• HOME
  • コラム
  • 【一緒に働きたい人・地域貢献とは?】山形で活躍する経営者・前田製管(株)前田直之社長にインタビュー!|山形仕事図鑑#126

やまらぼインターンの大森です。

将来を考えるきっかけとして山形の企業経営者の方の仕事・山形に対する想いを聞きたいと思い、今回、山形県酒田市に本社を置く前田製管株式会社の前田さんにお話を伺わせて頂きました。

 

 

今回の山形で働く人

前田 直之(まえた・なおゆき)さん

 ※感染対策に留意し、写真撮影時のみマスクを外していただいております。

<前田さんプロフィール>

1972年酒田市生まれ。酒田東高から東京大学経済学部に進学。大学卒業後、大手消費財メーカーの花王に就職し、営業職を2年務める。1999年に酒田へ戻り、祖父が創業したコンクリート製品製造の前田製管へ。経営企画室長、常務を経て入社4年目の2003年から社長を務める。東北コンクリート製品協会会長、山形経済同友会代表幹事、酒田商工会議所工業部会長なども兼任。

 

ーー山形に戻ることを決めた理由とそのタイミングを教えてください。

元々家業を継ぐため、帰る前提でした。

ただ、大学を出ていきなり自分の会社に戻ると『苦労知らずの御曹司』と見られてしまうと感じていました。そのため、消費財メーカーの花王に2年勤務しました。というのも、大学の授業でマーケティングに興味を持ち、マーケティングに強みのある企業で働きたいと思ったからですね。花王に入社してから2年は営業をしていました。本社に戻るタイミングで周りの人と話し合い、花王を辞めることにして、そこで平成11年3月に前田製管に戻ることになりました。

ーー会社に戻ってからいかがでしたか?

自分が戻るちょっと前が一番業績が良く、戻った頃には赤字でしたね。水戸工場が最初の勤務先だったのですが、会社として最初の工場閉鎖が水戸になりました。そこで親に自分で閉めてこいと言われたんです。話した時の従業員の表情が今でも忘れられないですね。今となって見れば、年齢で希望退職を募るのではなく、能力で見るべきだったと後悔しています。

倒産という文字が頭に浮かんだ状態からのスタートでしたが、「おじいさんから受けた恩を返すから」と言われ、周りから助けてもらいながら企業の再生に取り組みました。

そんな中で、平成14年の12月に社長に就任しました。震災復興の際の需要で会社の事業も軌道に乗った感じですね。ちょうど3年前、利益が一番出て、その後コロナ禍の影響もあり少し下がったのですがまた持ち直してきています。

 

ーー山形を出て上京し、戻って来られたお立場として、山形に対する想いにはどんなものがありますか。

故郷をなんとかしたいという思いを前から持っています。経済人として、様々なかかわりの中で繋がった人を、山形・酒田に一度は連れてくるようにしています。山形の面白さを体験してもらうことが大切で、何かあった時に協力してもらいやすくなります。

山形に来てもらうには、相手のいる方に行くことが大切ですね。一度伺うと、お返し的な意味で誘った際に相手方にも来てもらいやすくなりますよ。

故郷のためを考えると、動きたい・動ける人間が動くしかないと思います。

 

 

ーー質問の毛色は変わりますが、前田製管さんとしてはどんな学生を採用したいですか?

酒田JC主催でインターンをやっていて、インターン生に人事の立場でインスタを作り、運用してもらっていました。そういった中で改めて感じたのは、前田製管の事業はものづくりですが、社内には本当にいろいろな人がいるということです。

改めて考えると、スキルというよりもむしろ、仕事の中で地域を守る仕事に生きがいと誇りを感じられる人と一緒に働きたいですね。スキルが合致するのに越したことはありませんが、想いが一致する方が大事です。

ちなみに、楽しそうな事業としては東京ミッドタウンや、最近では北海道日本ハムファイターズの新本拠地であるエスコンフィールドの建設にも関わっています。

先程、仕事に対する想いが一致するかが一番大事と言いましたが、仕事が楽しいかどうか言える経営者が少ないことが要因かもしれませんね。私自身も楽しい会社を作ることを意識しつつ、前田製管をチームとして大きい目標に向かって進める組織にしていきます。

 

 

ーー最後に、将来の山形はどうなっていて欲しいですか?

今の山形が持続的かと言われるとそうではないですよね。食料に関しては大丈夫だと思いますけれども。やはり一番の問題は、人口ですよね。

山形の20〜24歳の女性が一番転出超過になっています。解決するには、総合職で働ける職場が充実していて、やりたい仕事が選べる環境になる必要があると思います。そうやって初めて、山形が自立可能な状態なるのではないでしょうか。

人口に関して、東根だけは増えていましたが、個々の自治体で施策を打つだけでなく、山形、あるいは東北といった地域全体でまとまって取り組む必要があります。そのためには、地域に住むひとりひとりが課題を自分ごととして考えるべきでしょうね。

 

編集後記

インタビュー初めは緊張しましたが、前田さんのフレンドリーなお人柄もありすぐに緊張もほぐれお話を聞くことができました。会社経営の裏側など、普段の学生生活では聞けない内容は非常に刺激的でした。

お話を聞いていて印象深かったのは、前田さんは常に山形や社会のことを考えて仕事されているということです。

自分の本来業務だけではなく、社会の課題にも目を向けて活動することは、まさにこれからの社会人に求められていることではないでしょうか!

最後に、お忙しい中インタビュー依頼を快諾していただいた前田さん、本当にありがとうございました!

 

前田製管株式会社ホームページ:https://www.maeta.co.jp/index.html

公式インスタグラム(前田製管新卒採用):https://www.instagram.com/maeta.saiyouinfo/

記事をシェア



友だち追加
ヤマガタ未来ラボ LINEの友だち登録でおすすめコラム・求人情報をお届け!


この記事を書いた人

ゆくゆく山形就職(運営:キャリアクリエイト)

\山形を知りたい学生のための案内所/

山形のキャリアアドバイザーが案内人です。五感を使ってより気軽に山形を知れるプログラムが充実。お...

ヤマガタ未来ラボ LINEの友だち登録でおすすめコラム・求人情報をお届け!

友達追加