withコロナ時代において、ライフスタイルや仕事の仕方も変わってきた今、改めて自分の生き方・キャリアを考えたという人も多いのではないでしょうか?
企業もこれまでと同じ方法だけでは通用しない、新たなビジネス戦略が余儀なくされ、今後もどんな変化が起こるかわからない…。
そんな今必要なのは、どんな状況においても自分たちで道を切り開いていく、これからの時代を生き抜く力。
新たな出逢いの中で、グローバルに通じる様々な視点を学んでみたい。
就職だけじゃなく、起業やいろんな生き方を知ってみたい・・そんなあなたに*
県内外の学生・社会人が多数参加する起業家育成プログラム【山形大学EDGE-NEXT】
今年度は《全講義オンライン配信》となった様子をヤマガタ未来ラボ編集部が密着取材しました!
オンライン形式の授業って一体どんな雰囲気?そもそも【オンライン取材】ってどうなるのか・・!?
未来ラボ編集部も《新たな様式の取材》にチャレンジです!!
【sponsored by 山形大学国際事業化研究センター】
2020年・山形大学EDGE-NEXTオンライン配信スタート!
第一回目の取材は動画配信する現地(株式会社JPD)へお邪魔しました!(2020.5.16)
ーーー小野寺塾長!(山形大学EDGE-NEXTセンター長)本日はよろしくお願いします!ここはどんな人たちが参加しているのですか?
塾長:山形大学EDGE-NEXTは県内の大学だけではなく、早稲田や東京理科大など総勢60名以上の県内外の学生・社会人がリモートで参加しています。
ーーー社会人や他大学の学生も参加できるのですね!どんな感じで授業が進んでいくのでしょう?
塾長:このプログラムは各界の著名な講師陣が講義を行うのも魅力のひとつですが、講義形式だけではなくチームに分かれて「ビジネスプラン」を考えます。
『どんな分野に興味があるのか?・リーダーの役割に挑戦してみたいのか?』
そんな事前のアンケートを基にチーム編成をしました。
計15チームがそれぞれ課題を設定し、最終日にはオンラインでプレゼン発表をしてもらいます!
ーーーオンラインのチームでプラン作成からプレゼンまで・・!今から発表が楽しみですね!!さっそく私もZoomで参加してみます!
オンラインでチームづくり!リモートでのディスカッションや情報共有
山形大学EDGE-NEXT講義全体のコーディネーターをしている廣川さん。オンライン上でのチームやプラン作りや進め方を伺いました!
ーーー廣川さん、ここでは各チームがビジネスプランを考えると伺いましたが、オンラインだと大勢で話し合うのは大変ですよね…?
廣川:はい、全員の画面でディスカッションは難しいのでZoomの機能【ブレイクアウトルーム】を活用して課題を話し合う時間を設けました。
最初はウォームアップとしてランダムのグループに振り分けて、その時のトピックついてどう思ったか?その理由は…なども話し合います。
ーーーオンラインでもチームだけではない交流や、様々な考えが聞けるのはいいですね!
廣川:そうですね、今年度はオンライン開催なので例年の授業より多くディスカッションをする時間を設けたり、メンバー同士が議論できる時間を大切にしてます。
でも実際、各チームはオンラインでどんな風に議論を重ねているのでしょう・・?
ディスカッション中のブレイクアウトルーム(どんな雰囲気が見えないところ)へ乗り込むという、初めての取材に緊張しながらも飛び込みます!
ーーーこんにちは!お話し中すみませんが、すこしお邪魔させていください!!(緊張気味・笑)
各チームはそれぞれに「課題」を設定して、意見を言い合ったり、作成した資料を【画面の共有】しながらアイディアを煮詰めていきます!
SNSなどのコミュニケーションツール・情報共有ツールなどを活用しながらチームで進めていく、リモートでメンバー同士が簡単に作業できる工夫をしながら話し合いは進みます。
▶POINT①:オンラインでの情報共有
SlackやGoogleドライブなどのツールを活用することは、リモートやオンライン化が進むこれからに必須スキル。無料でもいろんなツールがあるので、気軽に試してみましょう!
