに手伝ってほしい!1人目は、佐久間麻都香さん(鶴岡市在住)
宮城県仙台市出身。山形大学進学を機に山形県鶴岡市に住み始める。大学卒業後、青年海外協力隊に参加し、西アフリカのブルキナファソに渡航。帰国後、大学院進学のため再び鶴岡市に。修了後、1年間畜産・柿の農家で研修をし、現在はアルバイトをしながら庄内柿栽培を中心とした農家として生計を立てるべく奮闘中。
「無農薬の柿の葉茶販売拠点(提供喫茶)を、全国5か所ぐらいに展開させるためのアイディア、地元でも当たり前に柿の葉茶が飲まれるようにするにはどうしたらよいかなどを一緒に考えて欲しいです!」
プロジェクトの課題・背景
私は庄内柿の慣行栽培(消毒をしたりする普通の栽培)を行って3年目ですが、周りの農家と同じことをやっていては収入につながらないと感じており、昨年度、柿の実だけでなく、柿の葉をお茶にして販売する方法を鶴岡市主催のナリワイづくり工房@鶴岡で考えました。
庄内柿は、庄内の名産品の一つです。種が無くて食べやすく、人気もありますが、年々消費量が落ちています。そのため柿の栽培をやめていく人が多く、放置されたり伐採されています。
昨年度はお試しで身近な人に販売したり、試飲用にしましたが、大々的な販売という展開にまで至っておりません。地元の人にとって柿は「あたりまえにあるもの」「買うものではない(もらうもの)」「小さいころから食べ過ぎて飽きた」などという印象で、あまり前向きな意見が聞こえてきません。そこで、柿の葉茶の販売を展開していくことで庄内柿をもういちど見直す機会につながってほしいと考えています。
プログラム参加者に手伝ってもらいたいこと
柿の葉茶の販路について意見交換をし、私たちの想いが伝わるストーリーの組み立て、またその伝え方や既存の柿の葉茶との違いの伝えかたを首都圏に住む方たちに協力してもらいながら深めて広げていきたい。 また、ストーリーを考えながらふさわしいパッケージのデザインなどのアイディアもいただきたい。
参加者へのメッセージ
鶴岡にはとてもおいしいものがあふれています。その一つが庄内柿です。 私は庄内で柿を食べて、初めておいしいと感じました。しかし庄内柿は実だけではないのです。葉っぱもおいしくいただけるのです!!みなさんにぜひ柿の葉茶を飲んでいただき、自然の味、庄内の味を多くの人に広めるためのアイディアを一緒に考えてみませんか!!
このプロジェクト(ナリワイ)のイチオシポイント
「使用する柿の葉茶」・・・美容健康にいい!なんと無農薬歴20年
「庄内柿」・・・種なし柿って魅力的です!庄内は柿の北限!昔は北海道にたくさん販売していたんですよ~
「仲間が増えるよ」・・・関わっているメンバーは県外出身者がほとんど!いろんな話聞けます。
佐久間さんから鶴岡に関わりたい人へのメッセージ
都会に住む方たちの目線で鋭い意見が聞けると期待しています。また、普段会うことのできないさまざまな分野で活躍する方々と知り合えることがとても楽しみです。
「鶴岡に関わりたい」と思っていたけど、きっかけがなかった人はこれがチャンスです。鶴岡の地域課題の解決も目指している佐久間さんのナリワイを手伝いませんか?
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Profile
佐久間麻都香さん
宮城県仙台市出身。山形大学進学を機に山形県鶴岡市に住み始める。大学卒業後、青年海外協力隊に参加し、西アフリカのブルキナファソに渡航。帰国後、大学院進学のため再び鶴岡市に。修了後、1年間畜産・柿の農家で研修をし、現在はアルバイトをしながら庄内柿栽培を中心とした農家として生計を立てるべく奮闘中。