ニューノーマルな働き方はネガティブな側面だけではなく、テレワークやワーケーションなど自由な働き方を実現する、私たちの新しい生活スタイルとして定着しつつあります。
様々な価値観・働き方が変わっていく今、これから私たちはもっと自分の好きな場所で、好きな仕事をする・・。そんな未来が描ける時代へと世界が変わりつつあります。
それを自分の手にするために必要なのは、自分自身が『やりたいことを見つけ、それを実現していく力』。
【山形大学EDGE-NEXT】では自らイノベーションを起こす人材・アントレプレナー(起業家)の育成を目的に、そのマインドやスキルを身につける学生・社会人が参加する起業家育成プログラムです!
2020年山形大学EDGE-NEXT・前期記事はこちら:山形にいながらMBAのエッセンスも学べる!【山形大学EDGE-NEXT】にオンライン取材してみた(前編)
コロナという状況の中でも今年度全講義をオンラインに切り替え、今だからこそできるオンラインの利点も生かしながら、やりたいことを形にしてきたチームたち。今年度も様々なビジネスプランが実現しました。
後期は【オンライン×現地】という初のハイブリット取材も経験しながら、学生・社会人がオンラインを通して共にビジネスプランを形にしていく姿お届けします。
ビジネスや働き方も変わってくるこれから時代に、”新しい自分の生き方・働き方を見つけたい” そんな方はぜひ参考にしてみてください。
【sponsored by 山形大学国際事業化研究センター】
[目次]
【山形大学EDGE-NEXTとは】
【参加者の声】
- 伝統工芸×コロナ対策-東北発スプレーボトルで気持ちも豊かに-
- 美味しく健康に導く-米粉グミ-
- 端材・廃材を利用したアップサイクルビジネス
【山形大学EDGE-NEXT 講義*ベーシック&プレミアムコース】
- 『山形』と『世界』が繋がる!EDGE-NEXTの人的ネットワーク
- 往復最長10時間!?オンライン×現地ハイブリット講座
- 日本の大学初!コロンビアビジネススクールVenture for All®修了証授与
【山形大学EDGE-NEXT*まとめ】
【山形大学EDGE-NEXT人材育成プログラム*2021年度参加者募集のご案内】
【山形大学EDGE-NEXT】とは?
新しい発想で、自分で力での問題を解決へと導く人材アントレプレナーの育成を目的としている起業家育成プログラム。
3年目となる今年度は、コロンビアビジネススクールのVenture for All® Programともコラボレーションして、MBAのエッセンスも学ぶことができ、山形に居ながらグローバルな視点を養う教育プログラムを展開しています。
このプログラムではただ講義を聞くだけではなく、『参加者自らがビジネスプランを作り、事業を起こす』ことに力を入れており、県内外のさまざまな学生・社会人が参加し、出逢ったチームのメンバーで商品の企画デザインや開発を通して、実際にビジネスを始めたり、ビジネスプランコンテストに出場しているチームたちも!
まずは、今年度EDGE-NEXTを通してビジネスを始めた、会社設立へ向けて励んでいる【3チームの活躍】をご紹介します。
実際に考えたビジネスプランと参加者の想いをご紹介
1.伝統工芸×コロナ対策 -東北発スプレーボトルで気持ちも豊かに-
EDGE-NEXTベーシックコース(B3チーム)Giftraxia事業部
ーーーB3チームは今どんな事業をしているのですか?
B3チーム(山形大学・大学院生 舟山優也さん):もともと”東北の良さを広めたい”という想いがあり、東北の良いものと新しい要素を掛け合わせて、『東北の新しい可能性をソウゾウする』というミッションのもと事業を運営しています。
現在は「東北×コロナ対策」として、宮城県の『玉虫塗』という伝統工芸の技術を用いたスプレーボトルに、香り付きアルコール消毒液をセットで販売する準備を進めています。インキュベーションポートやまがた株式会社の新たな事業として、3月末よりECサイトで発売予定です!
ーーーとても素敵な色合い。香りもとても良いですね◎
B3チーム(山形大学・河田亜依さん):そうなんです!コロナウィルスの影響でアルコール消毒が日常になりましたが、普段使うものに伝統工芸の技術を用いて企画デザインをすることで、伝統工芸品をより身近に感じたり、香りに癒されたり・・。日々の生活の中に、楽しさを感じてもらえたらいいなと思っています。
『こういうものがあったらいいよね』というところから始まって、右往左往しながらもみんなでアイディアを出しあってひとつの商品ができたというのはとても嬉しく、楽しいです!
