就職情報が解禁になったけれど、何から始めたら良いのかわからない…どのように就職活動を進めていけば良いんだろう…と悩んでいる学生諸君!就職活動を乗り越えた先輩から学ぶことで、より良い就職活動にしませんか?

今回は、学生記者ぴーちが、「大学で学んでいることを活かして、地元である山形で仕事をしたい」という学生の皆様のために、山形県内を中心に就職活動を行った大学生にインタビューしました。

今回インタビューしたのは、山形大学に在籍している竹田菜々さん。山形県内の大学から内定が出て、4月から事務職員として働きます。今回は、彼女の就職活動の体験談に迫ります。

教員を目指して準備を進める

Q,就職活動をする前は、就職活動に対してどのようなイメージを持っていましたか?

A,「大変そう」「しんどそうだな」という悪いイメージばかりでした。また、親の気持ちを考えると「大手企業に就職しないといけない」とも考えてもいました。就職活動について何も分からない状態でしたね。

Q,なぜ大変そうだと思ったのですか?

A,山形県外で開催されているインターンシップに参加している先輩方が多かったので、移動が大変そうでしたし、何より業界研究などを行い、やりたいことを探さなくてはいけないので大変そうだと思っていました。

Q,就職活動に向けて準備するにあたり、どのようなスケジュールで準備しましたか?

A,自己分析をしたり、様々なインターンシップに参加したりしました。初めは教員を目指していたので、教育実習にも参加していました。そんなに準備をしないまま、なんとなく過ごしてました。

Q,教員を目指すことにしたきっかけは何ですか?

A,もともと教員になりたくて大学に入学しました。勉強している内容も教員に直接結びつくような内容だったので、勉強している内容が活かせるのなら、民間企業よりも教員だと考えていました。友達も周りの学生も教員を目指している人が多かったので、私も教員を目指していました。

Q,何の科目の教員を目指していたのですか?

A,保健体育です。

Q,保健体育の教員を目指していた理由は何ですか?

A,小さい頃からテニスを続けていて、体を動かすのが大好きだったからです。また、高校の頃の体育の先生のように、かっこいい女性の先生になりたいと思ったからです。高校の頃の体育の先生の授業は、スポーツの楽しさを教えてくれたので面白かったですし、とても好きな先生でした。

▲竹田さんがテニスをしている様子

教員採用試験を対策しつつ、就職活動の準備も進めた

Q,教員採用試験に向けて準備を進める中、どのようなインターンシップに参加していましたか?

A,マイナビやリクナビ主催のイベントが仙台や山形ビックウィングで開催されていたので、イベントで知った企業のインターンシップに参加していました。教員になりたいと思いつつも、「自分には向いてない」「本当にやりたいことなのか?」と悩んでしまった時がありました。なので、自分の視野を広げたり、やりたいことが見つかったりするかもしれないと思い、インターンシップに参加しました。

Q,具体的にどのような業界のインターンシップに参加していましたか?

A,具体的にやりたい仕事はなかったので、銀行など金融関係や、イベント会社、メーカーなどを中心に、企業を見ていました。

Q,就職活動をする前は、どのように自己分析をしていましたか?

A,自己分析に関する本を読んでいました。私の長所や短所を見つけようと思って読みましたが、私のことがよく分からなくて。でも、教員講座に参加したら、少しずつ私のことが分かるようになってきましたね。

Q,教員講座に参加したり自己分析をしたりする中で、自分はどのような人間か見えてきましたか?

A,教員講座や私1人だけで自己分析をしている時は、私のことがよく分かりませんでした。ですが、浅野先生の講座で私のことが分かるようになったので、自己分析は大事だと感じました。

本格的に教員採用試験の準備を進める

Q,就職活動に向けて、いつ頃から準備を始めましたか?

A, 3年生の後期(2019年10〜11月)頃から本気を出して準備を始めましたね。民間企業と教員、どちらで就職活動をするか迷っていましたが、とりあえず教員を目指そうと思い、2019年11月から2020年7月までは教員採用試験の勉強に集中していました。

Q,教員採用試験はどのような試験をしましたか?

A,保健体育の専門分野と、国語や数学など一般教養の筆記試験、それに加えて体育の実技試験がありました。

Q,実技はどのような試験内容でしたか?