リモートで各分野のプロからビジネスプラン作成~プレゼンまでの極意を学ぶ!
講義の中では各分野のプロフェッショナルたちが、リモートで授業を行います。
カメラに照明や複数のモニターなど、プレゼンテーションのプロのオンライン授業は設備もすごい・・!
これだけしてようやく綺麗な見せられるものが届けられるとのこと!(PCのインカメラだけで対応していた編集者も見習いたいです・・。)
▶POINT②:オンライン上でのプレゼンテーション
PCのインカメラ・マイクでは大きい画面や広い会場では画質や音が割れる可能性も・・。オンラインでプレゼンする会場に合わせて照明やウェブカメラ、マイクも活用しよう!途中で接続が途切れないようにWi-Fiではなく有線を使うのも◎
学生時代に起業した”現役起業家のリアルな声”を聞くことで、参加者のモチベーションも上がります!
スライドを【画面の共有】するだけではなく、話し手も一緒に画面に映るテクノロジーも活用することで、オンラインでもよりリアルに近づきますね◎
MBAのエッセンスが学べる!山形大学×コロンビアビジネススクールVenture for All® Programジョイントプログラム
今年度からの取り組みとして、名門コロンビア大学の経営大学院である「コロンビアビジネススクール」のVenture for All® Programとコラボレーションしての講義も展開。日本の大学としては初の試みです!
Columbia Business School Venture for All®とは?
名門コロンビア大学の経営大学院であるコロンビアビジネススクールの公式プログラムが日本で開講。コロンビアビジネススクールMBAプログラムの人気科目「Launch Your Startup」をベースに、ビジネス理論のエッセンスを学び、他の受講者とチームで新規ビジネスプランを立案し、プログラム最終日に審査員の前でプレゼンすることで理論を応用できる力を養います。:HPより抜粋(https://www.cbs-vfa.jp/)
受講者は全員、山形大学EDGE-NEXTの講義の中でMBAのエッセンスを学びます。
また、社会人と希望者の学生はColumbia Business School Venture for All®の修了証が得られる「プレミアムコース」も受講することができます(※有料プログラム)
各回の課題と最終プレゼンをクリアすれば、Venture For All®プログラムの修了生ネットワークに招待されさらなる人脈を広げることも可能に!
コロンビアビジネススクールVenture For All®主任講師を務める菅生さんに、プレミアムコースの指導を伺います。
ーーー菅生さんは講義のほかに、プレミアムコースのメンタリングもされているんですよね?
菅生:チーム毎に課題を考えてもらうのですが、メンタリングでは「なぜ」その課題に設定したのかを問うようにしています。
菅生:思いつきで答えるのはなく「なぜ」を考える事。深く考える力やその努力。後期もアウトプットと共に、「探求心」を養ってもらいたいです!
ーーーいろんな講師のアドバイス・知識で磨かれた参加者のプレゼンはどうなったのでしょう!?
いざ、発表の舞台へと向かいます!!
前期最終日・オンラインプレゼンの成果とは!?
前期最終発表では、外食産業・マッチングサービス・伝統工芸・農業IoT etc… さまざまな分野のアイディアが挙げられました。
【チャット機能】を活用して、途中でもリアルタイムにコメントができるのもオンラインならでは◎
社会人が一緒のチームでは、会社の持つ独自技術を生かし、学生の新しい視点を取り入れながら”新サービス”を提案するチームも!
また、発表者の中にはVRを活用してアバターがプレゼンするチームが出てきたりと、さまざま工夫を凝らしたプレゼンに刺激を受けます!
山あり谷あり!チームビルディングの学び
プレゼンの後半はチームの振り返り。「このままで行くのか大激論」「プラン変更」とあるように、途中で一からプランを変えるなんてグループも少なくありません。
「相互理解」「遠慮なく発言」という発言からも、チームメンバー間で”信頼関係を築く”ことが何より大切です。
”オンライン上で初対面の人たちが「チーム」となる難しさ”はどのグループでも課題でしたが、
信頼関係を築くには、まず自分からの自己開示を通して、相手の出方・変わるのを待つのではなく、まず自分が働きかけてみることからがスタート!