まわりの方々の協力でここまで来れたことに感謝しながら、今後は販路開拓やマーケティングなども勉強して、ただ商品を売るのではなく生産者の想いや背景も一緒に届けていきたいと思っています。
2.美味しく健康に導く-米粉グミ-
EDGE-NEXTプレミアムコース(P9チーム)Tryca Go
ーーー安孫子さんはEDGE-NEXTに参加して3年目ですね。念願の商品化、おめでとうございます!
P9チーム(山形大学・大学院生 安孫子眞鈴さん):初年度の山形大学EDGE-NEXT基礎編から参加して、自分でグミを開発したいと思ってから約2年半。これまで何度も試作を重ねて、たくさんの方にご協力と支援をいただき、ついに商品化を実現できました!
ーーー『米TIME』はどんな商品ですか?
米TIMEは”はちみつ漬けされたお米のグミ”です。『自分自身のご褒美の時間、ほっと一息つく瞬間に食べてもらいたい』というコンセプトで、レモンティーなどのお茶と一緒に、はちみつをすこしドリンクに混ぜたりしながらゆっくり味わってもらいたいです。
今後は手作りのグミを作るワークショップを開催し、好きな瓶・好きな形のオリジナルグミアレンジなども展開していきたいと考えています!
最終ゴールとしては、”食感を自由自在に変えることができるグミの特性”を生かして、高齢者の口腔機能向上と健康寿命を延ばす『食べる人の年齢や健康状態に合わせたグミ』を開発することが目標ですが、
まずは若い世代にアプローチをして収入源を得て、次は高齢者向けのグミのテストなど、さらに開発を進めていきたいです。
3.端材・廃材を利用したアップサイクルビジネス
EDGE-NEXTプレミアムコース(P5チーム)プレミアム5
ーーーP5チームは山形だけではなく、県外のメンバーもいるんですよね!
P5チーム(関西大学・阿部綾美さん):私は関西からの参加で、山形大学EDGE-NEXTを知った時は”めっちゃ面白そう!”と思ったのですが、月2回山形に行くのはさすがに無理だな、と(笑)最初は諦めてました。
コロナで大学も休みになって、今年は何もせず終わってしまうのもったいない・・。そう思っていた時に、今年度はオンライン開催になったと連絡がきて、それなら参加できるとすぐに申込みました!
EDGE-NEXTの最終発表が終わった後も、やまがたビジネスプランコンテストに出ると決めて『本当にしたいことは何か』を、1日3~4時間のミーティングをみんなでたくさん重ねて・・。
ーーー1日に3~4時間!?それは大変でしたね。。
話し合いの結果、計画をピボットして『端材と人を繋ぐ・端財マーケット』というビジネスプランでコンテストに出場できました。
大変なことはたくさんありましたが、この一年EDGE-NEXTがあったおかげですごく楽しかったし、とても身になりました。 “コロナで○○ができない・大学生が可哀想”と言われることもあるのですが、気の持ちようやなって思います!
今回入賞には届かなかったですが、『このチームでビジネスをやりたい』という想いは変わらないので、しっかり形にしていきたいです。
商品・各事業へのお問合せ先:インキュベーションポートやまがた(http://ipy.jigyou.co.jp/contact/)
▶編集者’s VOICE
それぞれのチーム毎にストーリーがあって、試行錯誤しながらも「何か」を作りあげていく。行動するからこそ得られる経験は、きっとどんな学びにも代えられません。でも、ここからが本当のスタート。これからの展開が楽しみです!
山形大学EDGE-NEXT 講義*ベーシック&プレミアムコース
『山形』と『世界』が繋がる!EDGE-NEXTの人的ネットワーク
海外で活躍している方とも場所を越え、オンラインですぐに繋がれる時代。日本だけではないグローバルな講師から情報を得たり、繋がりを作れることもEDGE-NEXT講義の魅力のひとつ。
日本とシリコンバレーの懸け橋になる、様々なチャレンジを支援している桝本さん。オンラインを通して“シリコンバレーに会社を設立する”なんてことも夢ではありません。
今年度のEDGE-NEXT社会人受講生の会社も、今後の事業展開を見据えてシリコンバレーにあるB-Bridge Internationalと連携し、新たな挑戦を始めています!
