イベント名称:わたしの移住作戦会議。
開催日程:10月23日(土)
開催時間:13時30分~15時30分
会場:オンライン
参加費:0
参加人数:10名程度
主催:鶴岡市地域振興課
10年ほど前から鶴岡に移住する人がすこしずつ増えています。自然に魅了された人、勤めたい会社が見つかった人、ご縁が重なった人、故郷に帰りたくなった人、自分らしいライフスタイルを求めてきた人。移り住む理由も働き方も、ひとそれぞれ。
でも、鶴岡じゃなきゃいけなかった人はほんと一握りだと思うんです。ただそこに、些細な縁があっただけ。けれど今もここで暮らしている。庄内の森も海も風も土も身体に感じながら、みんな暮らしている。
わたしたち運営メンバーもそれぞれにUIターンをして鶴岡や庄内に暮らしているわけですが、この事業を担当することになって改めて「移住ってなんだろう。」ってことから考え始め、鶴岡にはどんな人たちが移住してきてるのかな?とか、どんなところに暮らしの魅力を感じているのかな?とか、移住を考えるにも段階があるよね、とか。自分たちも飛び込む時に勇気や不安があったことを思い出しながら、まずはここでの出会い・関係性を大切にして開催したいな、という想いで企画をしました。
鶴岡に暮らす人たちを紹介しながらも参加者にもできるだけ発言してもらう機会を設けてゆっくり交流し、最終的には「鶴岡に行ってみたいな。」「あの人に会いにいってみたいな。」と思ってもらえるようなイベントにしたいと思っています。
鶴岡にUターンする方、鶴岡出身の方、地方移住を考えている方
首都圏
このイベントは、オンライン全4回、フィールドワーク1回の企画で、地方移住をぼんやり考えている方や、鶴岡に興味がある方々に向けた対話型の移住イベントです。
鶴岡についての情報提供したりゲストを招いてお話してもらいつつ、参加者×鶴岡住民がお互い知り合うこと、接点を持つことに重きを置いているので、フィールドワークの場所やオンライン2回目・3回目のゲストも参加者の様子を見ながら決めているのが特徴です。
で、記念すべきオンライン第一回目は「はじめまして。」でまずはお互いのことを知ろうということで参加者同士と運営者の雑談会みたいな感じで行いました。主催者である鶴岡市地域振興課の担当、飯野さんからご挨拶を頂いたり、運営者のスケダチ、佐久間から鶴岡の紹介をしつつ、参加者×運営者のおしゃべりタイムへ。
それぞれ4~5人グループに分かれ、「地方移住において、自分が大切にしたいこと」をトークテーマに話し合いました。
以下は、グループトークでこんな話がありましたよーということで、いくつかを箇条書きでご紹介させて頂きます。
※匿名性を担保するために具体的な話の内容は避けつつ、さらに話の流れの中から切り抜いているので、雰囲気だけでも感じられればと思います。
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・首都圏に住んでいて、隣近所の人とあいさつくらいはするけれど、どんな人が住んでいるのかわからない。元々は田舎出身なので、困ったときに助け合えるようなコミュニティーがあるといいなと思っている。仕事で鶴岡へ訪ねた際、そこで出会った人たちがとても親切で温かかった。良い意味で昭和の雰囲気が残っている。
・移住に際してはやっぱり仕事探しが一番かな。移住した人たちはどうやって仕事を探したのかが知りたい。
・コロナ禍以降、オンラインで仕事をすることが増え、だいぶ出社しなくていい感じになっていて。そうなると、場所にとらわれる必要もないかなって。
・自分が鶴岡に育ったこともあるけど、田舎のほうが絆があったかいなと感じる。一人ひとりがうずもれていないというか。都会で待機児童とかの問題にあたったときに大変だと思った。鶴岡は文化が豊かなので、そういうのも子供たちに知って欲しい。あとは自然体験。自然に触れ合う経験も。東京にも公園はあるけど、鶴岡の環境が自分には合ってるなーって。
・地元が鶴岡で帰ってきたいけど配偶者が鶴岡出身ではないので、移住した後に知り合いがいないのが心配。
・鶴岡に住んでいた頃は遊ぶとなると山か海か川に行ってて。都会に出てからは逆にどうやって遊んだらいいかわからなくて。家を出たら田んぼがあって、最寄り駅まで自転車を頑張ってこいでっていうのがなくなった時に、地元に帰りたいなぁと思った。
・四季を感じられる生活がしたい。
・高齢者になっても楽しいことがあると思える生活をしたい。ずっと都会で暮らしてきたけど、このまま暮らしていきたいかっていうとそうでもないなって思う。設備が整い過ぎてて。自分の場合はただ生活しているだけの老人になっちゃうんじゃないかなって。毎日コツコツとやることがある生活をしたい。
