【実施レポ】DAY3〜あなたの「やりたいこと」と、この町が繋がったなら、思いっきりやりきる場所を手に入れられるかもしれない 時間/お試し地域デザイン合宿 カネヤマ 山形県金山町
2025年1月15日
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1日目 〜金山の時間〜を知る〜
【実施レポ】DAY1〜金山の時間〜を知る〜/お試し地域デザイン合宿 カネヤマ 山形県金山町
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2日目 〜金山での体験、本音も聞く〜
【実施レポ】DAY2〜「こんな風に生きられるなら」の体験、本音も聞く/お試し地域デザイン合宿 カネヤマ 山形県金山町
お試し地域デザイン合宿 カネヤマ/ 山形県金山町
もしあなたの「やりたいこと」と、この町が繋がったなら
思いっきりやりきる場所を手に入れられるかもしれない
ー僕は、この町で**ができそうだ。
ー私は、この町で***を生み出していきたい。につながる出会い、体験。
今回この企画の運営しました最上のくらし舎・よしのゆうみです。今年の12月に山形県金山町で開催しました「お試し地域デザイン合宿 カネヤマ/ 山形県金山町」の開催レポートをご紹介したいと思います。
<印象的なポイント>3日目ならではの気づきや感想もたくさん!
●自分の夢が形になりそうな予感がした。
●仲間とアイデアを出し合い、思わぬ発見があった!
●この町で実現できる未来にワクワクした。
参加者たちは、自分の目標を見つめ直し、地域の特性や資源を活かしていくヒントを得たようです。地域の魅力を再発見することで、次のステップへの意欲が高まりました!
金山町は豊かな自然と伝統文化が調和する場所です。1日目の街歩きでは、歴史を感じさせる建物や地元の方々の温かさに触れることができます。また、この町では人と人が本音で向き合える環境が整っていることが魅力のひとつ。2日目には、金山町で実際に仕事をしている地元の方々や、『なりわい』を自らの手で創り出している方々を訪ねました。それぞれが描く金山町の未来像や、地域に根差した生き方のリアルな話が、参加者たちにとって大きな刺激となりました。
イベント3日目、最終日!
この2日間の中で感じたことをシェア。その中から”あなたの「やりたいこと」”と、”この町”をつなげる時間。2日目はあちこちに出かけ、体験したり話を聞いたりしましたが、最終日は、金山町の蔵史館(くらしかん)にて座学中心のワークショップを実施しました。
では、早速、3日目のレポート行ってみましょう!
この3日間で感じたことのシェア
まずは、この合宿での体験を通じて感じたことをアウトプットする時間を設けました。毎日宿題としてメモを取るようにしてもらっていました。その中からでも、今、心の中で感じていることでも良いので自由にを言葉にして話すことで、自分自身を振り返る貴重な機会になります。そして、参加者全員がそれぞれの感情や気づきを重ね合わせることで、私たちの体験の解像度が上がっていきます。参加者の中から、準備が整った方にお話ししてもらうことにしました。
金山町に来たことがあったとしても、実際にその地域で活動している人たちの話をじっくりと聞く機会は初めてで,彼らの言葉から、地域への思いが強く込められていることを改めて感じることができたことや、その思いに触れることで、金山町の魅力が一層深まったと語る人もいました。
また、今回の合宿を通じて、初めて金山町を訪れました。新しい町でフィールドワークを行うことはあっても、毎日アウトプットのノートを書くことで、いつもとは違った感情の整理ができたように感じます。このプロセスを通じて、金山町での体験がより深く自分の中に刻まれていったと思います。など合宿という機会で体験と自分を繋いでいく時間を取れたという人もいました。
また、他のエリアの地域おこし協力隊の活動を視察することで、自分自身の活動に対するヒントを得たという声もありました。このように、さまざまな取り組みを知ることで、より広い視野を持つことができ、自分の活動に新たなヒントになった!他の地域おこし協力隊の研修としてまた開催してほしいなどの意見もでました。
ミニ講座・地域デザインの「自利利他」と「関わりシロ」
ミニ講座では、地域デザインにおける「自利利他」と「関わりシロ」についてお話ししました。具体的には、地域で活動する際には、自らの利益を得ること<自利>と、他人の利益を考えること<利他>の両方を兼ね備えることが理想だと伝えました。
「地域のために!」や「〇〇のために!」と、自分を犠牲にして行う活動は、結局のところ長続きしません。大切なのは、自分が楽しめることや、一緒に楽しむことから自然に生まれる余剰を地域に還元していくことです。社会貢献が中心になりすぎると、そのエネルギーが枯渇したときに誰も支えられなくなってしまいます。理想的なのは、自分がその活動を通じて満たされていくことで、周囲も自然と豊かになっていく状態です。
そのため、自分が取り組もうとしていることが「自利利他」のバランスをうまく取れているのかを意識してほしい、とお伝えしました。
それを踏まえた上で「関わりシロ」を考えてみる!
