【sponsored by HAPPY HOME PROJECT】
ヤマガタ未来Lab.をご覧のみなさま*
はじめましての方も、お久しぶりの方も、こんにちは。 伊渕南々絵と申します。
東京の大学を卒業後、戻ってきて山形で働きながら、プライベートでも『山形って、こんなに素敵なところがあるんだ!』(山形Uターンあるある)なんてことに気付き始め、ご縁あってヤマガタ未来Lab.でライターとして、山形の素敵なこと・素敵なひとを紹介しています。
▷一度は行ってみたい!山形おすすめの絶景・パワースポット10選
▷【新たな可能性と出逢う】『自分の人生をデザイン』山形からイノベーションを仕掛ける:山形大学EDGE-NEXT
私の本業は、Art Balloonという会社で、結婚式・イベントの空間装飾や演出、バルーンギフトなど、日々たくさんの幸せのお手伝いをさせていただいております。
2020年のGWに、山形の有志の方々と『HAPPY HOME PROJECT』という、オンラインを通して体験できるイベントを企画する、連携プロジェクトを始動します。
今の状況の中で、なぜこのプロジェクトをはじめようと思ったのか・・拙い文章ですがきっかけや想いを伝えますので、よろしければ読み進めて頂けると嬉しいです。
– おうち時間を、楽しく過ごそう -『HAPPY HOME PROJECT』
『HAPPY HOME PROJECT』はオンラインを通して楽しめる、ワークショップの企画・運営を行うプロジェクトです。
山形のおしゃれなお店や素敵な方々にご協力いただき、講師と参加者を「Zoom」などのテレビ会議システムで繋ぎ、おうちにいても講座を通して、一緒に楽しく過ごせるような『時間』や『体験』をお届けします。
“オンラインイベント”なんて開催をしたこともない私が、なぜこのプロジェクトを始めることになったのか・・?
そのきっかけは、テレビCMやどの情報番組を見ていても聞こえてくる「イベントの延期・中止」という声です。そうした繰り返し聞こえてくる響きは、私の耳に残って、離れませんでした。
私の仕事(アルトバルーン)の中心である、結婚式やイベントもすべて延期・中止。
4月当初、6月までのお仕事は、ほとんど無くなりました。今現在7月に披露宴を予定している新郎新婦様も、延期をご検討され始めています。
もちろん、今一番大事なことは、いのちを守る活動です。「新型コロナウィルスの感染拡大防止」のため、自宅待機や外出の自粛が求められています。私自身こんなに外出をしない生活は、人生で初めての経験です。
そんな誰しもが人生初の事態、今までに経験したことのないような想いをしている人がたくさんいる中で、何かできないかと・・・ずっと考えていました。
しかしながら、私たちのような『人と人との触れ合い・コミュニケーション』を生業としている人たちは、人との接触を控えている今、今までと同じ方法では、なにもできる術がありません。
それは私の仕事だけではなく、飲食店をはじめとするさまざまな業種の方々が、今までと同じやり方では仕事・会社を続けていけない。
そんな状況を抱えています。
また、アルトバルーンのスタッフの中にも、小学生のお子さんをもつお母さんがいます。
『3月から一か月以上自粛が続き、家の中でもう、何をしていいのかわからない・・・。』そんな声も聞こえてくるようになりました。
何度も自分のことを話すようで大変恐縮ですが、私の仕事のメインは結婚式やイベント会場での装飾です。ですが一般のお客様向けに「バルーンのギフト」も扱っています。
こんな時に、バルーン・・?おうち時間・・?うちに居たくてもいれないひともいるんだよ
直接言われたことは、ほんとはないです。でも、今さまざまな状況の方がいて、そのひとたちの気持ちや想いを考えると
何が正解で、何をするのが正しいのかわからない。動きたくても、考えれば考えるほど動けない・・・。
その状況自体がとても悲しく、怖かったです。
そんな中、2020年4月8日、私は普段よりお世話になっている山形市のY-biz(ワイビズ 山形市売上増進支援センター)に現状の相談に行きました。
その時は”経営相談”というよりは、もはや私の取り留めのないような現状報告。そんな話にもY-bizのみなさんは真摯に向き合ってくださいました。その中で、
『いろんな状況の方がいて”どう思われるか”というのは、どうしてもきっと、考えてしまうと思う。でも、そんな中でも”自分のできることを通して誰かを笑顔したい”という企画は、素敵だと思います。』
センター長よりそんな温かい言葉をいただいて、私の中で何かが少し、吹っ切れたような気がしました。
今でも何が正解かは…わかりません。でも、自分には何もできないなんて言って、状況の回復を待つ・・・それよりは、今、自分のできることを探したい。
そこからは必死で、いまの自分になにができるかを考えました。
しかしながら、私が行動を起こすことで「感染」が拡大するようなことは、起こってはならないことです。どうやったら、人と接触せずに・・・誰かを笑顔にできるのだろう。
そんなことを考えていた2020年4月10日。
はじめて『オンライン飲み会』というものを体験しました。打合せでSkypeは何度か使ったことがあるけれど、飲み会って実際どうなんだろう?そんな気持ちで参加しましたが、これが意外にも楽しい。
離れているけど、まるで一緒の時間を過ごしているかのような感覚になれる。
オンライン飲み会で、特にこんな会話が印象に残りました。
「お互いがそれぞれ用意したものを食べるのもいいけど、遠くにいても「味覚」や「嗅覚」などの感覚を共有出来たら、より共感が生まれるよね。」
・・・なるほど。
わたしにとって、新たな価値観でした。
家族や友人などの大切な人とも離れて暮らさざるを得ない人もいる現在の環境下、オンライン上でも『話をする』だけではなく、体験も共有することで、一緒に過ごす時間を楽しくしたり楽しい気持ちを共有できるかもしれない、と思いました。
その時、こんな考えが浮かんできました。
『アルトバルーンでも、こどもの日にオンラインでバルーン教室を開催するのはどうだろう?』
事前にバルーンを参加者のご自宅に送って、同じものを一緒につくる。
もちろん、オンラインで教室なんて開いたこともないし、やり方もわかりません。
それでも、人とひととの接触をせずとも、オンライン画面を通して、一緒に楽しい時間を過ごすことができるかもしれない、と考えました。
「GWにイベントが開催!(オンラインでも)」なんて響きが生まれたら、どうしても「延期・中止」というネガティブな雰囲気のワードのなかに、すこしでも明るいニュースが届けられるのでは・・・?