・首都圏の生活しか知らないのがもったいないと思った。自然遊びができる環境があって、薪割りとか火起こしとか。生きるための仕事ができる環境にいたい。
・鶴岡の人たちの、春が来た時の人々の目の輝き、それが都会と全然違う。人々が希望に満ち溢れている。
・自然に近い環境で子育てがのびのびできる生活がしたい。人がいっぱいいると迷惑をかけられないとか気にすることが多い。地方だと車で連れて行ったり自由度が高い。ゆったりした時間、空間で。あと、地元の人とばったり会うことが東京ではない。それが鶴岡であるのはうらやましい。
【鶴岡の生活(運営スタッフより)】
・以前は横浜に住んでいたので鶴岡の生活が想像できない部分はあったけど、通勤時間が短くなった。職場の宿舎にいるので音に気にするところはあるが、都会にいたときほど色んな事を気にしなくなった。一番驚いたのはスーパーの食材。安くて鮮度が高くて美味しい。こっちに来てむしろ外食費は減ったがスーパーでの出費は増えたかな。
・地元の人と繋がってると野菜を貰ったり。嫁ぎ先のおばあちゃんから山菜の処理を教わったり。手仕事を教わったり。知恵や業を近所づきあいから教わる。そういうイベントもある。楽しめることがいっぱい。昔は何もないなと思っている学生生活。今は自分から情報を獲りに行けば面白いのがある。
・燃料代事情
街中に住んでいますが、ガソリン代は月に2回ほど入れていました。ハイブリッドだと月1回くらいの頻度。ガソリン代の単価は東京より高い。ほどんどの移動は車なので、定期なしで電車・バスに乗ってると思えば、そこまで掛からないかなって感じ。飲み歩く方だと夜の代行代は考える必要があるかも。
暖房代は、灯油の人もいればガスストーブ、エアコンなどの人もいる。真冬はエアコンだと厳しいのでストーブかガスか。18Lの灯油タンクを週1回くらいは給油しにいってたので月5~6000円くらいか。家の断熱性が高いとそれだけで変わるかも。家の中や店の中は東京よりむしろ温かいと感じる。
【鶴岡市地域振興課より】
・移住に際して就職の相談が一番多いです。鶴岡に仕事はなくはないですが、関東近辺に比べると職種は少ない。専門技術を生かすのが少ない。一方でそういうスキルを企業が求めている場合もあるので、マッチングがうまくいけばいいのかなと。サイエンスパークにはスパイバーさんなどのバイオベンチャー企業があって、そこにどんどん若い人が入ってきている。
・仕事探しについては鶴岡ワークサポートルームというのがあって、登録しておくと職種別にメールサポートをしてくれます。あと、年1~2回、商工課や労働局主催でUIターン希望者向けに就職面談会があって、地元企業も出席しています。
・住居に関しては街中だと駐車場問題が発生すると思う。半径2㎞だと駐車場高かったりついてなかったりするので、それ以外だと夫婦世帯だと2LDKで3~5万円前後であって、あとは県の補助と市の補助で最大合わせて2万円×2年の家賃補助が今なら受けられます。そういうのを活用してみたり。あとはお試しアパート、一か月単位で住民票を移さずに利用できます。
・鶴岡市では、自分でDIYでリフォームする方には当てはまらないのですが、業者頼んでリフォームする際には補助する事業もある。
今回は10代から50代まで幅広い年代の方々からご参加頂きました。終了後のアンケートにも「楽しかった!」と仰っていただける声がとても多く、嬉しかったです!
地方移住は年を重ねるごとに大きな決断になっていくような気がします。
でも、そのキッカケ、最初の一歩は何気ない小さなことから始まるのかなと。
自分には譲れない大事な想い、条件もあるかと思います。その価値観を大切にしながらまずはいろんな地域を知って、訪ねてみる。そんな時に、このイベントで出会った人たちに声を掛けて貰えれば嬉しく思います。
2021年11月27日(土)~28日(日)には鶴岡でフィールドワークが、12月18日、1月29日、2月26日にはオンラインイベントがあります。鶴岡の人やコトをご紹介していきますので、ぜひぜひ楽しみにして頂ければ嬉しく思います。
また、このレポートで興味を持った方、まだまだ参加を受け付けておりますので、ぜひ申し込みをしてみてください。
担当者名:田口比呂貴(Sukedachi Creative 庄内)
メールアドレス:tagu_h1114_18@yahoo.co.jp
問合せ電話番号:09077577491
URL:http://tsuruoka-iju.jp/iju-sakusen/