山形では「やりたい仕事」ができない・・・?

もし地元にやりたい仕事がないのなら、自らの手で「仕事」や「雇用」を創っていく。そんな風に『人生の選択肢を、自分で創り出す』という選択もあります。

山形大学EDGE-NEXT」は、地方から尖った(エッジが利いた)人材の育成を目的に、2018年より学生・社会人を対象に起業家育成教育プログラムをスタートさせ、現在まで学生278名、社会人80名が参加しています。

今回はEDGE-NEXTを受講し、学生起業した社会人や新規事業の開発・立ち上げを行っている卒業生の方々にインタビューしてきました!

・EDGE-NEXTに参加して何が変わった?
・大変そうな道なのになんで起業したの?
・これからどんな事をしていきたいの・・?

そんな【EDGE-NEXT卒業生】の「今」(前編・後編)をお届けします。

 

『誰もがやりたいことを実現できる』サポートや働きかけがしたい

インキュベーションポートやまがた株式会社   代表取締役兼CEO 、株式会社山のむこう取締役 阿部公一さん

 

▶EDGE NEXTに参加しての感想

EDGE-NEXTに参加した動機は、なんとなく人と違うこと、新しいことやってみたいという軽い気持ちで受けたのですが、自分が今まで生きてきた中で『起業・経営』という機会や考え方に触れることがなかったので、「こんな生き方もあるんだ」ということを知れたのは大きかったです。

過去を振り返ってみると、今までは割と自分の事を受け入れられなくて。自分のことが好きじゃなかったのですが、講師の方と接する機会の中で、自分の過去も含めて ”そのままの自分を受け入れてくれる” そんな言葉をかけてもらいました。

 

▶参加しての自身・事業の変化

”自分を受け入れてくれる他人がいる”ということに気付いてから、自分自身を許せるようになったというか・・・。そのままの自分でいいと、自己受容できるようになってからは「自分は何がやりたいんだろう?」ということを、素直に考えられるようになったと思います。

以前は“だめな自分を変えたい”というモチベーションだったのが、より自分の内側に目を向けられるようになり、そこで改めて「人の成長に関わることがしたい」という想いに気付きました。

幼少期にやりたいことへの行動的・精神的な制限があったという原体験があり、人が成長していく過程で、できないという制限や環境を取り除きたい。

『誰もがやりたいことを実現できる』サポートや働きかけがしたいと思うようになり、現在はiPY(※)で起業支援をしながら、株式会社山のむこうの学習塾で探究学習の指導を行っています。

※iPY(インキュベーションポートやまがた):山形大学EDGE-NEXT人材育成プログラムから生まれた会社のひとつ。ビジネスアイディアを磨き、社会実装する学生を支援することを目的として、現在はTryca Go(米粉のグミによる咀嚼改善や食のバリアフリー化)・Giftraxia(東北×コロナ対策)等の事業を支援している。

 

▶今後のビジョン

iPYのビジョンは「すべての新事業のファーストステップを支える」。自分たちの在り方としては「人の成長を一番に考えて、自らも成長する」ということを掲げて、新しいアイディアや若い人たちの考えを社会実装できるように努めています。

講義を受けている時より、実際にやり始めた今の方が、あとになって講師の方の言葉が響くというか。廣川さんの講義で『起業家って結局、情熱や志が大事』という言葉が、今もこころに響いていて。

今年米沢にもコワーキングスペースができる予定で、市役所の方と一緒にピッチイベントを企画したり、これから置賜でも新しいことに挑戦しよう、やってみよう!という文化を各所とコラボレーションしながら創っていきたいです。

 

 

アートの「額縁」を越えて、文字や想いをビジュアルで伝えていく

EnoGG株式会社 代表取締役社長 髙橋駿斗さん

 

▶EDGE NEXTに参加しての感想

『自分にしか出来ない仕事をしたい』という気持ちが強く、EDGE-NEXTに参加してから “就職はしない”と決意し、2019年12月24日に起業しました。

まわりのみんなが進路相談室で面接の練習や就職先の報告をしてる中で、自分は「株式会社にするのか、合同会社、それとも個人・・?」最初は全然わからない中、こんなんで会社を興して大丈夫なのだろうかと思ったり。

でも、何もないところから自分で創り上げていくというのは怖いながらも、とてもわくわくしていて ”スタートしたからやるしかない” という環境をつくったというのが挑戦というか、決断でしたね。登記簿謄本を提出した時は、肝が据わったと感じました(笑)

EDGE-NEXTの「まずはやってみる!」という環境だったり、普通の就職とは違って相談できる人も限られてくるので、専門家・先輩起業家と繋がって、卒業してからも助けてもらえる環境があるのはとても有難いです。

 

▶参加しての自身・事業の変化

EDGE-NEXTカリキュラムの中では、事業アイディアをみんなで共有して創り上げていくのですが、前期・後期を通してアイディアをブラッシュアップできたというのはとてもいい経験です。

1期生(2018年度)の時は「アートオークション」というビジネスアイディアでプレゼンをして、自分の中ではもうそのアイディア一択だと思っていたのですが、

“オークションにするなら作品に価値がないといけないの?オークションじゃなくても気軽に試してもらえる方がいいのでは・・・?”

講師の方のアドバイスの中から様々なアイディア出てきて、『選択肢がひとつだけじゃない』と教えてもらったのは実体験として驚きでした。

EnoGG(エノグ):現役美⼤⽣や卒業⽣・若⼿アーティストのプロデュース・マネジメントを⾏う。⼭形から様々な形でアートディレクションを⾏い、世の中で創作活動をしている若きアーティストを応援し、従来とは異なる形でアートと社会を結び、アーティストや作品が循環するサブスク型のアート作品展⽰やアートプロジェクトなど、各地域のニーズとアーティストの架け橋になる事業を展開している。

▶今後のビジョン

全国で毎年1000人以上の美大生が卒業していくのに、そのうちの数%しかアートで食べていけない。EnoGGでは現在インターンが6名、所属しているアーティストが20名いるのですが、そんな全国の美大生たちの受け皿となり、才能溢れる新鋭アーティストの活躍の場を広げていく事が目標です。

県内外の企業やコワーキングスペース・⼯場の壁に、企業理念や今期の⽬標・創業の想いをビジュアルで表現し、壁画として描き、社員や顧客に伝えるというウォールアートメッセージもスタートさせました。

今後はNFTや新しいテクノロジーも活用し、山形から世界を繋いで経済をまわしていくような、新しい経済循環を生み出していきたいです!

 

▶編集者コメント

ふたりに共通する想いは、事業を通して”誰かの活躍する場”だったり、”誰もがやりたいことが出来る”社会を創っていく。自分本位だけではなく『誰かの為に、その先の未来を切り開いていく』という、そんな想いあふれる生き方に刺激を貰いました。

今回の記事はEDGE-NEXTを通して「起業」という選択をした、2名の卒業生をご紹介しました。

次回はEDGE-NEXTのプログラムに参加し、現在は老舗企業の新規事業の開発を行っている方や、社会人受講生として参加して会社の新規事業を立ち上げ・リーダーとして活躍する2名の生き方をご紹介します!

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伊渕南々絵

この記事を書いた人

伊渕 南々絵

平成元年生まれ。県内の女子校を卒業後、東京の大学に進学。大学では社会心理学、主にビジネス心理学に興味を持ち『経営者のプロフェッショナリズ...

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