A,実技は選択制でした。陸上や球技、体操などいろんな種目がありましたが、私は球技と陸上を選びました。

Q,教員採用試験はどのように勉強をしていたのですか?

A,私は1人でできないタイプだったので、友人と図書館で情報取集をしたり、分からないところを友人に聞いたり、教員講座の予習復習をしたりしていました。実技の対策は全然できませんでした。

 

民間企業の受験に切り替える

Q,先ほど話していた浅野先生の講座は、具体的にどのような内容でしたか?

 A,2日間の集中講義でした。教員採用試験が不合格になってしまって、民間企業に切り替えようと思ったきっかけが、浅野先生の講座でした。民間企業について何も知らなかった時にこの講座を受講しました。自己分析や面接の仕方、エントリーシートの書き方など、就職活動に対する姿勢を2日間で学びました。

 Q,教員採用試験が終わった後なので、その講座は昨年受講したのですか?

 A,そうです。私は特殊なタイプで、2020年9月から就職活動を始めました。就職活動を始めるのがとても遅かったんです。

 Q,就職活動を始める前にやって良かったことはありますか?

 A,自己分析ですね。浅野先生に教えてもらい、マインドマップを作ったんですよ。私の能力や性格、興味のあることなどをいろいろ引っ張り出し、そこからどんどん広げていく作業をしました。最初は私自身のことがよく分からなくて全然書けなかったのですが、やっていくにつれて、私は何がしたいのか、私はどのような性格なのか分かるようになりましたね。

▲竹田さんがまとめたマインドマップ

Q, 就職活動を始める前にもっとやっておきたかったことはありますか?

A,業界研究をあまりしなかったので、もう少しいろんな企業を見ても良かったですね。

 

 

民間企業の受験に向けて…

Q,民間企業の就職活動では、どのように情報収集していましたか?

A,まずは大学のキャリアサポートセンターで情報を集めていました。キャリアサポートセンターでは、求人を募集している企業が掲示されていたので、そこで企業の情報を集めていました。あとは、山形テルサ内にある山形県若者就職支援センターにも行きました。山形県若者就職支援センターでも、いろんな企業を紹介していただきました。

Q,民間企業を受験するにあたり、どのように試験対策をしていましたか?

A,大学で個人面談があったので、浅野先生や他の職員の方にエントリーシートを添削していただきました。大学で個人面談ができない時は、山形県若者就職支援センターに行くなど、いろんな場所を活用しましたね。面接は、すでに就職先が決まっていた友達に見てもらいました。集団討論の対策としては、人とたくさん話したり、大学で議論をしたりして、話すことに慣れるようにしていました。

Q,就職活動をする中で苦労したことや困ったことはありますか?

A,エントリーシートの書き方は浅野先生の講座に参加していなかったら書けませんでしたね。あとは、移動がとても不便でした。バスで企業に行くのがとても大変でした。本数も少ないですし、バスを降りても待つ場所もなかったので困りましたね。

Q,待つ場所がなかった時に、どのように対処していましたか?

A,IT企業に行った時は、たまたま近くにあったパン屋さんで時間を潰していましたね。企業側から送迎をお願いしたこともありました。

Q,勉強と就職活動の両立はどのように行っていましたか?

A,私は、学校の授業を優先していましたね。就職活動を後回しにしてしまい、就職活動を始める時期が遅れてしまったので、気持ち早めに就職活動を始めた方が良いと思いました。

Q,就職活動をする中で役に立ったアイテムはありますか?

▲竹田さんが講座で使用したシート
A,マインドマップを活用して、私と企業のマッチングする要素を探していました。また、浅野先生の講座でいただいたファイルを振り返るようにもしていました。このファイルは、面接の仕方や私の長所・短所、企業について調べたことなどが書かれていたので、役に立ちましたね。

 

 

「教育現場で働きたい」

Q,山形大学からの内定を承諾した理由を教えてください。

A,教員採用試験に対して未練はありませんでしたが、教育現場で働きたいという心残りはありました。事務職員でも学生と関わる機会はありますし、人と話すことが好きでしたので、私にもできる仕事だと思いました。また、私が続けてきたテニスを山形の子供たちに教えたいという夢があったこと、山形に残りたかったこと、仕事とプライベートを両立させるために土曜日と日曜日は休みたかったこと、これらを実現できるのは山形大学だと思いました。

Q,山形大学の職員採用試験に向けてどのように対策していきましたか?

