車社会の山形県。ややもすると、「毎日家と職場の往復だけ…。なんかおもしろいことないかなぁ…」となりがち。

おもしろいことは待ってるだけじゃやってこない。

2枚目の名刺を持つ人の暮らし、のぞいてみませんか?

LINEスタンプ

いまや、5億人が利用している(!)コミュニーケションアプリのLINE。爆発的に利用者が増加したのには、気軽に今の気持ちを表して、相手に伝えることが出来る”スタンプ”の影響も大きい。サービス開始当初は、サービス提供側から供給されるスタンプのみが使用出来ましたが、昨年から、「LINE クリエイターズマーケット」というサービスが開始され、一般人がオリジナルのスタンプをユーザーに販売出来るようになりました。

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編集部員のわたしもLINEユーザーですが、ある日、友人とLINEでメッセージをやり取りしている最中に、上のような「なまっているクマ」のスタンプが送られてきました。そして、その一瞬で、心奪われました(笑)若干の気の抜けた感じの作風と、なにより「出かけてるよ」が「でがげっだ」をいう方言の表現。いくら標準語で普段話していたとしても、基礎が山形の内陸弁で出来ている人にとっては、気持ちがすんなり伝わってくる感じがするので、直接会って話しているのと極力近くコミュニケーションを取れる気がします。

LINEクリエイターズマーケットでは、様々な方言のスタンプが販売されているようです。内陸のズーズー弁の他にも、庄内弁、置賜弁のスタンプが数多く販売されています。(ヤマガタ未来Lab.のFBページ、ユーザーの方々から教えて頂きました!)

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まぐまぐでゅ~は、頭が混乱するという意味らしいです。。。!

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会社員・営業職×2枚目の名刺「seed Design」seataさん

LINEスタンプをつくっているのは、どんな人たちだろう、と思いを馳せていたところ、さきほどのなまっているクマを作られている方は、会社員生活を送りながらスタンプを制作している「2枚目の名刺」をお持ちの方と知り、早速、「seed Design」のseataさんお話しを伺ってきました。

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編集部:seataさん、はじめまして!いつもスタンプ使わせてもらっています!

seata:ありがとうございます。

編集部:seataさんは、普段はどんな仕事をされているのですか?

seata:山形市内の企業で正社員の営業職として働いています。

編集部:てっきりデザイナーとして働いている方がスタンプを作っているのかと思っていましたが、営業職の方だったのですね!スタンプは、illustlaterなど、イラスト制作ソフトを使うと思うのですが、そのスキルはどこで獲得したんですか?

seata:学生時代ですね。高校を卒業してからは、冬の間は蔵王で働いて夏はNZランドにスノボ1ヶ月すべりにいくというスノボ漬けの日々を送っていて、その後、東京の専門学校で、グラフィックデザイン学んだんです。卒業後、25歳の時に結婚で山形戻ってきたんですが、デザイナーとして働こうと思っても、当時は経験者採用しかしていなかったのでデザイナーとして働くのは諦め、印刷会社の営業職として働き始めました。

編集部:LINEスタンプを作って販売しようと考えたきっかけは何だったのでしょう?

seata:元々もの創るのが好きなんですよね。趣味でずっとひょうたんアートとかやってましたし。最初に働いた印刷会社に長く勤務して、2年前に今の会社に転職したんですが、結構”カタイ”仕事内容なんですね。やっぱり何かつくるとかが好きなので、仕事に物足りなさのようなものがあったのも確かです。そうゆうのもあって、昨年の春頃に、LINEがクリエイターズマーケット(以下、マーケット)をはじめるって知って、自分もスタンプつくってみようかなって思ったのが最初です。

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編集部:さくっと作れるものですか?

seata:いや、動き始めるまでは腰が重かったですね。2014年の3月頃にマーケットでスタンプを販売出来ると知り、4月くらいに一回構想を練ったんです。たけど、1つのスタンプセットにはイラストが40ヶ必要で…。これ40ヶも書くのか…ってなって、一旦挫折しました。でも、マーケットで売り出した人のブログを見て、やっぱりやってみようっと思い直して。6月頃から制作しはじめて、9月にスタンプ販売がスタートしました。

編集部:LINEスタンプって、無料のものありますが、マーケットでは、1セット100円とかで販売されているじゃないですか。私もseataさんのスタンプ100円(※2015年4月より120円)とかで買いました。ぶっちゃっけ、どのくらい儲かってるんですか!?(目をキラキラさせて聞く編集部(笑))

seata:えっと…(笑) お小遣い程度ですよ。お金が入ってくるのは、やっぱり嬉しいです。それに、私のスタンプは現在、約1万5千人の方にダウンロードいただいていて、日本を含めると44か国でスタンプが使われていますので、「私のスタンプがコミュニケーションの一部になっているんだ」と思うと、認めてもらってるという実感があって、すごく嬉しいです。