▶POINT③:オンラインでのチームづくり
リーダーなどの「役割設定」やチームの「目標・ゴールの共有」などは、『空気を読む』のが難しいオンライン上では尚さら決めていた方が◎ 議論の前に近況報告などの「雑談」をあえて取り入れることも、円滑なコミュニケーションに良かったという声も!
後期は参加者の意志で別のチームにジョインしたり、売上げ目標を作って資金調達を目指したり・・更なる挑戦が楽しみですね!
オンラインのその先へ
オンラインで便利になった分、それ以上に求められるのがバーチャルではない、実際の行動力。
山梨県で当時初の学生起業家になった戸田さん。そんな行動力の原点を聞きました!
ーーー山形大学EDGE-NEXTコーディネーター:戸田さんは学生の時に起業されてますが、学生のうちにしておいた方がいい事はありますか?
戸田:まず、やってみることですね!やらなかったら、上手くいくかどうかもわからない。
今までEDGE-NEXTを通してロジックやチームで話を重ねてきていると思うので、ただ話を聞く学ぶ・・だけじゃなくアウトカム(成果)にこだわること。
戸田:あとは、根性ですね!!良いプランには投資しますよ。私も投資家として事業の成長を狙っているので!
ーーー考えるだけではない、行動が想いをカタチにするのですね!!
そしてこの日は仙台からコーディネーターの話を聞きに学生が訪れていました!
伝統工芸を通して東北の魅力を伝えたい
山形大学大学院 社会文化システム研究科 1年 舟山優也さん
消毒用アルコールやマスクケースなどから東北の伝統工芸とコラボレーション商品を生み、東北の魅力を伝えたい。
学生のみのチームなので、バイト終わりの夜の時間から深夜までオンラインミーティングが続くことも・・!これからの資金調達や販売までのアドバイスをもらいながら、創業の準備へと進みます!
在来作物をより身近な存在へ!
山形大学 農学部 1年 新井菜月さん:工学部 2年柏谷雄斗さん
『在来作物』をテーマにサンドイッチの試食会を行いました。(ターゲット層である編集者はモニターとしてご協力◎)
在来作物は先人たちの知恵が、たくさん詰まっています。
そんな財産である作物を、これ以上地球から消したくない。そんな想いからより身近な存在として認知してもらえるよう「サンドイッチ」を実際に作ってみました!
原価や保存方法など・・いろいろ課題はありますが、頭で考えるだけではなくまず動いて、他人からのフィードバックをもらってみる。
その先に、新たな気付きや改善点がきっと見つかるはずです!
山形大学EDGE-NEXT2020年・前期まとめ
山形大学EDGE-NEXTを取材して3年目の今年。
リモートが一気に加速し、場所の制約がなくなってきている今「地方」や「都市」という概念も、少しずつ変わり始めています。
今回は最初のみ現地へ、ほかの開講日は県外の講師を含めリモートで参加という初の取材スタイル(運営サイドとのキックオフミーティングもオンラインです!)
新しいことを挑戦するときは、いつの時も最初は大変なもの。
対面で話せない分、参加者の雰囲気や温度感がわかりづらかったり・・運営側サイドも遠隔でのサポートやフォローなど心配は尽きません。
場所・年齢・性別関係ない、様々な得意分野・嗜好を持つ参加者が集まり、チームとなって共にプランを考える。
それこそ、はじめはコミュニケーションの取り方もまとめ方もわからないの中で、すれ違いや不一致も多かったはず。
それでも、この状況によって出逢える人の幅は今までになく広がったことも事実です!
今年度の山形大学EDGE-NEXTは、社会人・学生という枠だけでなく、時間や場所という制約も越えて、様々な気付きやアイディアが生まれました。
“オンライン”で偶然にも出逢った人たちが、”現実の世界”に新しいものを生み出していく。
さあ、いよいよ後期はどんなプランが、実際に世の中に出てくるのでしょうか!?
状況や偶然でさえも、自分でチャンスへと変えていけるように…*山形大学EDGE-NEXT2020年、後期もどうぞお楽しみに!
山形大学国際事業化研究センター【山形大学EDGE-NEXT】
HP:https://yu-edge.yz.yamagata-u.ac.jp/