そう思いました。
私はWEBやIT系のことは、正直詳しくないです。オンライン上でイベントを開くには、ひとりではまったく知識が足りません。
そこで、2020年4月13日、ヤマガタ未来ラボにも関わっている2人(イベント企画のプロ・WEBマーケティングのプロ)に声をかけ、Zoomでミーティングを行いました。(Zoomの登録をして、ホストとして招待して・・・というのは、それこそ初めての経験でした)
そこで、こんなアイディアをもらいました。
『せっかくなので、アルトバルーンさんだけではなく、いろんな山形の企業の方にもコンテンツを提供してもらって、GWに連携してイベントをするのはどうでしょう?』
・・・なるほど。
さすがイベント企画のプロの視点。自分だけじゃ思いつかなかった、アイディアが生まれます。
ですが、GWまであと2週間と少し・・・。
たった2週間ほどで、いまから講師を決めて、オンライン上でイベント開催。
果たして、そんなことが、実現できるのだろうか。やるか、やらないか。本気で、悩みました。
でも、このプロジェクトが実現出来たら、今仕事が制限されているような業種の方でも、新しい仕事の仕方が模索できるかもしれない。そのためには、少なからず誰かがやってみる事例が必要。
私たちの出した答えは、手探りながらも、挑戦してすること。
今回は準備が本当に短期間でしたので、講座の講師を務める方はいつも私がお世話になっている方、ある程度オンラインにも対応できそうなコンテンツをお持ちの方数人にご依頼しました。
『2週間後のGWに、オンライン上で一緒にイベント開催しませんか?』
通常時、イベントは1~2か月以上前から打合せを重ねて、内容を練って開催します。・・・無茶ぶりにも、程がありますね。。。
ですが、やはり今回の連携イベントで講師を引き受けてくださった企業の誰もが、この状況下に影響を受けており、それぞれが新しい取組みに挑戦をする・・・という主旨にご賛同いただき、快く引き受けてくださりました。
今回のプロジェクトは、本当に私ひとりでは実現できないものです。
運営をサポートしてくれるメンバーの方。
イベントを開催してくれる、各講師の方々。
主旨にご賛同いただき、ご協力いただいている企業の方々。
そして、手探りのイベントにも関わらず講座に参加してくださるみなさま。
みんなのご協力があってはじめて、新たな道が開けると思っております。
自粛要請がいつまで続くか誰にもわからない・・・そんな状況下のもと、このプロジェクトは『GWのオンラインイベント』という立ち位置にするのではなく、新しく挑戦をしたい方やこんなイベントだったら参加してみたい!というご意見を含めて、みんなで創り上げていきたいと考えてます。
また、今回私たちが学んだオンラインを活用したイベント開催における「ノウハウ」は、これまでオンライン展開をしたことがない方や今後挑戦してみたい!!という方々へ、共有していきたいと思っています。
オンライン・SNSに強い人だけが勝ち上がる。そんなモデルを作りたいのではありません。
山形ではやはりまだオンライン対する、高いハードルがあると感じています。
「新しく挑戦してみたいけど、やったことがないからわからない」そんな方を置き去りにするのではなく、今回のGWのイベントで各講師が体感した、実際にやってみて上手くいったこと、逆に難しかったこと。
そんな情報を共有し合いながら、みんなで『新しい挑戦』を始めていきたい。
参加費の一部は、そうした次のアクションに繋げていく為の活動資金に当てていきたいと考えております。
– おうち時間を、楽しく過ごそう -『HAPPY HOME PROJECT』概要
プロジェクトの概要は、こちらよりご覧いただけます。
山形の素敵なお店の方々が、新しい挑戦を試みております。
ぜひ自分の好み・興味のある講座があるか、ご覧いただけたら嬉しいです。
本日はこの記事に目を通していただいて、本当にありがとうございます。感謝申し上げます。
『おうちにいても、楽しい時間を届けたい』
そう思って準備を進めて参りましたが、はじめての試みで、私自身不安なこと・きっと不慣れなことが多々あるかと思われます。
それでも何もしないより挑戦を選び、それぞれができることを通して、きっと誰かの『笑顔』に繋がる。
そう思えるような、前に進むきっかけとなる『場』となるよう、努めて参ります。どうぞよろしくお願いします。
ArtBalloon 伊渕南々絵