編集部:世界各国で使われているって、すごいですねー!

seata:仕事以外にお金が入ってくるっていうのもあって、LINEスタンプをつくって販売しはじめましたが、創って誰かのリアクションが見れるのが楽しみですね。実際に、意味も無く使いたがって送ってくれる人もいますし、友人の友人が使っていてくれて、友人が嬉しくなって「俺の友達が作っているんだって、自慢したっきゃ〜」とか「サインもらってきてくれって言われた」とか、「俺の友達からseataさんのスタンプ送られてきた」等と言われたという声を聞くと、作っている甲斐があると思います。やはり、自分が何かやった後の反応というのは、非常に嬉しいものがあります。

昔に比べて、個人が発信しやすい時代になりましたよね。自宅でちょっと制作してものを発信して、そうやってビジネスになるってのは、おもしろい市場だなと思いました。それを知ってるか知ってないか。やるかやらないか。ですよね。

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編集部:やるか、やらないか、ですよね!ほんと、そうだと思います。仕事しながらって、時間の使い方はどうやっているんですか?

seata:仕事が終わって、家に帰ってから夜つくっています。40ヶ作るのに15~20時間くらいかかりますね。うちは妻と小学生の子どもの3人家族なんですが、リビングで子供がテレビ見ている隣でPCで作業しています。同じ部屋にいるので、妻や子供にPC画面を見せて意見を取り入れながら制作しています若干、面倒くさがられますが(笑)

前の仕事は夜中までやることもあったのですが、今仕事は遅くても8時なので、そこから2~3時間作業しています。

編集部:本業への影響出たりはしてないですか?

seata:悪い影響はないですよ。むしろ、スタンプ制作してからの方がいい影響が出ているような気がします。モチベーションや考方とか。そこの世界だけにいるだけよりも、違う自分がいることで、片方の自分が片方の自分にいい影響を与えている気がしますね。

編集部:スタンプ制作という2枚目の名刺活動をはじめて、環境や心境の変化はありますか?

seata:そうですね~、「バランスが取れている」と感じます。今の仕事は、情報の取り扱いとかすごくシビアで、間違ってはいけなかったりと、カタイ仕事です。仕事としてやる役割と、もともと、ないものを創るというのが好きな性格なので、そのバランスが取れていますね。

あと、「自信」になっている気がします。なんていうのかな…、「自分であること」を大事にしていることが自信に繋がる。そこから生まれる自信や余裕があるというか。仕事だけじゃないよってって自信というか。

私にとって、seeddesignは自分の表現手段とか、大きく言えば存在意義とか。大袈裟ですが、、、。今の仕事とseeddesignのギャップや振り幅を楽しんでいる部分もあります。自分のフィールドを広げているというか、、、片方が充実すれば、気持ちが充実してもう片方も充実するように思います。また、自分には違う顔もあるんだよと知っている事が自信に繋がったりしているのかもしれません。「山形弁、若しくは、ずーずー弁のスタンプ」の名前についている「若しくは」は、今の私の事です。同じ物なんだけど、違う顔とか、違う言い方をしているだけなんです。

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編集部:なるほど~。”「自分であること」を大事にしていることが自信に繋がる”っていうのが、ステキですね!うんうん、本当に素敵だと思います。seataさんのこれからの山形との関わり方、教えて下さい!

seata:これからどうなるか、今はまだわからないというのが正直なところですが、人との出会いとか刺激受けて拡がって行くのかもしれません。いろんな話があればコラボしていけたらいいですね。

自分のスタンプを作ったことで、誰かの何かが間接的に良くなってもらったらいいなって思います。例えば、県外にいくと方言を話せないじゃないですか。でもこのスタンプがきっかけで山形弁かわいいなってなったりすると良いなと思ったります。

個人的には、自給自足に憧れますね。畑やったり、鶏飼ったりとか憧れます。山形ってそうゆうことが出来る場所だし。都会的なところにも田舎的なところにも、アナログな世界にもデジタルな世界にもいるっていうような、どっちかの世界に偏らない”バランス”を持った暮らしがしたいですね。

編集部:ありがとうございました!

(seed DesignのWEBサイトはこちら)

Profile

seed Design seataさん

seata (シータ)山形県山形市生まれ。ひょうたんの栽培から、ひょうたんランプ作り。LINEスタンプ、オリジナルグッズ、印刷物、ロゴなど作っています。Seed Design (シードデザイン) = 花も樹木も種(Seed)から育つように、「もの」を作るには、種を探し、見つけ、それぞれの種に合った土や育て方があると思います。きれいな花にもなれば、大きな木にも、おいしい林檎にも。

http://seed-design.com

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