インタラクティブなディスカッションの場として「山形大学EDGE-NEXT交流会」も開催(月1回)。学生・社会人ともにアイディアを共有し合ったり、国内外問わないネットワークを構築していくことは、きっとこれからの先の強みになるはずです。
▶編集者’s VOICE
オンラインの講義形式だと対面と異なり、授業終わりの挨拶や名刺交換は難しいですよね。でも今はSNSで繋がることができたり、気になる人には自分から勇気を出して、積極的にコンタクトを取りましょう!相手がスムーズに認識できるよう、自己紹介と共に参加した講義・感想などもお忘れなく◎
往復最長10時間!?オンライン×現地のハイブリット講義
EDGE-NEXT後期はZoomでのオンライン配信と同時に、山形大学現地開催というハイブリット講義も開催することができました。久しぶりの対面授業にディスカッションにも熱が入ります!
一番遠くは、なんと奈良県から往復10時間かけて現地参加する受講生も!
オンラインは場所や時間を選ばないという良さもありますが、やはりその場に行って肌で感じる空気感や、以前は当たり前で気付けなかった“対面で人と向き合うことの良さ”にも、改めて感じることがあります。
日本の大学初!コロンビアビジネススクールVenture for All®修了証授与
今年度より山形大学EDGE-NEXTと初コラボ開催をしていた、コロンビアビジネススクールVenture for All® Programジョイントプログラム。
ビジネスモデルキャンパス・キャンペーンプロモーション・競合分析・顧客インサイト etc…
厳選されたMBAのエッセンスを学びながら、プレミアムコースのチームは自分のビジネスプランに課題を当てはめ、レビューを受けるという実践的な学びを積み重ねてきました。
EDGE-NEXTの最終発表が終わった後も、プレミアムコース審査発表会を乗り越え、見事合格した学生・社会人の受講生に、日本の大学で初めて『Columbia Business School Venture for All®の修了証』が授与されました!
また、Venture For All®プログラム修了生が加入できるコミュニティ、修了生ネットワークには300人以上の異なる専門分野を持つ人たちの新たな出逢いも待っています。様々なプロフェッショナルがいる繋がりの中で、ビジネスを加速していく機会・チャンスを掴んでいきましょう!
【山形大学EDGE-NEXT*まとめ】
新型コロナウイルスが流行し始めて、早くも一年が経とうとしています。緊急事態宣言の発令から大学も休校、リモートワーク導入推進など・・はじめてのことがたくさんあったこの一年。
人やモノの価値観が変わりつつある中で、ビジネス、そして私たち自身にとっても大切なのは、そんな『変化』にいかに対応していくかということ。
環境の変化と共に世界に生まれゆく新たなニーズ。それを解決へと導くビジネスアイディア。
まだ世の中にないものを形にするベンチャーやスタートアップのスピード感は、今の変革期にまさに求められているものであり、大きな変化は新たなチャンスでもあります。
しかしながら、無いものを『形』にするというのは簡単なことではありません。
本当にやりたいことは?
このチームにしかできないことって?
自分たちは何の為にビジネスをするのか・・?
新しいものを生み出すというのは、華やかさの反面時には行き詰まりを感じたり、躓くようなこともあるでしょう。でもそんな時には”誰かに頼る”ということも、実は重要なスキルです。
チームメンバーそれぞれの得意・適正が違うからこそ、自分ひとりではできなかったことが可能になる。
偶然か必然か、オンライン化の加速で世界中の人と繋がれるようになったこの時代。
人との関わりの中で新たな価値を創造していくことは、チーム内だけではなく企業間でも大事なことであり、必要な人材・リソースを用いて協力し合いながらイノベーションを起こす『協創』ビジネスは、これから新たな時代の中でさらに増えていくと思われます。
オンラインで広がった仲間と共に、今日より楽しい明日を、自分たちの手で創り上げる。
いざ、学びを実践の舞台へ!!
ビジネスを通して、世界を面白くしていく。無限の可能性が広がる扉を開けるのは、他の誰でもない自分自身です。これからの彼らのチャレンジが、明日を変えていく・・*
来年度が最終回となる山形大学EDGE-NEXT、更なる挑戦にどんなビジネスが生まれていくのでしょうか!
2021年度「山形大学EDGE-NEXT」 参加者募集!
2021年度の山形大学EDGE-NEXTは、学生・社会人問わず全国から受講者の募集を行います!
開催期間:2021年5月~12月 (隔週土曜日 全16回開催)
開催時間:10:30~16:15 (休憩:12:00~13:00)
申込締切:2021年4月16日(金)
お申込みはこちら:【山形大学EDGE-NEXT人材育成プログラム2021~ | 山形大学国際事業化研究センター (yamagata-u.ac.jp)】
さらにスケールアップするEDGE-NEXTの中で、たくさんの仲間と共に自分が好きなことを『形』にするチャンスを一緒に見つけてみませんか?