やまらぼインターンの加藤です。

大学で地域資源の活用などを学んでいる私は、山形のことがもっと知りたいと思ってインターン活動しています。

今回は、河北町を訪問し、地域を元気にする人たちに話を聞いてきました!

 

山形県河北町って?

山形県のほぼ中央に位置し、最上川と清流寒河江川に囲まれ、風光明媚な環境の中にある河北町は山形県内で3番目に面積の小さい町。

特産品は、さくらんぼや秘伝豆などの農作物に加え、2014年にB-1グランプリで全国8位入賞を果たした冷たい肉そば、伝統ある紅花染め、生産量全国一のスリッパなどの工芸品も特産品となっています。

また、近年ではイタリア野菜の栽培にも力を入れ、国内でも有数のイタリア野菜の名産地となっています。

 

 

今回の山形で働く人

河北町地域おこし協力隊・かほくらし社

菊地航平さん

宮城県名取市出身。山形大学人文社会学部人文社会学科経済マネジメントコースを卒業後、河北町の地域おこし協力隊として活動を行うとともに、地域商社・株式会社かほくらし社の業務も担当。

山形県河北町 地域商社 かほくらし社

 

zoomでインタビュー

Q.なぜ地域おこし協力隊として活動しているんですか?

A.金山町や新庄市等を中心に地域活動を行う100人規模のサークルに加入し、地域づくりに魅せられました。

3年時、業界を絞らずにインターンに参加していましたが、どの仕事も面白いと感じました。4年生の5月には内定を4社から頂いたものの、コロナ禍ということもあり、決め手がなく、自分の興味とは何なのか、原点に戻って考えました。

地域おこしに関して調べていると、地域コンサルの会社に出会うことができ、その社長から河北町を紹介していただいたことをきっかけに河北町の地域おこし協力隊として活動することになりました。

 

Q.協力隊の任期が3年となっているが、その後のプランについて

A.まだ具体的には決めていません。将来的には、東北・山形の地域活性化に関わるような会社を創れたらいいなとは思っています。

Q.今やりたいことは?

A.いろんな地方創生の取組みや別領域の仕事の視点から、河北町を活性化する面白いアイデアを考えられたらと思います。また、河北町単独で何かをするだけでなく、いろんなヒトや地域の繋がりから、新しいものを生み出せたらと思います!

 

 

菊地さんが活動する河北町と周辺地域(寒河江市・村山市)を体験!

Zoomでのインタビューに加えて、河北町を中心に地域を体験させていただきました。

最初の活動は、紅花の収穫のお手伝い

株式会社芳賀にこにこ農園さんにお邪魔し、取締役芳賀あゆみさんにお話を伺いました。

紅花は、山形県の県花となっている、山形県を代表する花。

紅花は「半夏一つ咲き」と言い、夏至から11日目の半夏生の朝、一輪の花が咲くと一斉に花を咲かせる習性があり、とても不思議で神秘的な植物です。

かつては、染料や口紅の原料として京都や大阪に送られ、紅花染めで作られた雛人形は紅花交易の象徴です(山形の紅花文化を体験!染物・鑑賞・食事で満喫! | VISIT )。

株式会社芳賀にこにこ農園さんでは、紅花だけではなく、米やさくらんぼ、桃など様々な品種・種類を生産しています。

紅花の約99%は黄色色素で、約1%の紅色色素の物が紅花染めの原料として使用され、そのほかの黄色色素の物は用途があまりありません。

このような状況を変えようと、芳賀さんは紅花を切り花として販売するなど新たな市場の開拓を行っていらっしゃるそうです(株式会社芳賀にこにこ農園|山形県寒河江市 (haga-niconico-farm.com))。

 

矢ノ目糀屋さん

山形名物冷たい肉そばを堪能した後は、河北町で夫婦二人で経営している「矢ノ目糀屋さん」にお邪魔しました。

ここでは、伝承の手作り糀や米糀をふんだんに使用した五八味噌などを仕込み販売しているほか、土蔵をカフェとして営業しています。

手作業による糀づくりの技法と、地域の米と大豆だけを使用した木製樽仕込みの糀たっぷりのお味噌は、唯一無二の味であり、ここでしか味わうことのできない味。オンラインでも商品を購入することができるため、味わっていただきたいです。

ワークショップやイベントなどの開催や、出店を行っているそうなので、足を運んでいただきたいです!

非常に雰囲気のある店舗となっており、食べ物も非常においしく、カラメルが味噌ベースとなっているプリンがおすすめです! 甘酒 味噌 発酵食品 | 矢ノ目糀屋 糀屋カフェたんとKitchen (yanomekouziya.wixsite.com)

local hub「kiwa」  

続いて紹介していただいたのは、山形県村山市にある「kiwa」。

今年の320日にオープンしたばかりのlocal hubです。

名前の“kiwa”に込められた意味とは、異なる領域異なる領域の接地面のこと。

かつては多くの人々が行き交う宿場町であった楯岡。この地に様々な境界を溶かす「際-kiwa」を作っていきたいという思いが込められているそうです。

カフェとしての機能だけではなく、レンタルスペースやチャレンジキッチン、シェアハウスとしての機能も兼ね備えられています。

隠れ家的な場所に位置し、お互いに刺激を与えてくれる人に出会うことができる、そんな場所でした。

抜群の雰囲気と話しやすい店員の方々との交流は時間を忘れてくつろぐことができる場所です。(白紙ページ | Co-Creating-Lounge & Share House Kiwa (ki-wa.online)

 

 

やまらぼインターン編集後記

多くの面白い活動を行っている方々とつないでいただき、非常に刺激となった一日でした。

意欲的に町づくりに取り組んでいる人が多いと感じました。

私自身山形県出身ということもあり、ある程度の知識を持ち合わせていると思っていましたが、面白い活動を行っている人が多いということや、生産者の方がどのような思いで育てているのかなど現地に行かないと気付くことが出来ないことが多く、行ってよかったと感じています。

山形の地域おこしのために活動を行っている方々のお話を聞き、山形という地域に対する印象が大きく変化しました。

また、まだまだ知らない山形の魅力について触れることができたことで、山形を思う気持ちがより一層強くなったと感じています。

今回様々な方々とお話させていただき、様々な地域に行き感じたことは、「もったいない」ということでした。

当初私が抱いていた「地域の魅力は若い人に伝わっていて、それを地域にとどめるための方法が大事」という考えは間違いではなかったと確信しましたが、魅力づくりの面で具体的に行動に移す必要性があると感じました。山形県内の人が思っている以上に若い人世代は、山形のために行動したいと考えている人や、山形の地域おこしを行っていきたいという人が多いと思います。

農業に従事している人に、農業の分野を地域おこし・観光の資源として活用することを理解していただくために、「合意形成」の場を設けることが大切なのではないかと感じました。

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