ここから、また考えるワークの時間を取って、実際に地域と自分が「自利利他」の関係でなにかできることがあるか、もしあるとしたらどんなことだろう、ということを書き出してもらいました。
●自分のアウトドアスキルや今の活動をつなげることで、カムロエリアでの、アウトドアプロジェクトができそうだ!。
●自分のやりたい事と地域を結び付けれる可能性が生まれそう。ふるさと納税制度を使って、隣の町の「新庄まつり」と金山町での宿泊連携やエコロジーガーデンでのBBQセットを最上地域全体で作り上げることが出来そう。
●蔵史館で最上のアーティストを集めてイベントができそう!!
などなど。参加者には、個人単位や組織単位で実践できそうなアイデアを発表してもらいました。その際、各自が考える「自利利他」の観点についてもお話ししてもらい、前のミニ講座でお伝えした内容が実際にどのように実践されるかを確認してもらいました。
これらのプロジェクトがどのスピードで進んでいくかはまだ未知数ですが、最後には「来年の新年会をこのメンバーで開催したい!」という声が上がりました。この合宿で築かれた関係が、未来へとつながっていく様子が感じられ、参加者たちの意欲がますます高まった瞬間でした。
最終日の宿題・・・
今回の合宿では、3日間を通じて感じたことをメモとして書き出していただきました。また、合宿全体を振り返るために、こちらで用意したアンケートにも回答していただきました。その中で特に印象的だったのが、力強く記された次の言葉です。
たくさんの地域の方々に出会い、お話を聞く中で、その人たちの考え方と自分自身を重ね合わせる場面も多く、気づけば深い内省ができていました。普段はなかなかうまく言葉にできないことも、ここでは書きたくなる気持ちが湧き、気づけばペンを動かしていました。日常の地域活動では、「自分が地域に入る際の軸は何か?」と問いながらも、過去に学んだ思考のテンプレートに当てはめてしまうことがほとんどでした。その周囲には、モヤモヤした感情や、現実に向き合いきれない気持ちが常にありました。しかし、今回の合宿を通じてたくさん書き出し、アウトプットすることで、心の中のモヤモヤを整理することができました。そして、自分が地域で活動する際に「何を大切にしていきたいのか」が、大まかではありますが見えてきたのです。この気づきを基に、さらに深めていきたいと思っています。
この言葉からは、地域の方々との交流や体験を通じて、個々の参加者が自分自身を深く見つめ直す貴重な時間を持てたことが伝わってきます。書き出すことで心の整理が進み、新たな気づきを得られる機会となった3日間だったのではないでしょうか。
最後に・・・
私もこの合宿実際に開催してみて、金山町役場と地域おこし協力隊との間に深い信頼関係が築かれていることが伝わってきました。また、地域の人々が、この町での暮らしの中で「自分たちにできること」に全力で取り組んでいる姿勢にも心を動かされました。
「あなたの『やりたいこと』と、この町が繋がったなら、思いっきりやりきる場所を手に入れられるかもしれない。」
そして、それが実現したとき、あなたの人生にもきっと面白い変化や新しい可能性が生まれるかもしれません。
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この記事を書いた人
最上の くらし舎
新庄市を拠点に「最上(さいじょう)の暮らし」をするきっかけを提供している一般社団法人。
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