地元を盛り上げたい。山形の魅力を発信したい。

そんな風に考えても、多くの人が日々の生活に忙しく、なかなか行動を起こしていないのも事実。

そんな中、会社員を続けながら、その想いを行動に起こした人がいます。

 

蔵王温泉で新しいお土産「ZAO 12 SEASONS」を発売中!

蔵王温泉で新しいお土産が発売されました。

その名は「ZAO 12 SEASONS(シリーズ名)森の小さな足音(商品名) 」

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創業約400年の老舗菓子店とコラボし、普段は他社に卸さないお菓子を特別に提供してもらった「蔵王で一番美味しい」と自負するチョコクランチ商品です。箱を開けると、宮城・山形の蔵王マップが描かれています(ALL ZAO)。

 

マップ提出

 

商品を販売している株式会社LABEL LINKの代表取締役 竹さんにお話を伺いました。

 

 

蔵王が好きすぎて会社を作りました

ー株式会社LABEL LINKは、宮城・山形の蔵王のことに特化した会社だそうですが、はじめたきっかけを教えてください。

実は私、北海道出身なんですが、蔵王がとにかく好きで会社を立ち上げました

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旅が好きで車で日本一周を2回していて、2010年4月に東北の沿岸部を旅しました。その翌年、東日本大震災があり旅の風景が一瞬にして変わり果てて、、、

今までの旅や仕事の経験を生かして、なんとか東北で旅行・観光の力になりたいと思っていました。

旅行・観光業で東北採用のところを探していて、2012年3月に大手旅行情報誌、旅行情報サイト運営会社の広告営業として入社し、最初の担当地域がたまたま蔵王温泉だったこと、それが始まりです。

その年のゴールデンウィークの終わり際にフラッと蔵王温泉に行ったんら驚くほど観光客がいて、蔵王温泉スゴイ!と驚きました。

日帰り入浴にフラッと旅館に立ち寄ったのですが、そしたら部屋付きの日帰りプランになってしまい、準備も何もして来ていないのにアレヨアレヨと一泊朝食で宿泊までしてしまいまして。

当時は引越しでお金を使い果たして、日々過ごすだけしか余力がない中での視察だったので痛いなーって思っていましたが、しかし、その瞬間から私の蔵王でのストーリーは始まりました。

蔵王温泉の方々とコミュニケーション取るのがとても楽しくなり、平日は仕事で、休日にはなんと!その日から10週連続足を運びまして、なんか蔵王にハマったんですよ

縁も所縁も無い東北で本当に温かく迎えて下さり、“蔵王に住んだら”って言われることも。担当になって半年後には蔵王に住むって宣言しちゃいました。

 

稀に悔やむ時もありますが、自分の居場所はここで、ここを東北の力になる原点する。蔵王を盛り上げて、東北全体に波及させることが使命、

 

ただ、私がこだわるのは“蔵王”なんです。

蔵王は、蔵王温泉だけでなく、宮城県の遠刈田温泉や青根温泉、鎌先温泉、そのほかにたくさんの温泉地や自然景観、歴史、文化があります。外から見れば蔵王は一つかもしれません。しかし、蔵王は一つになりきれていません。

 

どうでしょう?山形県の皆さん、蔵王と聞いて宮城県のイメージありますか?

 

仙台から蔵王温泉へは蔵王エコーラインを越えて行き来していました。それもあって、次第に蔵王を繋げたい、蔵王をつなぎ、蔵王を一つにという気持ちが強くなっていきました。

 

上司に頼み込み宮城側の蔵王を担当させて欲しいと直談判し、晴れて翌年には担当地域が拡大し、蔵王全域を携わることになりました。

 

遠刈田温泉、青根温泉、鎌先温泉ほか、たくさんの温泉地がありますし、

蔵王温泉と全く別の文化が形成され、温泉地の成り立ちも違いこれまた面白い。

 

なんで、同じ蔵王でこんなに距離が近いのに、お互いのことを知らないのだろう、連携しないのだろうと次第に疑問が膨れ上がり。

 

そんな最中、遠刈田温泉の方とお付き合いすることになりまして、結婚するに至り、蔵王への決意は更に強固なものになりました。

 

2015年4月から2年間広島に住み、いずれ蔵王の力になるべく、四国4県のエリアプロデューサーとして活動しました。

 

しかし、蔵王のことが心配で、月に1〜2回帰っていました、蔵王に。

家が仙台なので仙台に帰るのは誰もわかると思うのですが、私にとっての家は蔵王です。

 

そうしているうちに、地方創生の流れもありまして、今蔵王に会社を立ち上げなければ、ますます進んでいる地域と離されてしまうと危惧しまして、東北に戻ったタイミングである2017年4月に会社を立ち上げました。

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蔵王を、先の世代に繋ぐ。そのためにやりきる。

ー経営理念が、「蔵王を繋ぎ、蔵王を一つに」ということですが、「次の蔵王を担う、関わる世代へ、安心して託する地域に。」ですが、なんのために、この会社を運営するのでしょうか?