A,まずは、エントリーシートを何十回も直しました。その時に、私は大学職員になりたいことに気づけましたね。浅野先生や山形県若者就職支援センターの職員の方に、とにかくエントリーシートの添削をお願いしました。エントリーシートが通過した後は、集団討論が行われました。集団討論の対策として、ニュースを見たり、山形大学で何が行われているか調べたりしました。集団討論で役に立つかもしれないと思ったので、山形と山形大学を知ることを徹底して行いました。面接では、あまり自分を作らないように、友達に少し見てもらうくらいでした。とりあえず、面接の前段階を必死に準備しました。

Q,集団討論はどのようなテーマで討論しましたか?

A,山形大学が何十周年かになるので、新しい企画やプロジェクトを考えることをテーマに討論しました。

Q,実際に討論する中で、工夫したことはありますか?

A,私はリーダーシップをとることが得意ではないので、周りの人の意見を聞いて、リーダーを補佐する役まわりをしていました。あとは、社会人の方が多かったので、学生らしい意見が言えたら良いなと思い、意見を積極的に言う役まわりに徹していました。

Q,エントリーシートを書く中で苦労したことはありますか?

A,受験する企業とマッチングする長所や短所を考えて言葉にするのがとても難しかったです。自分を知らないと書けませんでした。エントリーシートで書いたことを、面接では深く掘り下げてくるので、適当なことは書けません。面接では、エントリーシートで書いた内容について、より詳しく話せるように心がけていました。

就職活動を振り返り…

Q,就職活動を振り返って、やって良かったことはありますか?

A,自己分析はやっておいた方が良いと思いました。やりたいことも見えてきますし、自分が企業で活かせそうな部分や、企業に対して自分ができることが分かるようになったので、自分を知ることが1番大事だと思いました。

Q,就職活動をする中でもっとやっておいたほうが良かったことはありますか?

A,面接練習はあまりしなかったので、本番で予想もしなかった質問が来た時に対応できないことがありました。友達だけではなく、大人に面接対策をお願いすることもできたと思います。

Q, 予想もしなかった質問とは、どのような質問でしたか?

A,山形大学の事務職員の採用試験の話ですが、「地元の良いところを5つ言ってください」と言われて驚きました。どのような意図があるか分からない質問が怖かったですね。

Q,これから社会人になるにあたり、挑戦してみたいことはありますか?

A,将来的にキャリアアップができたら良いと思うので、パソコンのスキルを上げるために勉強したいです。また、韓国が好きなので、もう一度韓国語の勉強をして、海外旅行に行きたいです。自分の興味があることに躊躇なく挑戦していきたいですね。

Q,これまで海外に行った経験があるのですか?

A,韓国は1度だけ行ったことがあります。グアムも行ったことがあるのですが、あまり記憶になくて。大学の時は部活動が優先だったので、旅行にはあまり行けませんでしたが、行った国は2つくらいですね。

▲竹田さんが海外旅行をしている様子

Q,海外に旅行することにしたきっかけを教えてください。

A,大学で第2外国語という授業を履修していたのですが、そこで海外に興味を持ちました。大学での勉強が海外に行くきっかけになると思わなかったので、とても山形大学に感謝しています。

Q,韓国の好きなところは何ですか?

A,美味しいご飯と化粧品、TWICEがとても好きです。ハングル文字が書けたら格好いいなとも思っています。

 

 

これから就職活動を行う後輩の皆さんへ

Q,これから就職活動を行う後輩の皆さんに向けて、一言お願いします。

A,まず、自己分析はしっかりやりましょう。キツイ時やしんどい時があると思いますが、その時は息抜きをしてくださいね。あと、私が就職活動を頑張ることができたのは、友達や浅野先生のおかげです。なので、皆さんには周りの人も大切にしてほしいですね。

 

 

ぴーち’s comment

取材を通して、自己分析の大切さを伺うことができました。自分自身と向き合うと同時に、様々なサポートや身近な方を頼りながら就職活動を進めてきた竹田さんの努力は素晴らしいと思います。就職活動をしている皆さん、就職活動をする中で悩んだ時は、まずは自分自身を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

 

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この記事を書いた人

やまらぼインターン

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