 

蔵王を100年、それ以上先の世代へも残したい、ただそれだけです。

本当に単純で、蔵王の自然、歴史、文化、

そして、蔵王の方々がとても好きで、だからこそ力になりたかった。

 

私が現場にいて感じている課題、それは繋ぐこと

宮城と山形の蔵王を繋ぐことはもちろん、次の世代へ繋ぐ、人と地域を繋ぐ、産学官民の連携を生むこと、

今、やらなければ残らないかもしれない。

蔵王が好きだから、やりたいしやりきる。

 

そして、地域に住んでいる、携わっている方の笑顔の総量が増えれば、

子供達も旅館や飲食店、土産店を継ぎたいと思うでしょうし、蔵王のファンももっともっと増えると思うんですよね。

 

ーとはいえ、いくら想いがあったからと言っても、蔵王の会社を起業するって結構大ごとだと思うんですけど、そこまでするパワー・原動力は、どんなところにあるんですか?

東北に来た理由、原点で掲げたビジョン「東北の観光の力になる」を自分の中で成し遂げるまでやる、

応援してくださる方が数え切れないほどいます、それが原動力です。宣言したらやりきらないと

あとは、蔵王が楽しすぎて楽しすぎて。。。日々のハプニングも。

 

ー蔵王温泉の人とは何か一緒にやったりしたいしますか?

なんでもやっています。どこに住んでんだって言われるぐらい。

直近だと、12月16日にJR主催の初滑りキャンペーンに手伝いに来いと前日の21時に蔵王温泉観光協会のOさんから連絡があり、たまたま蔵王温泉に泊まっていたので良いですよ、と返事。

 

そのほか、龍岩祭の駐車場係や、今や山形を代表するじゅっきーくんの撮影同行、スカイランニングのスタッフ、スキー大会の点呼取り・片付け、肝試しのお化け役、蔵王暁登山の副隊長?などなど。。。

 

今年の3月まで広島に住んでいましたが、前述のOさんから樹氷サミットの駐車場係足りないから手伝ってくれと開催1週間前に言われ、広島から飛んで行きました。実は人数足りていて結局何もしてなくて、、、

えっ!?遥々1000キロも離れているところから来たのに!って感じですけど、いいんです、蔵王温泉なので笑

 

 

 お土産からスタートし、次はカフェを。

ー最初は、お土産の開発から着手だそうですが、お土産からスタートって何か理由はあるのですか?

蔵王全体の価値向上ができる、自分たち主体で一番取り組みやすいビジネスがお土産開発だったのかもしれません。

蔵王には蔵王全体のピンとくるお土産が無かった、とても勿体無い

2年間広島に住みながら四国の営業をしていて、瀬戸内のお土産ってお洒落で細部まで拘ったものが多いんですよ。四国の太平洋側、高知県に限っては、これまた素敵なものばっかりで。

 

蔵王は、山形はもちろん、東北を、日本を代表する観光地です。

 

なんでもそうですが、入口と出口の印象って強く残りませんか?

例えば、旅館ですとチェックインが入口、チェックアウトが出口。

地域ですと、蔵王温泉に踏み込んだ時が入口、帰る際が出口、お土産を買うシーンって旅行では出口で買いますよね。

初めての東北旅が蔵王温泉という人も多い、ということは東北の入口か出口が蔵王かもしれません。

 

また、お土産の購買行動は、主に出口ですよね。

となると、“蔵王でお土産を楽しむ”って、とても重要なシーンなんですよ。

 

お土産何買おうかな?って素敵なものがたくさんあって良い意味で迷うのであれば良いですが、

市場のニーズに沿っていないものの中から悩むのは大変で地域の印象を下げかねない。そこを解消し、蔵王での、東北での思い出をより良いものにしたかった

 

蔵王は日本を代表する地域だから

 

ー今後はどんな展開をしていこうと考えてますか?

ZAO 12 SEASONSシリーズを増やしていきます。

蔵王を代表するお土産まで昇華させて、より訪れる方へ蔵王滞在の価値を返していきたいですね。

 

いずれは蔵王温泉、遠刈田温泉で入浴後に一休みできるカフェ兼土産店を開く予定です。

ー最後に、山形に関わる読者の皆さんに、一言お願いします。

面白いことやっているヤツがいるな!と思ってもらえたらSNSやメールで是非声かけてください。

仲間はいっぱい欲しいですね。これからもたくさんチャレンジしていきたいです。

【株式会社LABEL LINKの連絡先】

MAIL: info@label-link.co.jp

 

【ZAO 12 SEASONS(SNS)】

Facebook:Zao 12 Seasons

インスタ:zao_12_seasons

 

【販売中の新商品】 ZAO 12 SEASONS 森の小さな足音

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【価格】販売者希望小売価格 大:10個入り980円(税込) 小:5個入り540円(税込)

【販売場所】

山形県山形市 蔵王温泉(宿泊施設、ロープウェイ施設)

宮城県白石市 鎌先温泉(宿泊施設)

宮城県蔵王町 遠刈田温泉(宿泊施設)

宮城県川崎町 青根温泉(宿泊施設)

【販売期間】通年

 

取材後記

蔵王を、100年先の世代に繋ぐために、行動を起こしている竹さん。

その姿は、「山形を盛り上げたい」「地域を活性化させたい」という同じ想いを持つ人にとっては、勇気付けられますよね。

欲しい未来を作るには行動あるのみ!

あなたも、小さなことから行動してみませんか?

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この記事を書いた人

田中麻衣子

1984年山辺町出身。新卒で山形での就職後上京。求人広告営業を経て、2012年ヤマガタ未来Lab.をOPEN。東京と山形行ったり来たり。...

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